またもや生徒さんから質問されたことに対して明確な答えを返せなかったので、自問自答してようやく言葉になりました。
『字が好きだから書道をやってるんですか?』
という問いに対して僕は
『特別漢字や文字が好きな訳ではない』
です。
そして
『字が好きなのではなく美しい字を作り出す行為が好き』
なんだと思います。
つまり出来上がった形そのものより、その形を作り上げている瞬間が好きなんです。
さらに追求すると、
『字を書いてる時の筆の躍動や体の動きを追求するのが好き』
になります。
某動画に色々とアップされているものを見ても【筆がまるで生き物のように動く命を宿した筆先】で書く人は一人として見たことがありません。
みんな形を作ろうとしてるだけなんですよね。
僕も過去にたった一人の先生から見たことがあるだけで、思えば
『あの感じ』
で書くことが僕の追求するものであって
『あの漢字』
を求めているわけではないです。
なので、展覧会の作品なんかでも、今の動きいい感じだった!というものを選んでいるだけで、よく出来上がったものは選んでいないですね。
もっと言うと
誰かの役に立つ為に書くこと、誰かが書いてみたいと思ったものが書けるようになる練習はやる気がありますが、ただ自分がうまくなるための練習といったものはやる気が起きません。
自己分析してみるとこんな感じでした。
僕が思うに文字が好きという人は希少な存在だと思いますよ。
その気持ちは大切にして、自分なりに色々と答えを見つけてみると良いと思います!