2021年 晩秋の石垣・八重山旅行①初めての沖縄県 | 風かおる 鉄の路

風かおる 鉄の路

主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

最後の未踏県

突然ですが、みなさんは「経県値」という概念をご存知でしょうか?

経県値とは、どれだけ多くの都道府県を「経験」したかを数値化したもの。

 

・その県に住んでいたことがある→5点

・その県に泊まったことがある→4点

・その県で歩き回ったことがある→3点

・その県に降り立ったことがある→2点

・その県を通過したことがある→1点

・その県は未踏である→0点

 

というように都道府県での「経験」を数値化していき、その合計が「経県値」となります。

 

(経県値を記録するアプリがあります。興味のある方はぜひ)

↑iOS版

 

↑Android版

 

全国いろんなところに行って「経県値」を稼ぎまくっている私ですが、唯一「0点」だった県があります。

それが「沖縄県」。

 

離島県ということもあり、これまでなかなか訪れる機会がありませんでした。

でも2021年の秋ごろ、ネットで調べていたらずいぶんお得なプランがあり季節もいいころだったのでとんとん拍子に計画がまとまり、行くこととなりました。

 

沖縄にはたくさんの島がありますが、その中で最初に選んだのは…

 

石垣島です。

 

初めてなら沖縄本島を訪れそうなものですが、あえて石垣島を選んだのにはわけがあります。

 

それは、我が最寄りの空港、福岡空港と石垣空港とを結ぶ航空便がANAからLCCのPeachに移管されたこと。

この移管によって夏季限定だった石垣直行便が通年となり、さらに価格も大幅ダウン。

どうせならこの機会に果ての果てまで行ってしまおうという気持ちになっちゃいました。

 

ちなみにLCCを利用するのは今回が初。

初めてづくしでちょっとドキドキしちゃいますね。

 

ということで今回の旅行の目的を簡単にまとめておくと、

 

①初めてのLCCを体験する

②47都道府県最後の未踏県・沖縄県を制覇する

③石垣・八重山エリアの風景を満喫する

④憧れの水牛車に乗ってみる

⑤有人最南端の島・波照間島を訪問する

 

 

そう、波照間島

行けるときに行っちゃおうというのが私のモットーなので、初沖縄にして一番南の島を目指しちゃいます!

 

これまで経験したことのない地。いったいどんな風景が待っているのでしょうか…

 

旅の始まり、福岡空港

2021年11月20日、福岡空港にやってきました。

 

保安検査場は大混雑。

COVID-19の影響が無くなったような光景です。

 

そんな保安検査場の様子を上から見下ろせるこのお店の名前はHAKATA洋膳屋ROYAL。

古くから福岡空港の供食を担ってきた伝統あるロイヤルホストのグループです。

 

朝メニューの和定食を食べてスタート!

 

といいたいところですが、石垣行きは12:25発。まだまだ時間があるのでチェックインだけ済ませて展望デッキへ向かいます。

 

展望デッキに上がるとちょうどPeach機が降りてくるところでした。

実はこれが石垣行きとなる機体。

 

眼の前を通り過ぎていきます。

それでは、いよいよ石垣に旅立つときがやってきました!

 

初めてのPeach

LCCであるPeach。運賃やキャンセル料の扱いもFSC(フルサービスキャリア、国内でいうANAやJALのこと)と異なるのですが、搭乗するときも違いがあるようです。

一番守るべきなのはチェックインの時刻。出発時刻の90分前~30分前まで可能で、遅れると受け付けてもらえません。

 

搭乗口にも出発時刻の20分前までに到着することが求められていまが…こちらは案外緩かったりする場合が多いみたいです(個人の感想なのでご注意)。

 

手荷物にも制限があって、機内持ち込みは3辺合計115cm以内で7kg以下、2個までとされています。

いつも計測するわけではありませんが、計測時に引っかかってしまうと面倒なので気をつけたほうがいいかと思います。

 

 

保安検査場を抜け、搭乗口へ。

「石垣」と表示されています。

札幌(新千歳)でも、仙台でも、東京(羽田)でもない場所。

わくわくしてきました!

