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テーマ:認知症(611)
カテゴリ:認知症 介護
かあさん、ご飯を食べようとしない。 水も飲もうとしない。 と聞いたのは3月だっけ。 いや、2月? 夫は看取りについて話を聞きに行った。今にもそんな状態になるかと、電話がなる度にいよいよか? と身構えてた。最初は。 気がつけば、あれから3か月以上たってるやん! あれからかあさんは、パンなら食べるようになったとか、ジュースを飲んでいるとか聞いた。 状態は悪化してないようで、3か月も経つとあたりまえのようにかあさんは普通に生きてると思いこんでる夫と私。 電話が鳴ってもドキっとしないし、ほとんど鳴ることもない。 かあさんの食欲が元通りになったとは聞いてないし、元通りになるとも思ってない。 最後にかあさんを見たのは、もう半年以上前のこと。 その時すでにかあさんはすごく痩せていた。 きっと今はもっと痩せてるよね。 家にいた頃、かあさんはすごく大食いだった。 食べてもすぐ食べたことを忘れるから、食べてばかりいた。 お腹が空いてないのに食べるのは、食べないと生きていけないと思ってたから。 食欲が全然ないねん。 朝から何も食べてないねん。 何か食べるわ。 と言って夕食食べた直後にパンとバナナを食べたりしてた。 あの頃、かあさんのお腹はぷっくり突き出ていた。 食べられなくなった今のかあさんは、あの頃の半分以下になっちゃってるかも。 でも、痩せても、ちょっぴりしか食べなくても、かあさんは生きている。 すごいな。かあさん。 何年か前。 かあさんは心臓が今にも止まりそうになって、誰も治るとは思ってなかったのにケロっと生還して…恐るべき生命力を発揮した。 その生命力はまだ衰えていない。 身体は衰えて、だいたい脳の機能がかなり衰えてるから、あちこちの臓器もきっともうまともに動かないのかも。 以前のようには食べられなくなってあたりまえだ。 そのせいで、痩せてガリガリになるのも仕方ない。 でも、それでも平気な顔して生きてるかあさんは、きっと進化してる。 ほんのちょっぴりしか食べなくても身体を維持できるように、痩せて、小さな身体を手に入れたのだ。 きっとそれが、生きるためのかあさんの進化なのだと思う。 にほんブログ村 にほんブログ村 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.05.21 21:06:55
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