学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

歩数計の“壁”を破る

2022-06-21 16:43:29 | 日記
 東大の名誉教授、『バカの壁』(東京・新潮社)の著者と言えば養老孟司さん、そんなに人付き合いが得意な人とは思えないが、彼の“壁シリーズ”の本を読んでいると、どことなく人柄に興味が湧いてくる。“養老先生”で知られるこの先生は病院に行くのを嫌がるお医者さんだ。体調の変化を数値だけを頼りに診断する傾向のある最近の医療には厳しい考えのある養老先生、最近の新聞に歩いて自分の血糖値を下げたなどと持論を書いていた。それに触発されたのが誰あろうこの僕だ。車社会の典型、アメリカに住んでいたからか、とにかく歩くのが嫌いである。特に急を要するような深刻な疾患があるわけではないが、健康はやはり歩くことから始まると信じ始めた。
 スマホのアプリにある歩数計を調べてみると、意識して歩かなかった日は1日の歩数が2,000前後という情けない数字である。脚のむくみが出てきたり、少し歩けばすぐに疲れる。階段は登れないなどなど、どうもこれでは日常生活に支障が出る。そこでまずは4,000歩を目標に歩き始めて1ヶ月、今では必ず6,000歩以上を歩くことにしている。早足で歩いている間は何も考えないのが気に入った。脚のむくみがなくなってきて、なんとなく生きるということに前向きになってきたから不思議だ。アメリカの第16代大統領、リンカーンの名言は “自分の歩きはのろいけれど、決して後戻りすることはない I am a slow walker, but I never walk back.” である。歩いていると次々と欲が湧いてくる。前に進もうとする意欲が昨日より今日の歩数を伸ばしたいと思うだけでなく、何か体に良いことをしている意識が湧いてくる。「人生に後戻りなどない」などと考えながら歩くことを覚えた。

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