母の過去 944 | 不思議なトントン日記

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感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

944
 
 
陶芸教室に行くと決めた母は卓球の時と同じように
エアー陶芸を居間でします。
そんな事をしたところでなんの練習にもならないと思うのですが、
これは練習ではなく楽しみにしているから
体が動いてしまうようなのです。
土もないのにエアーで土をこねるのです。
僕は見ていて思いました。
ろくろはないから物を作るのは無理でも
土は畑に行けばあるから
何もエアーでしなくても土を取りに行けば
本当にこねる事が出来るのです。
でも母はエアーでするから 畑で土を持って来たらと言うと
母はビックリする事を言うのです。
私は土いじりが嫌いやからこれでいいと
陶芸教室を楽しみにしている人間が
普通の顔で言うのです。冗談かと思いましたが
どうも本人は真剣です。 土いじりが嫌いと言うので
これは何を言っても意味がないと思い
僕はそれ以上は何も言いませんでしたが
母は陶芸教室で誰かに土をこねてもらう気でいるのか?
それとも土はこねてあると思っているのか?と
色々と考えましたが、
答えがないので考える事は辞めました。
土いじりが嫌いと言った翌日も居間で土をこねる所から
エアー陶芸をするのです。
見ていたもバカバカしいと思うぐらい真剣にするのです。
もちろんですが、土をこねる所から土いじりが嫌いな
母がするのですから、
陶芸教室では土いじりも頑張る気で行くと思い
僕が陶芸教室では土いじりは好きになるのかと
嫌味を言うと 母は出来ればしたくはないけれど
しないといけないなら我慢してすると言うのです。
我慢してするような事を楽しみにしている
奇妙な人を初めて見たので僕はそのまま我慢して嫌な事を
楽しみにしているのか聞くと
母は土いじりも大嫌いではないから
楽しみだと言うのです。
畑はミミズやカエルがいるから嫌いだと言うのを聞き
母の土いじりが嫌いな訳が解ったのです。

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