2023年5月29日

交流戦、ズバリ気になること


明日から交流戦。対12連敗中のオリックスからスタート。しかも山本由伸、こっちはビジター、いきなりの三重苦。でも、強いチームとの対戦は楽しみ。

昨年はヤクルトが首位。現在、セ・リーグ独走中の阪神が、パ・リーグ相手にどんな結果を出すかも楽しみ。

現役ドラフトでソフトバンクから阪神に移籍した、リーグトップ6勝の大竹耕太郎がどんな投球をするのかも、楽しみ。

5月27日の巨人戦、0対0のまま7回無失点を続けていた大竹に、7回ウラ、代打が送られ、その後、近本光司がタイムリーを打ったとき、大竹、ベンチで泣いてました。

同じ日、同じ状況で、森下暢仁はめちゃめちゃ笑顔でした。キャラも、たどってきた道筋も違うけど、私は笑ってる森下が好き。

あ、パより3割打者が多いセの打者がどういう結果になるのかも、楽しみ。


セよりパが強いと言われ続けてもう何年。パとセの違いはいつも気になるところ。

DH戦の有無、パワーピッチャーがパに指名されているというドラフトの巡り合わせ(ダルビッシュ、大谷翔平、佐々木朗希など)はよく挙げられますが。

オリックス(近鉄)とヤクルト、両リーグを経験した坂口智隆さんの話が興味深かった(5月21日の「石橋貴明のGATE7」TBSラジオ)。

「セとパの野球ってやっぱり違います?」の質問に、坂口さんは、ずばり「違います」。

根本的(物理的)に球場のサイズが違う、と。神宮球場や東京ドームは、少し力のある選手だと、打ち損じでもホームランになることがある(野外なので風の影響も大きい)。

セの投手は変化球主体、パはまっすぐガンガン行くとよく言われるけれど、パにパワーピッチャーが多くなるのもなんとなくわかる。球場の違いから、毎試合、強い球を投げることで、球が強く速くなってきたんじゃないか、と。


もうひとつ、「交流戦でパが強い原因ってある?」という質問に、「あれは先入観だと思います」。

ピッチャーの巡り合わせもあるけれど、パは「ここで勝とう」。一方、セは「ここで落とせない、なんとか5割で」と思う時点で、たぶん劣勢に立っている。

そんなに大きな実力差があるかって言ったら、実力だけではないよな、みたいな感じで僕はずっと思ってます、と。

両リーグを経験した坂口さんならではの説得力を感じました。しかもヤクルト、昨年交流戦首位だし。


この先入観の話を聞いて、WBC決勝戦の前、ロッカールームで大谷翔平がチームメイトに呼びかけた言葉を思い出す。

「憧れるのは止めましょう。憧れてしまっては超えられないので、僕らは今日トップになるために来たので。今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう」

 昨年、貯金6で臨むも、交流戦でケチョンケチョン。それ以降、下位をうごめくことになったカープ。「交流戦は大事」の用例として、やたらとカープの名前が出てきます、ドン!

しかし、「交流戦は鬼門」という先入観に縛られては、スタートラインから負けている。大谷の言葉を思い出し、がんばろうカープ。


ところで、28日、上本崇司が「交流戦、エスコンフィールドでのゲームもあるし、楽しみです。北海道は美味しいものがたくさんあるのでそれも楽しみ」と話していたそうです。

旅行じゃないんだよ~。上本はサービス精神旺盛な人なので、レポーターを楽しませようとそう言ったのだろうけど。実際、遠征にはそういう楽しみもあるのかもしれないけど。

大谷は遠征でニューヨークへ行っても街歩きはせず、睡眠重視。それをストイックと呼ぶ人もいるけれど、誰かに命令されてるわけでなし。好んでやってることだし。ストイックというのとは違うと思う。

大谷、またしても非凡。上本、普通だな。
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