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運転免許のICカード化で無免許運転を防ぐシステムを実現しないのはなぜ?

2022年5月10日

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平成19年(2007年)くらいから運転免許証の偽造防止を主な目的としたICチップが埋め込まれるようになっています。早くも10年を過ぎましたが、ICチップ活用の範囲が広がる気配がありません。

いったいどうなっているのでしょうか?

せっかく導入されたICチップ入り運転免許証。特に使い勝手が変わったわけではありませんが、今後できるようになることを考えてみました。

ICチップ入り運転免許証
ICチップ入り運転免許証

無免許運転を防止するために運転免許証が無いと車を動かせないようにできるのでは?

運転免許証のICチップによって名前や生年月日などの個人情報や免許証の有効期限、免許の種類などを判別できるようになっています。

運転免許証のICチップを読み取れるように車両側に読み取り装置(ETCのような装置)を取り付けることで、運転免許証を差し込まないとエンジンがかからないようにするなどの対策で無免許運転を防ぐことができるようになると思うのですが、なぜかそのような装置の導入は進んでいません。

運転免許証が無いとエンジンがかからないなどの制限を導入すれば、持っている免許の種類以外の車両は動かすことができないようにすることも可能になります。

例えば、中型免許までしか持っていな場合は大型自動車のエンジンはかけられなくなるなど。

このシステムの実現で特に重要なのは、未成年者や免許停止中の人、免許を返納した方の無免許運転を根絶できる可能性があるいうことです。これほどの安全対策を施さないのには何が理由があるのでしょうか?

もし理由があるなら知りたいですし、理由がないのであれば早急に対策をすすめて欲しいと私は思っています。

最近では、免許取り消し後に運転をして事故を起こした事例も・・・

※認知症で免許取り消し→運転して逮捕

根室の74歳、無免許疑い【根室】認知症と診断されて免許取り消しになったのに車を運転したとして、根室署は17日、道交法違反(無免許運転)の疑いで、根室市内の男(74)を現行犯逮捕した。

*このニュースのコメント

引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190619-00010000-doshin-hok

コメントでも、運転免許が無いと動かない仕組みに言及している方がいますね。

やはりこういったケースは起きてしまっているんですね。
今後増えていってしまうことは、明らかですよね。

運転免許証がないとエンジンがかからないことのメリット

ETCカードのように、運転免許を差し込みすることでそのクルマの運転資格がある場合のみエンジンをかけることができるようにするとどんなメリットがあるでしょうか。

メリット

1、運転免許が無いと絶対に動かせない
本来運転してはいけない車両を運転してしまうことを防げるため無免許運転や免許不携帯の根絶が可能になります。

未成年や免許停止中、免許を取り消しされた人や免許不携帯での運転ができなくなるメリットは大きい。(免許返納後の認知症の方の運転も防げる)
 
2、偽造免許による運転が不可能になる。
ICチップの偽造は難易度が高いため、簡単に偽造できなくる。

意外と問題になっている外国人の偽造国際免許でのレンタカー運転も防げます。(偽造国際免許だと判断しにくく、実質野放しになっている)

3、便利になる?
車によっては、シートの位置やミラーの角度などを運転者に合わせた調整ができるようになる。

便利になるということのメリットより何よりも無免許運転や偽造免許による運転ができなくなるということがとても意味があることだと思います。

運転免許証に運転履歴を記録することも可能になれば・・・

  • 運転経歴(時間や距離)から違反率、事故率を割り出せることにより、本当の意味での優良運転者(ゴールド免許)の意味を成すことができる(ペーパードライバーがゴールド免許って意味ある?)
  • 自動車保険会社の契約者リスクが明確になり、安全運転実施者の保険料の値下げにつながるかも?
  • 車両側にも誰が運転していたかがわかるシステムになれば、盗難の防止や犯罪に使われた車両からの犯人が特定しやすいため防犯につながる可能性が高まる

ペーパードライバーのようにまったく運転せずに5年以上経過して優良運転者としてゴールド免許になるのにはちょっと違和感があったので、実際に運転した距離や時間があったうえで、無事故無違反の優良運転者という意味のあるゴールド免許の制度が合ったほうが良いとも思います。

デメリット

  • 運転免許証を無くしてしまった場合に、再発行されるまで自分のクルマであっても動かすことができなくなる
  • 運転免許証の管理をより厳重にする必要がある
  • 他人の免許証で運転した場合は罰則を設けるなどの法整備が必要

ICチップ付き運転免許証で無免許運転を防ぐことや今後の活用の広がりに期待

ドライブする女性


運転免許証のICチップの活用で、いろいろと便利なことや犯罪防止の可能性について考えてみました。

まずは運転に関する活用の広がりを今後期待したいと思いますが、もしかしたら身分証明書としての活用の幅も広がっていくかもしれませんね。

顔写真、生年月日、現住所、本籍など個人情報が入っているので、いろいろな可能性があると思います。

運転免許証にICチップを埋め込まれるようになってから10年以上とかなりの月日が経過しています。

ICチップ免許を車が認識しないと動かないようにすることができれば、無免許運転対策ができる一番良い方法だと思うのですが、噂ばかりで一向に実行される気配がありませんが、なぜでしょうか?

警察庁や車業界関連などとの調整や法整備などが大変だからなのかもしれませんが、運転をしてはいけない人に絶対に運転をさせないためや車の盗難防止対策のためにもぜひ改革をすすめて欲しいと思います。

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