威力業務妨害とはその名の通り、何らかの「威力」により他社の業務を妨害する行為のことです。
ここでいう「威力」は暴力などだけでなく、インターネット上での書き込みなども含まれます。
そしてこの威力業務妨害は、「アウト」と「セーフ」の線引きに明確な基準がありません。
あなたが普段ついやってしまっていることが、威力業務妨害になってしまうこともあり得るということです。
以下にあげた例は、威力業務妨害になってしまうのか、
少し考えてみてください。
①友人数人と会話中、先日購入した電化製品Aの不具合について悪口を言った。
②ラーメン屋Bでラーメンを食べたがあまり美味しいと思わなかったので、SNSにそのことをラーメンの写真と店の概観の写真付きで投稿した。
③1日に約2000人が訪れるグルメブログを運営している。先日訪れた話題のイタリアンレストランで店員に水をこぼされた。味自体は非常によかったがそのことが気に食わず、「よくない店だ」とブログに書いた。
④先日会社の同期と飲み会があった。酒の席ということもあり、つい会社名を出して会社の悪口を大声で言ってしまった。私の会社は国民のほとんどが知っている大手企業で、個室などではなく回りには大勢の他のお客がいた。
⑤仕事の締め切りが近く、すぐに完成させなければならない資料があったのだが、パソコンが故障してしまった。販売元に電話をかけたがなかなかつながらなかった。とにかくあせっていたので5分おきの電話を20回以上もかけてしまった。
比較的ライトなものから、危ないんじゃないか?というものまで例を挙げてみました。
どれも日常で起こり得ることだと思いますので、気をつけてください。
また現在、威力業務妨害関係でお悩みの方は、一度弁護士へ相談することをおすすめします。
ご相談は以下まで▼
被疑者弁護、被告人弁護、少年付添人など、数多くの経験を踏まえ、迅速な対応が可能です。
_______________
田辺研一郎 所属事務所
中外合同法律事務所
〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビル839区
03-3212-1925