人生においても、麻雀においても
一番大切なのは諦めないことだ。
南2局 南家 600点 ドラ
5巡目以下、私の手牌。
ツモ
まぁこんなときに限って
軽い手が入っている。
点棒は、600点・・・
しかしながら、この店のルールでは
リーチ棒が無くてもリーチができる。
当然のことながら、横移動の場合
私は、箱割れでゲームセット。
つまり私がリーチといけば
誰も来ない・・・というか来れないのだ。
赤がチップではないので
着順が変わらない限り
アガること事体にあまり意味がない。
トップ目は高みの見物・・・
2着目はリーチ棒を含めトップ逆転の手以外
勝負する意味はない。
3着目に至っては、まさかの放銃で
ラス落ちまで見えるわけだ。
私は、を横に曲げた。
3着目の親が嫌そうな顔をしたが
これも親番を迎えるための戦略だ。
の4面待ちだが
が4枚使いなので
実質3面待ち・・・
しかしながら、こんな点棒状況では
ツモれるはずもなく
結果は、私の一人聴牌で流局。
南3局一本場 親 ドラ
中盤を過ぎて、私の手牌は
以下のように育った。
跳満まで見える手牌だが
こんな点棒状況で
345三色が決まるとは思えない。
場況も煮詰まっており
このまま欲張っても
聴牌すらしないだろう。
私は、初筋のをチー
他家からすれば、とても不気味だろう。
薄くもない両面を
チーする意味を考えれば
赤やドラを使った親マンまである。
2巡後、あっさりとをツモアガリ。
1,000は、1,100オール+自分のリーチ棒を回収。
南3局一本場 親 ドラ
7巡目以下、私の手牌。
ツモ
一面子もない上、ここでドラの・・・
両面はたくさんあるが
とてもじゃないがアガれる気配はない。
が薄く、が切られているので
とりあえず切りとしたが・・・
次巡、2着目の対面がチー
これも、なんとも不気味・・・
最悪、ドラ暗刻のチー聴まである。
そして、同巡・・・
ツモ
チー聴ならばかなり危険な牌・・・
とりあえず現物の切りとしたが
ほぼほぼギブアップの手牌だろう。
とは言え、最後の親番・・・
なんとしても聴牌だけは死守したいが
形式聴牌がないルールだ。
123三色で仕掛けても
余剰牌がとドラ・・・
いや、かなり厳しい。
さらに場況が進んで
対面がチー
なんと、索子はダブル面子だったのだ。
恐らく、これで聴牌確実。
赤が3枚見えている以上
対面は、暗刻が濃厚だ。
一方、私はその後
を引き入れると
13巡目・・・
ツモ
なんとかイーシャンテンまで
漕ぎつけたが、すでには3枚切れの上
は、超危険牌。
ビシィーーー!
2着目の対面は、トップまで8,700点差・・・
つまり、ここで私からアガっても
着順は変わらず、私のトビ終了だ。
すると、このをトップ目の下家がポン。
この一連の動きを見た対面は
手の内からを手出し。
おやぁ?
さらに次巡もを手出し。
対面は、私の切りを見て
後退した模様だ。
15巡目
ツモ
完全イーシャンテンだが
ツモ番は残り、3巡・・・
もう、こうなれば・・・
ビシィーーー!
誰からも声なし!・・・
16巡目
ツモ
私は、大きく息を吸って発声した。
りっち!
全員が、安全牌を切り出した後
私は、さらに大きく息を吸い込んで
山から牌をツモった。
ツモォーー!
ツモ
くるりーん!
8,000は、8,200点オール。
この一発で、一気にトップ目に浮上。
続く3本場も、二人リーチに無筋を通して
対面から親マンを出アガリ。
私のトップは不動のものとなった。
麻雀には、色々な思惑が卓上に交錯する。
したがって、紛れが起こるのも良くある話だ。
大事なのは諦めないこと。
どんなに危険な牌を掴んでも
相手がアガるとは限らないのである。