 

改めて今回搭乗する機体。

エアバスA320、機体番号はJA10VAです。

機体番号が「VA」で終わる機体…元・バニラエア機ですね。

バニラエアはPeachと同じLCCで2019年10月にPeachに統合された航空会社。

 

その最終便を見に行った記憶があります。

 

バニラエアの機体は一部がPeach仕様に改められ、現在も活躍しています。

機体末尾の「VA」はその証なのです。

 

バニラエアはリゾート路線に特化していたことで知られています。

この旅の始まりにふさわしい機体といえますね。

 

ということで早速機内へ。

座席は3+3列の革張りシート。

座席指定には別料金がかかり、今回は指定していなかったのですが、なんと窓側になっていました。

ラッキーですね。

 

それでは出発時刻となりました。

Peach(MM)295便は滑走路へ向け、プッシュバックを開始しました。

いよいよまだ見ぬ地へ向け飛び立つときです。

 

九州を縦断

福岡空港16から離陸!高度を上げ、南へ向け飛んでいきます。

 

筑後川を越えます。

羽田や新千歳へ向かうときはこのあたりで東に向きを変えますが、この機はそのまま南下。

 

 

遠くに煙を吹き上げる山が見えてきました。

日本一のカルデラ・阿蘇山の中央火口丘群のひとつ、中岳です。

 

その近くにある阿蘇くまもと空港(熊本空港)も見えました。

 

続いて見えてきたのは人吉市中心部。球磨川をまたぐ3本の橋が見えます。

 

さらにそのすぐ後、また火山が見えてきました。

火口湖群と噴気地帯…霧島山です。

 

手前の火口湖が大浪池、その左奥の大きな火口を持つ山が韓国岳、右側の山が2011年と2018年に噴火した新燃岳です。

 

霧島火山群を過ぎると眼下には鹿児島空港の姿が。

 

鹿児島空港を過ぎた後、機体のほぼ直下に火山灰で覆われた山と大きな火口が現れました。

鹿児島のシンボル、桜島です。

たびたび噴火を繰り返す桜島。その火口を上から見下ろすのはなかなか面白いですね。

 

そして、最後に現れたのは円錐状に広がるきれいな山。

薩摩半島南部に位置し、指宿枕崎線の車窓を彩る開聞岳です。

下から見てもきれいな山ですが、上から見ても山体がきれいな円形に広がっています。

 

こうして九州を縦断してきましたが、やっぱり九州って火山多いですね~

空から見ることで実感できました。

 

 

 

左側にはいつしか九州最南端・佐多岬の姿が見えています。

福岡空港を離陸してからここまでの時間は30分弱。

もう九州を縦断してしまいました。

飛行機って本当に速いんですね~

 

ここで本土とはお別れ。

MM295便はこれより点々と続く南西諸島の島々に添って飛行していくことになります。

 

最南到達記録を更新

本土を離れ、南西諸島の領域に入ったMM295便。

最初に見えてきたのは鹿児島郡三島村の竹島

 

 

雲に覆われた大きな島が見えてきました。

大隅諸島のひとつ、屋久島です。

九州最高峰、標高1936mの宮之浦岳を始めとする1000mの山々がひしめく島であり、「洋上アルプス」の異名で知られています。

この山々に海上から湿った空気がぶつかり雨を降らせるため、「ひと月に35日雨が降る」とも称されるほどの降雨量を誇り、屋久杉を始めとする豊かな自然環境を生み出しています。

空から見ても、屋久島にだけ雲がかかっている様子がよくわかります。

 

1993年には世界自然遺産に登録されており、注目度の高い島でもあります。

 

もう10年くらい前、屋久島に行ったことがあり、その際泊まったJRホテル屋久島付近の北緯30度14分0秒東経130度33分21秒付近がこれまで私が訪れた最南端でした。

 

つまり、屋久島を越えた瞬間最南端到達記録も更新されるということ。

その瞬間がやってきました!

 

ここから先は本当に未踏の地です。

 

トカラ列島の島々

屋久島からさらに先に進むと小さな島々が見えてきました。

トカラ列島です。

屋久島~奄美大島間の12の島々からなる諸島で、空港がないため訪れるのが難しい島々として知られています。

 

初めに見えたのは中之島

トカラ列島で一番人口の多い島です。

 

次に見えたのは悪石島

「悪」の文字が付くユニークな名前は「平家の落人が、追手が来たがらないような名前を付けた」という説があるそうです。

悪石島には「ボゼ」という奇祭があり、ユネスコの無形文化遺産にも登録されているとか。

2009年の皆既日食の際に注目された島でもあります。

 

悪石島と次の小宝島の間には「渡瀬線」という生物分布上の境界線があることで知られています。

いちばん有名なのは毒ヘビの分布の境界であること。

この線より北側はニホンマムシ、南側はハブが分布しています。

 

小宝島が見えてきました。

左上に見えるのは「小島」と呼ばれる無人島。

この島には最北のハブとして知られる「トカラハブ」が生息しています。

 

