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自閉症 理屈はどうよ [自閉症資料4]

すでに紹介済みだが、19世紀の本なのに非常に意味ある内容の「アヴェロンの野生児」。医者が長期間
自閉症児と寝食を共にした観察日記。観察者が何十年も一緒に生活をしながら観察した記述は、
現在でも無いね。クララ・パークの自閉症の娘との四十年の記録ぐらいかな。だから、その内容に
重みがあるんだな。






そして、レオ・カナーが論文を書き、ハンス・アスペルガーが論文を書いた。ほぼ同じ時期に、全く
別の場所で書いたのが不思議だ。






その二つの論文に橋を渡し見事に証明してみせたのが、ローナ・ウイング。この人が、
謎の障害自閉症を「自閉症スペクトル」として論理的に解明したんだ。






ローナ・ウイングの本は、副題に「親と専門家のためのガイドブック」とある様に、本当に自閉症の
子供の事を思うのなら、この本を、分かるまで何年も掛け、何十回と読み返し何か壁に当たったら
もう一度アドバイスを得る事が出来る本だ。






他の本を読むよりも、この本をひたすら深く読み進んだ方がイイ。私も、初めに買った本はバラバラに
なりそうなので、2冊目を確保している。






人によっては自閉症について理論的な部分も知っておきたい人が居るだろう。研究者であれば当然だ。
専門医では無い精神科医や、自称発達障害専門家は孫引きのネット情報を勝手に解釈している可能性が
あるから、きちんとした論文を自分で読んで解釈した方が間違い無い。






その一番初めにそろえ読むべき書籍は、今日紹介するウタ・フリスの「自閉症とアスペルガー症候群」
東京書籍だ。

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この本は、今では全員大御所になってしまった執筆陣、フリスであり、ハッペであり、ウイングなどの
論文集によって構成されていて、全ての論文に齟齬が無い。当たり前の話なんだけどみんなまともな話。






日本の「創価学会発文科省風発達障害」の療育周辺に居る人たちの珍妙な論文、理論とは
次元が違う。






読んでも読んでもキリが無いぐらい面白い論文集。もちろん、自閉症の子供と同じで、そう易々とは
分からないので、ガンガン読み込んで下さい。我が家ではこの本も2冊目が待機しています。






昔専門書は清水の舞台から飛び降りる気持ちで買った。そこで買わなきゃ今度いつ会えるか分からない。
まして、中古本なんか神田へ行っても手に入るか分からなかったが、今はAmazon。特殊な専門書
でも、中古で、それもほとんど読んでいない中古本が手に入る。その辺にあるハンドブックでは
ハンドブック程度の情報しか手に入らない。やはり、まともな情報は、まともな書籍から。






子供のためでしょ!

お金のある人は新本で、そうで無い人はそれなりに買って下さい。



【自閉症テレビ11】コレで診断テスト?


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