はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

以前の記事で

 

何か事件が起きた後には

 

加害者の家族というのは

 

精神的に大きな負荷を抱えて

 

悩み苦しむことのお話ししました  ⇓

 

 

 

 

 

精神科の外来をしていると

 

色々な背景を抱えた人が来るので

 

そのような人とも出会うこともあります。

 

 

 

 

加害者の家族は

 

その事件が起きたあとは

 

事件関係者として、生活が一変し

 

今までいた学校や職場に在席できないことも


けっして少なくありません。

 

 

 

 

そして

 

例の事件の関係者であることを

 

ひた隠しにしながら


生きていくことになるのです。 

 

 

 


事件後に


新しいコミュニティに入っても

 

『あの人、実は知ってるでのは…』

 

と疑心暗鬼になって

 

だれにも心を開くことが出来ず

 

人間関係を作れないのです。

 

 

 

 

そのため

 

そのような加害者家族を支える

 

NPO法人や支援団体はもちろん

 

精神科外来などでも

 

深く傷ついた心をケアして

 

わずかでも心の重荷を下ろす


お手伝いをします。

 

 

 

 

もちろん

 

その場で何かが解決することは

 

ないのかも知れません。

 

 

 

 

しかし

 

自分が抱える


心の闇を打ち明けている相手に

 

今の辛さや将来の不安を


吐き出すだけでも

 

心がスッとすることがあるのです。

 

 

 

 

ただ、医療の一環として

 

このような活動をしていると…

 

 

『加害者の家族のケアなんてよくできるね。

 

被害者の家族の方がもっと苦しんでいるよ。』

 

 

と言われることがあります。

 

 

 

 

 

 

個人的には

 

『そんなこと言うなよ…』

 

と思う反面で

 

そのような意見を持つのも

 

十分に理解ができます。

 

 

 

 

私としても

 

ある事件が起きた時には

 

被害者本人・家族のケアがあって


はじめて

 

加害者本人・家族のケアがあると思います。

 

 

 

 

私も、もし大切な人が

 

凶悪犯に命を奪われることがあれば…

 

その加害者だけでなく

 

加害者家族の心のケアなんて

 

まったく考える余裕はないでしょう。

 

 

 

 

もしかしたら取り乱して

 

『加害者ものとも、その家族も

 

社会的制裁をうけたらいいんだ!

 

なにが、加害者家族の心のケアだ!』

 

と考えているかもしれません。

 

 

 

 

冷たいかもしれませんが

 

それが私という人間の弱さでしょう。

 

 

 

 

ただ、さいわい

 

私はまだ大きな事件における

 

被害者本人・家族にはなっていません。

 

 

 

 

つまり

 

このような大きな事件全般における

 

第三者という立場なのです。

 

 

 

 

つまり

 

第三者のポジションだからこそ

 

加害者の家族のケアに

 

力をいれて関われると感じています。

 

 

 

 

被害者や加害者と

 

分けて考えることなく

 

目の前の困っている人がいれば

 

手を差しのべたくなるという

 

一般的な道徳心で活動できています。

 

 

 

 

 

 

ただ、私だけではなく

 

意外と多くの人が

 

第三者というポジションでしょう。

 

 

 

 

つまり

 

それだけ多くの人が

 

加害者の家族に対して

 

偏見を持たずにフラットに見れて

 

救いの手を差しのべられるはずです。

 

 

 

 

少なくとも第三者の人たちが

 

無意味に加害者家族を

 

攻撃するのは避けたいですね。

 

 

 

 

というのも

 

犯罪も受刑者数も多いアメリカでは

 

加害者本人・家族の支援が

 

とても活発に行われています。

 

 

 

 

アメリカでは重大事件を起こした

 

未成年者の犯人の両親が


実名と顔出しで

 

取材を受けることも少なくありません。

 

 

 

 

そんなことしたら

 

そのあと


加害者家族の生活は

 

めちゃくちゃになると思いますよね。

 

 

 

 

しかしその後に

 

加害者家族に届く世間の声は…

圧倒的に

 

支援したい・応援したいという声なのです。
 

 

 

 

まだまだ日本には

 

そのよう加害者家族の心をケアする

 

場所や周囲の人の心が

 

追い付いていないのが実情です。

 

 

 

 

まずは

 

加害者家族の人たちを

 

当然ながら

 

社会の一員であるという認識のうえで

 

”急な生きずらさ”を抱えた1人の人間として

 

受け入れる気持ちをもちたいですね。

 

 

 

 

その認識と気持ちがあれば

 

スッと救いの手を出せる人も

 

少なくないと信じています ^^

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

 

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