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自宅は築50年越えの空き家をフルリノベーション

インテリアと家づくりが学べる、一級建築士のブログ

 

 

3/9のNHKニュース

 

 

北海道沖でM9クラスの地震を引き起こす可能性があるほどの「ひずみ」が蓄積されているとのこと。

 

近年は南海トラフばかりが注目されていましたが、こちらも脅威ですね。

 

 

 

「自分の今住んでいる家は大丈夫なの?」「新築を考えているけどどこに家を建てればいいの?」と不安な方も多いと思いますので、いくつか参考になるものを紹介します。

 

まずはJ-SHISマップです。

 

 

表層地盤増幅率(数値が大きいほど地震時に揺れやすい地盤)を確認しましょう。

 

 例えばこの数値が1.0の場所で震度5強の地震があった時、同じ揺れが数値2.3の場所では震度6強以上の地震動になることもあります。

 

 

新潟市内のようにどこで建てても揺れやすい地域もあれば、関東圏は場所によってけっこう違いがあるので土地選びの参考になるでしょう。

 

 しかしこのマップの数値はあくまでも目安で、敷地をピンポイントに調査してみないと正確な数値が分からないという点はご注意を。

 

また「我が家は地盤改良しているから安心」と思われる方も多いですが、地盤改良しているから地震時に建物が揺れにくいということはありません。

 

地表面の揺れやすさは地下30m以下の地盤で決まってくるので、この表層地盤増幅率という数字が重要になってくるのです。

 

 

 

続いて重ねるハザードマップです。

 

 

津波・洪水・土砂災害など様々なリスクを地図上で確認できる便利なハザードマップです。

 

 

北海道沖、南海トラフとも海溝型地震になりますので津波が発生する確率が高いです。

 

沿岸部にお住いの方は津波による直接的な被害に警戒することはもちろん、内陸部の方も浸水に注意する必要があります。

 

床下浸水か床上浸水になるかで、住宅の修繕費用は大きく変わってくるのです。

 

例えば床下浸水なら20万円程度で済みますが、床上となると700万円以上になるという試算もあります。

 

断熱材、床材、電気系統にまで被害が及びますからそれ以上に修繕費がかかる可能性もあるでしょう。

 

わずか数十㎝ですが、この差がとても大きな結果をもたらすのです。

 

 

 

 

 

では最後にちょっと変わった防災グッズをご紹介。

 

 
 

 

 

スツール型の防災バッグです。

防災バッグはいざというときにすぐに取り出せる場所に置く必要がありますが、このようなスツールタイプなら普段から玄関などにも置いて使えるので便利ですね。

 

 

 

ちなみに一般的な防災バッグの楽天ランキング1位はこちら(2025/03/09)

 

 

 

 

 

続いて小型耐震シェルター。

 

自宅を耐震改修しようとすると数百万円かかるケースもザラです。

なので二の足を踏む方も多いのですが、このようなシェルターを家のどこかに置いておくというのも立派な地震対策。

 

地震で家が倒壊してもこの中に入っていれば命は助かります。

 

特に就寝時の地震がこわいのでベッド付近に設置するが多いようです。

リビングや居間は見た目的にちょっと厳しいですかね…

 

 

 

 

揺れ始めたらテーブルの下に隠れる、というのは昔から言われてきましたが実際はかえって危険になる可能性もあります。

 

家具や落下物に耐えられても、家が倒壊してしまってはそれに耐えれるテーブルはありませんので。

 

そこでシェルターにもなるダイニングテーブルです。

 

 

一般的なテーブルは200kg程度の荷重にしか耐えられませんが、こちらはなんと最大300トン以上に耐えられるとのこと。

 

木造住宅は1坪あたり1トン程度の重さ(基礎のぞく)と言われていますので、十分過ぎるほどの強度ですね。

 

 

 

瓦屋根でなければ個人的にはこのくらいの強度でも十分耐えられるかと思いますが。

 

 

 

能登半島地震発生時のライブカメラを見ると、揺れ始めてから20秒程度で倒壊している住宅が確認できます。

 

要するに揺れを感じたら20秒以内に避難できなければシェルターの意味もありません。

 

20秒と聞くと余裕はありそうですが、大きく揺れている時は真っすぐ歩くことも困難です。

 

 

 

3.11東日本大震災から14年です。

 

今この瞬間に起きても不思議ではない巨大地震、普段からの備えが大切ですね。

 

 
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