● あらすじ
帝国の名門ロンバルディ家の三男の娘に生まれたフィレンティアは、母親が平民だったために、長男次男の息子たちに酷いいじめを受けていた。
母を生まれたときに、父親は11歳になる前に病でなくなった。
庇護のなくなったフィレンティアは居場所を作るために家門のために必死に働いたが、唯一自分を認めてくれていた祖父が亡くなると、当主を継いだ長男に家を追い出されてしまった。
そして二年後、ロンバルディ家は没落した。
長男次男、そしてその息子たちに家門を支える力はなく、政治においても支持をした第一王子ではなく、第二王子が皇太子となった。
落ちぶれたロンバルディに悲しみに暮れている中、フィレンティアは馬車に轢かれてその命が尽きてしまうのだった。
意識が遠のき、目が覚めたら、フィレンティは7歳に時が戻っていた。
ロンバルディは栄え、父ギャラハンも生きている。
フィレンティアは、父の病を治し、ロンバルディを叔父たちの手から守るために、自分が家門の当主になることを決意する。
その手始めに、自分をいじめていた従兄弟、ベレサックとアスタリウに立ち向かうのだった。
● 感 想
ちょっとお高いですが、買う価値はあるかと。
オールフルカラーという豪華さですが無駄という気は一切しません。
話の内容も読み応えがありますし、ザマア系ではありますが、残虐さはないですし、スカッとします。
フィレンティアは、一応日本人の転生者ですが、日本の知識より、前回の人生の記憶のほうが役に立っているので、その設定はいるのかなあという感じ。
可愛くて、賢くて、夕刊で、時々大人を振り回すミステリアスなフィレンティアは、なかなか魅力的な主人公です。
苦境にいる第二王子を助けたことで、彼に懐かれているのも可愛らしい。
ざまあ系では、イチオシ作品と言えます。ぜひ読んでみてください。
本で売っているみたいですが、私はピッコマで単話売りで読んでいます。