東1局 親 小林p ドラ
11巡目、西家園田pに6,400点の聴牌が入る。
南家の萩原pは、以下の手牌。
は、どう見ても不要牌だ。
ここまでの彼の戦いぶりを見れば
なんとなく結末が見えてくる。
次巡、4枚目のを引きこむ萩原p・・・
じっくりと場を見回して・・・
これを暗槓。
おそらく、聴牌すれば即リーチの構えだ。
一方、園田pは慎重にヤミ聴牌。
カンドラが見れるので
リーチと行きたいところだが
自分のこのところの不調を見れば
当然の判断なのだろう。
次巡、多勢の読み通り萩原pがを掴む。
は佐々木pの現物、小林pの筋牌・・・
ただ、園田pには通っていない。
ツモ番は残り2回。
例によって6,400点の
ビハインドスタートかと思いきや
なんと萩原pは、安全牌のを切ってオリを選択。
親の小林pと佐々木pは先手が取れれば
即リーチと来るはず・・・
ヤミ聴しているなら園田pだろう。
は、園田p聴牌直後に佐々木pが通した牌。
今日は、よく場況が見えているようだ。
残り1巡で、親の小林pがリーチ。
連荘を確実にするためと
聴牌料確保を最大化するために
形式聴牌狙いの人にオリてもらう作戦。
ロボらしい判断だが・・・
この判断が裏目に出る。
佐々木pが現物のを切って・・・
園田pの6,400点を成就させてしまった。
間一髪で、放銃を逃れた萩原pだったが
本人は、どう受け止めたのだろうか?
東2局 親 萩原p ドラ
8巡目、最初に仕掛けたのは・・・
自称混一コンサルタントの佐々木p。
すぐに、を重ねると・・・
イーシャンテンになった萩原pから
が打たれて
あっという間の満貫3面張聴牌。
直前に3枚目のが
打たれたばかりでの初牌切り。
間に合っていないというか
攻めと受けのリズムが乱れている。
例によって、4,000点の
親カブリが見えてきた。
一方、南家の園田pも黙っていない。
萬子を仕掛けて
しっかりと3,900点の聴牌を入れている。
その後、萩原pは初牌のを掴んで撤収。
そして、追い打ちをかけるように・・・
小林pも形式聴牌を入れる。
さらに次巡、も仕掛けて・・・
形式聴牌継続。
そしてこのチーで・・・
園田pへの放銃牌を、萩原pへ押し付け
結果3人聴牌で流局。
切りはかなり温かった気もするが
親カブリを想定していた萩原pからすれば
いい親落ちだったのかもしれない。
東3局 親 園田p ドラ
先手を取ったのは、小林p・・・
しかしながら守備力だけの遠い仕掛け。
一方、萩原pは赤2のチャンス手だ。
今度は、親の園田pが仕掛ける。
があるので、5,800点確定だ。
8巡目、萩原pにも聴牌が入る。
ストレートに聴牌即リーチといくか
それとも、一旦切りで好形を目指すか?
待ちのカンは、直前に
佐々木pに処理されたばかりで分が悪い。
とは言え、は、小林pを3枚捨てており
かなり厳しい。
萩原pは、下家の園田pの捨て牌をチラ見して
切りを選択。
同巡、親の園田pに聴牌が入る。
とてもアガリ安そうな索子待ち。
今にも、佐々木pからが飛び出しそうだが・・・
早々、簡単には放銃してくれない。
次巡、園田pは萩原pの切ったを大明槓。
もちろん親マン昇格を狙ったものだが・・・
この仕掛けで、萩原pに聴牌を入れてしまう。
そして、一発でドラを掴まされる園田p・・・
待ちを受けかえようにも
ご覧の通りは、4枚見え・・・
ツモ切りせざるを得ない。
ロン!12,000点・・・
こんな雷電らしいアガリを見るのは
何か月ぶりだろうか?
東4局 親 佐々木p ドラ
ピーカシャチーン!
先手を取ったのは、南家の小林p・・・
3,900点の仕掛けだが
カンと待ちは良くない。
すぐに、親の佐々木pから
のリーチが入る。
こうなると小林pも苦しい。目をつぶって切り。
一方、北家園田pも黙っていない。
佐々木pがツモ切ったを仕掛けて前に出る。
浮き牌のともにリーチの筋・・・
まだイケるという判断だ。
一方、小林pも無筋のをツモ切り。
リーチ棒を含めて、4,900点の手牌。
そう簡単にはオリないだろう。
そうこうしているうちに、園田pにも聴牌が入る。
そしてそのアタリ牌を掴んだ小林p・・・
ピーカシャカシャ・・・
チーン!
なんと、ここで撤収。
何なんだ!この押し引きのバランスは・・・
結果、園田pが佐々木pのリーチを躱した。
南1局 親 小林p ドラ
以下、萩原pの配牌。赤1ドラ1のチャンス手。
4巡目に、ドラを引き入れると・・・
次巡、小林pのを仕掛けて満貫イーシャンテン。
ところがこの仕掛けで
そして、絶好のが流れて
聴牌が入ってしまう。
このリーチに萩原pは、一発で無筋のを勝負。
ところがその後、園田pがを暗槓して
打点グレードアップ。
さすがの萩原pもここで撤収。
直後、園田pが2,000、4,000点のツモアガリ。
南2局 親 萩原p ドラ
3巡目萩原pは、ドラを重ねてチャンス手になるが
如何せん、手が重い。
一方、北家の小林pは早くも・・・
678三色含みのイーシャンテン。
さらに、園田pもくっ付きのイーシャンテンだ。
ところが次巡、園田pにまやかしの牌・・・
を引いてきてしまう。
場況を見れば、一目瞭然。
索子のが軸牌最有力だが・・・
ここまで、立て続けに筒子の力強いツモで
3面子出来上がった牌の流れもある。
長考の末、園田pの打牌は
場況がいい切り。
二盃口を狙える筒子と心中の覚悟である。
一方、萩原pはようやくリャンシャンテン。
とてもじゃないが間に合わない。
同巡、小林pも完全イーシャンテン。
そして10巡目、園田pは絶好の索子聴牌を逃す。
一方、小林pは萩原pのを仕掛けて・・・
1,000点の聴牌。
すると・・・
絶好のカンを引き入れ
さらに・・・
ドラを引いて、聴牌まで漕ぎつけた。
同巡、園田pは完全なアガリ逃し。
一方、佐々木pも絶好のを引いて聴牌するが
は5枚見えの上
は、ポン聴くさい小林pに切りづらい。
MerryXmas!
