はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)
 

 

 

4月になってからは

 

産業医として訪問する会社では

 

義務化された合理的配慮について

 

質問されることも増えましたね。

 

 

 

 

全くの無関心よりは

 

かなりいい傾向だと

 

感じてはいます。

 

 

 

 

このブログ記事でも

 

合理的配慮については

 

とりあげてきて

 

それなりに反響もありました。

 

 

 

 

そもそも

 

”合理的配慮とは何ぞや?”

 

という人は

 

ぜひ、そちらの記事から

 

ご覧くださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに

 

この合理的配慮には

 

まだまだ世間的に

 

勘違いされていることが

 

1つあります。

 

 

 

 

たしかに

 

合理的配慮とは

 

障害者の方に向けた

 

取り組みなのですが…

 

 

『障害者手帳を

 

もっている人に限定ではない』

 

ということです。

 

 

 

 

超ラフな説明をすれば

 

『何かしらの事情で

 

働くうえで配慮が必要な人には

 

会社は配慮をしなければいけない』

 

ということなのです。

 

 

 

 

たとえば

 

発達障害の方であれば

 

学生のころから診断はあるけど

 

障害者手帳を持っていない人も

 

まったく珍しくはありません。

 

 

 

 

というか

 

発達障害の人には

 

職場での配慮があった方が

 

本人の特性を生かしつつ

 

業務効率や生産性が上がることは

 

十二分に想定されます。

 

 

 

 

しかし

 

以前の記事でも

 

お伝えをしたように…

 

 

身体障害ではなく

 

精神障害の場合は

 

配慮を望む従業員の方から

 

”どのようなことに困っているか”

 

を伝えてもらう必要があります。

 

 

 

 

その理由は

 

精神障害の場合は

 

外見からは分からないので

 

”会社側から想像してくれ…”

 

というのも酷な話なのです。

 

 

 

 

しかし

 

発達障害の人は

 

生まれもった特性によって

 

・自分の困っていること

 

・どんな配慮があれば良いか


言語化するのが苦手です。

 

 


 

たしかに

 

会社側としても

 

『言われないと分からない』

 

というのは間違っていませんが…

 

 

これからの時代は

 

会社側としても

 

ある程度は

 

発達障害の知識を持って

 

配慮を求める側と接することで

 

『こんなこと、困ってない?』

 

のようなパスも出しやすく

 

お互いの溝を埋めやすいです。

 

 

 

 

もちろん

 

そのために産業医に

 

色々と確認や相談するのも

 

1つの方法になります。

 

 

 

 

契約されている産業医が

 

たまたま精神科医ではなく

 

精神疾患に明るくない場合は…

 

 

厚労省が展開している

 

下記のような講座もあるので

 

ぜひ参考にしてください。

 

 


・精神・発達障害者しごとサポーター 養成講座

 

 

 

 

 

 

ここからは

 

発達障害の従業員に

 

よくある”困りごと”

 

を紹介していきます。

 

 

 

 

まず、感覚過敏。

 

 

 

 

まぶしい…

 

うるさい…

 

人通りが気になる…

 

などで仕事に集中できないことが

 

かなりの確率で起こります。

 

 

 

 

そもそも

 

この感覚過敏については

 

知ってる人からすれば

 

もはや常識レベルですが…

 

 

知らない人からすれば

 

『えっ…何それ?

 

わがままじゃないの?』

 

って思われやすい特性です。

 

 

 

 

この配慮においては

 

在宅勤務OKだけでなく

 


オフィス内でも

 

物理的な席の移動や

 

物品をうまく使うことで

 

カバーできることも多いです。

 

 

 

 

たとえば

 

部屋の出入り口から


遠い席にしてもらうと

 

人の動きが気になりにくく

 

集中して仕事ができます。

 

 

 

 

ほかにも

 

座る席の背後が

 

通路ではなく壁であれば

 

集中しやすいですよね。

 

 

 

 

聴覚過敏であれば

 

耳栓を使ってみたり

 

一定の雨の音などを

 

イヤホンで聞きながら

 

仕事するほうが合う人もいます。

 

 

 

 

またコロナ禍のように

 

席にパーテーションとして

 

ダンボールでもいいので

 

囲われているだけで

 

集中できることもあります。

 

 

 


ほかの

 

発達障害の従業員に

 

よくある困りごとは

 

”仕事の優先順位つけれない”

 

ということでしょうか。

 

 

 

 

配慮のひとつとして

 

たとえば

 

上司が

 

ToDoリストを作成し

 

優先順位をつけて渡すのも

 

いい方法ですね。

 

 

 

 

そして

 

日報や週報などの定点で

 

その進捗を評価するフローで

 

その従業員に

 

伴走していくのです。

 

 

 

 

このような

 

対話を重ねていくなかで

 

 

『臨機応変な対応が

 

求められる業務よりも

 

マニュアル通りの

 

コツコツやる業務が向いてる』

 

 

など本人自身も


まだ言語化できていない

 

得意と苦手がハッキリすることも

 

十分におこります。

 

 

 

 

 

 

今回は

 

発達障害の人にむけた

 

職場の合理的配慮について

 

お話をしてきました。

 

 

 

 

たしかに

 

職場の合理的配慮は

 

お互いが対話を通じて

 

具体的な着地点を

 

探していく必要があります。

 

 

 

 

しかし

 

発達障害の人は

 

その特性上、困っていることを

 

自分から言語化するのが

 

苦手な人も少なくないため



会社側としても

 

まずは典型的な

 

知識や解決策を習得して

 

視線の高さを揃えて

 

話を進めたらいいでしょう。

 




そもそも

 

4月からの合理的配慮が

 

義務化されるずっと前から…

 

 

”障害者が職場で働く”

 

というのは

 

どちらかと言えば

 

福祉的な意味合いが

 

かなり大きかったです。

 

 

 

 

しかし

 

令和の現代社会では

 

一人ひとりが持った

 

個性や特性を生かしながら

 

会社がその人に合った

 

働き方を提供して

 

いち戦力として扱う社会
 

変わりつつあります。

 

 

 

 

そのような変化のなかで

 

上司という立場の人は

 

たしかに


今まで以上に部下との

 

濃密なコミュニケーションが

 

求められるでしょう。



 

しかし

発達障害の場合は

 

生まれつきの特性なので

『なぜ、できないのか?』

 

という理由を考えてだけでは

 

なかなか前に進みません。

 

 

 

 

ぜひ

 

『どうしたら、できそうか?』

 

という視点をもって


一緒に考える姿勢を持って

 

接してもらえたら嬉しいです。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

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