母の過去 1377 十津川のつり橋 | 不思議なトントン日記

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1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

1377

 

 

気になる喫茶店のマスターの後を着いて歩いて行くと

山歩きと思っていたのが間違いで

車から5分も歩くとここですと言われ

僕はここに何があるのかと周りを見るのですが、

つり橋があるだけなのです。

マスターは僕が高所恐怖症だと知っておられます。

そしてつり橋を指さしてこれは日本一高い十津川のつり橋ですと言われ

下を見ると僕は少しふらつくほどの高さなのです。

ゆっくりわたりましょかと言われ

僕は無理、無理、無理と連発して言うと

私が見本を見せますと言われ

スタスタとつり橋を歩かれるのです。

見本を見せてもらっても高所恐怖症は治りませんし

見本を見てもつり橋が低くなる事もないのです。

僕はマスターが歩かれる

その光景を見ただけでキン〇タマに風が吹くのです。

高所恐怖症の人なら解ると思うのですが、

高い所に行くとキン〇タマに風が吹き

足のひざ下の感覚がおかしくなるのです。

僕はつり橋を渡られたマスターを見て人間技ではないと思い

早く帰りましょうと言うのですが、

一度だけ挑戦してダメなら帰りましょうと言われるので

僕は無理だと解っているのですが、

無謀にも少しだけ話のネタに挑戦しようと思ったのです。

歩道橋でも少し怖い僕です。

歩道橋でキン〇タマの風は風速1メートルです。

足のひざ下の感覚はなくなりませんが、

十津川のつり橋は歩道橋とは比べ物になりません!

日本一高いつり橋なのです。

多分つり橋の真ん中まで奇跡が起きて行けば猛烈な台風並みの風が僕の大事なキン〇タマを直撃するだろうと

つり橋を見ているだけでも解るのです。

僕は少しだけ行き直ぐに戻ろうと思い

恐る恐る一歩を踏み出すのです。

二歩三歩と震えながら歩くとそれ以上は勧めません!

つり橋の手すりと言うかワイヤーと言うか

それを持った右手が離れないのです。

離そうとしてもとしても離れないのです。

右手を話す事に気を取られていると知らない間にマスターが戻られて

大丈夫ですか?

ゆっくりと行きましょと言われるのですが、

足もひざ下の感覚おかしくなり!

右手が離れないからつり橋を約80センチだけ進んだ所でギブアップです。

80センチですが、

これを戻るのかと思うと 今度は体が戻る方向に向かないのです。

僕は後ろ向きで20センチづつ時間をかけて

もどり何とか地面のある所にたどり着いたのです。

この間の時間は10分程度だったと思います。

つり橋を3歩だけ前に進みその距離が80センチ程度です。

でも僕にとっては人類が月にはじめて足跡を残したようなものです。

それほど偉大な出来事だったのです。

体中の汗は吹き出し ひざ下の感覚はおかしくなり

キン○タマには猛烈な風が吹いた中を約80センチも進んだのです。

これは僕の人生の出来事では凄い事なのです。

もう二度とつり橋には挑戦しないともこの時に決めたのです。

挑戦しようと思った事が無謀だったのです。

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