ロン!12,000点。
このアガリで一気に突き放す萩原p・・・
しかしながら、この程度の点差でトップを取れないのは
この数戦、彼自身が経験してきたことだ。
南2局一本場 親 萩原p ドラ
その心理を知ってか知らずか
園田pが揺さぶりをかける。
ブラフ気味のドラ色筒子一色の仕掛け。
自らがアガれずとも、親が落ちれば御の字というやつだ。
萩原pは慎重に、筒子と字牌を絞りながらの進行。
その隙に、佐々木pが先制リーチ!
萩原pも絶好のカンを引き入れるが・・・
はフリテンの上
は初牌。ドラ跨ぎのは無筋。
さすがに、この手はここまでだろう。
ビシィーーー!
おいおい、変な気起こすんじゃないよ!
前局、奇跡のような親マンを
プレゼントしてもらったのに・・・
そのどこから切り遅れているんだ!
いくら二の矢が欲しいとはいえ
やはり、攻めと受けのバランスが崩れている。
これじゃあ、園田pの思うつぼじゃないか!
そして次巡、さらに受けが広くなると・・・
8,000は、8,300点の放銃で元の木阿弥だ。
南3局 親 園田p ドラ
4巡目、またしても園田pがブラフを掛ける。
この仕掛けに萩原pは・・・
歯を食いしばって初牌の切りで応戦
一方、ブラフ気味の仕掛けだった園田pに
ドラが重なり、一気に勝負手に昇格。
同巡、萩原pも切りで前に出る。
このを仕掛けて
切りでスピード感を演出する園田p。
2巡後、を引き入れ以下のイーシャンテン。
萩原pも以下のイーシャンテンから
さらに次巡、愚形ながら聴牌。
さぁて、どっちに受ける?
萩原pは、を切って打ちに寄せた。
ご覧の通り・・・
引っ掛けのカンに受けると・・・
空聴だったわけで・・・
は、山に2枚残り。
東3局に、園田pから出アガリした
跳満のを無意識に感じ取ったのかもしれない。
ところが次巡・・・
園田pも絶好のを引き入れて聴牌。
こちらは、山に3枚生き。
安め18,000点、高め24,000点の決定打だ。
今年度、一度もトップなし
個人スコア、ぶっちぎりのラス。
もう結末は、見るまでないだろう。
多くのファンは、覚悟を決めたはずだ。
ツモ!1,300、2,600点・・・
・・・・!
・・・・!?
南4局 親 佐々木p ドラ
またしても、園田pが仕掛ける。
園田pの逆転条件は、跳満ツモだが
萩原pは満貫直撃は避けなければならない。
ほどよい圧は掛けられるだろう。
真っすぐ手は進められないはずだ。
一方、この仕掛けを見た佐々木pも・・・
を仕掛けて、筒子一色の遠い仕掛け。
ここで、ドラを手放す。
これは、どう見ても安手アピール。
萩原さんどうぞトップはお譲りしますというわけだ。
ところが、萩原pはこの切りを見て
園田に安全そうなを切ってしまう。
すると、親の佐々木pがこれをポン!
一手進んでしまう。園田pの手牌は
筒子が切り切れずのドラ切り。
そして、捨て牌を見れば
切りづらい筒子は下方面であり
どうせ筒子を切るなら辺りだろう。
萬子と筒子の競り合いなら萬子有利だ。
さらに、萩原pは
園田pが欲しがっているを引き入れるが・・・
ここで、切りとした。
チーすれば、の聴牌だが
当然のスルー。
何故、2着目の自分がリスクを追ってまで
トップを取らせてあげなければならないのか?
こんなに牌で会話ができない人に
呆れたのかもしれない。
それでも14巡目、自力で聴牌を入れる園田p・・・
終盤、切れ気味にを勝負した園田pは・・・
2人聴牌で流局。
満貫ツモでも、逆転の狙える位置まで漕ぎ着けた。
南4局一本場 親 佐々木p ドラ
以下、萩原pの配牌。
辺りを重ねて
ようやくアガリが見える手牌だが
本来ないはずの一局・・・
もう、ここまで来ると園田pも
満貫の手作りをしてくるだろう。
その隙に佐々木pのリーチが
入るという筋書きが見えてくる。
5巡目園田pは、678含みのリャンシャンテン。
6巡目、佐々木pも好形リャンシャンテン。
ロン!
えっ?
は?
・・・・!?
よしっ、3着確保!
一体何人のサンタクロースが
彼の元を訪れたのだろう?
そして、最後はロボサンタまで・・・
とは言え、麻雀は結果が全て・・・
なんとなく風を感じながらの
クリスマスイブとなったのだ。
いやいや、前に出過ぎだろう。