鈴霧島ー大手会社の最新作 | お酒は楽しいー主にお酒や宮崎の美味しいもの、良い場所

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地元は宮崎なので焼酎はたまに飲む。

たまに、なのは毛嫌いしてるとかそういうわけでなく、洋酒上げ地酒下げしてるわけでもなく。

なんとなく「難しい」というイメージがつきまとっていた。

お酒がよくわからない頃は焼酎特有の後味にひっかかり、多少の味が違えども結局どの焼酎飲んでもその後味から逃げ切れなかった。

どれ飲んでも同じ、という暴論は流石に吐かないが、しかし味の幅が狭く(これは私の経験値や飲み方の問題だと思う)、その差異を楽しむのはかなり難しいんじゃないかと思っていたのだ。

 

もちろん「焼酎は日常酒なんだから肩肘はらなくてそのまま愉しめばいいんだよ」というのはそのとおりで、日常酒としてはもっとも優秀な酒類だとそれは実感している。

ただ飲むことに意味を求めてしまうと、飲酒の一回一回を経験にしようとするある種の貧乏性みたいなものが発症するのは悪いクセである。

しかしその病気故に、より知的好奇心が刺激され、こうして様々なお酒が楽しめるようになったのは趣味としては満足度が高いもので。

 

と、そんなことがどうでもよくなる一本を今日はご紹介。

 

 

 

『鈴霧島』 20度 890円くらい 宮崎県霧島酒造

 

焼酎メーカーでも超大手である霧島酒造さんの最新作である。

近年ちょくちょく派生商品を作っていたが、今回はターゲット層をより明確にしており、焼酎に馴染みのない人や若者、女性なんかをより強く意識している。

それはラベルの出で立ちもそうだが、香りや味わいの良い意味での軽さ、梨っぽいフルーティーさをわかりやすくかつ控えめにしてある点、そしてこれは最近での焼酎CMでよくみかける「焼酎+炭酸」の定着を図るための布石なのだと個人的に思っている。

 

同社は定番商品による黒霧島と炭酸による「黒っきりボール」(焼酎ハイボール)を推しているが、そもそも焼酎ハイボールがそのまま受け入れられるものであるならば、すでにそういう飲まれ方が提示されていても良かったはず。

しかし地元居酒屋でも炭酸割りはあまりメニューにないし、近年の炭酸割りブームに乗っかっている感じは正直あった。

 

そんななかで、こうした軽やかさを主軸に置いた商品が発売されるのは、一つのスタイルの提示として重要であり、今後焼酎の炭酸割りが定着していくかどうかの起点になるのかもしれない。(既に数年前から流行ってたのなら申し訳ない)

飲食店を経営してるわけじゃないので肌感覚は不明だが、ジンでいうところのサントリーの「翠」の実際の動向が気になるところ。

 

ま、ごちゃごちゃしたこと抜きにして、物足りなさを感じる、というよりは明確にこういう方向で作ってるんだなあと感じられる楽しい一本。

宮崎県先行販売らしいが、次第にどこでもかえるようになるでしょう。

値段も安いし、世間の日常酒の中でどういうポジションにつくのか、個人的に目が話せない焼酎。

 

 

 

 


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