 

 

そのお隣、宝島が真下に。

宝島といえば海洋冒険小説のほうが思い浮かびますが、実在の地名なんですね~

キャプテン・クックがここに財宝を埋めたという言い伝えもあるそうです。

 

 

トカラ列島で最後に見えたのは横当島。こちらは無人島です。

 

 

鹿児島から沖縄へ

MM295便は奄美大島の近くを飛んでいますが、ちょうどこのあたりで海上に薄く雲がかかってしまい、その姿を望むことはできませんでした。

 

次に雲の切れ間に見えたのは奄美群島のひとつ、沖永良部島

鍾乳洞群が数多く存在する島です。

ちなみにこの島の空港の愛称は「えらぶゆりの島空港」。

…なかなかに興味深い名前ですね。

 

遠くに見えるのは鹿児島県最南端の島、与論島

サンゴ礁がきれいな島で、潮が引いた際に現れる砂浜だけの島、「百合ヶ浜」は絶景なのだとか。 


百合の島百合の浜…行ってみたい…

 

 

鹿児島県最南端の島を通り過ぎたということは、ここからはいよいよ沖縄県

47都道府県最後の県に、満を持して入っていきます。

 

雲が多いですが、うっすらと大きな島と手前にある小さな島が見えてきました。

沖縄本島本部半島です!

美ら海水族館があるのもこの本部半島。

手前にある小さな島は伊江島です。

 

今回は沖縄本島には行きませんが、近いうちに行けたら…と思っています。

  


↑行ってみました!


宮古列島通過

沖縄本島を通過するとその先300kmにわたって島はありません

この間には慶良間海裂という水深が1000mにも及ぶ窪地があるそう。

300kmというと九州新幹線博多~鹿児島中央間よりも長い距離。

その間にひとつも陸地がないとは…

沖縄県って広いのですね。

 

とはいえ、今乗っているのは時速換算で800km/hの速さを誇る飛行機。

しばらくすると次の島々が見えてきました。

 

海がエメラルドグリーンに輝いています!

島の周りをサンゴ礁が取り巻いているのです。

その中を突っ切る1本の橋。池間大橋という名前がついています。

 

南国らしいエメラルドグリーンの海が周りを取り巻いているこの島々は宮古列島

手前の島は池間島、池間大橋で結ばれている奥の島は宮古島です。

池間大橋は全長1425mの橋。

「池間ブルー」と呼ばれる海が眺められる宮古列島を代表する観光地となっています。

 

続いて、飛行場のある島が見えてきました。

下地島です。

手前の飛行場は下地島空港といって、日本唯一のパイロット訓練用飛行場として建設されたものです。

以前は大手2社によってパイロット訓練が行われていましたが、現在は2社以外の国内航空会社による訓練が散髪的に行われている程度となっています。

その代わりにジェットスター、スカイマークによる定期航空路線が開設され、訓練飛行場から宮古列島の玄関口への転換が図られているそうです。

 

 

ついに石垣島へ

宮古列島を通過する頃から高度を落としていくMM295便。

長い旅路も終盤、石垣島まではあと少しです。

 

機窓にまん丸な島が現れました。

宮古列島最後の島、多良間島です。

サンゴ礁でできた平べったい島にさとうきび畑が広がる…沖縄らしい島の姿です。

 

手前側には空港が。

宮古空港との間の定期航空路線が就航しているそうです。

 

このかわいらしい島、初めて間近に見た沖縄の島として私の印象に強く残りました。

いつか行ってみたい…

 

多良間島を過ぎるとまもなくサンゴ礁に囲まれた島が見えてきました。

八重山諸島の中心、そして今回の目的地・石垣島です!

MM295便は石垣空港への着陸に向けさらに高度を落としていきます。

 

市街地の手前で旋回。

 

だんだんとさとうきび畑が間近に迫ってきて…

 

着陸!

 

スポイラーを全開にして速度を落とし、身体が前に持っていかれそうになります。

それが収まると…

海!

サンゴ礁と外海との境界に打ち寄せる白波。

南国だ……

 

 

石垣島のきれいな海を見ながら誘導路を移動。

 

 

琉球エアーコミューターの機体をみながらスポットイン。

 

エンジンが停止し、降りる準備をする乗客で一気に慌ただしくなる機内。

やがてドアが開き…

 

沖縄の地に足を踏み入れました!

全47都道府県制覇の瞬間です!

 

 

さあ、初沖縄です!
どこに行きましょうか…?
 
続きます。

 


次回


 

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