アユ母日記

東日本大震災
平成23年3月11日
あの日から会えなくなったアユと凛へ
思いが届きますように

笑う事

2022年06月15日 | アユと凛のこと
昨夜は満月の夜
いい夜だったと思う。

震災から2〜3年位経った時
世の中が
「大変だったけどもう笑おうよ」
的な空気だった。

人は楽しい事に反応するし
笑いに寄ってくる。

でも
2〜3年なんて経っても
そんなに笑えなかった。

笑う事に罪悪感も感じていたし
第一、心が重たくて、心から、腹の底から笑う事なんて出来なかった。

時々
「悲しい話しなんて聞きたくない」
「震災事なんてもう語るな」
って言う人もいた。

「忘れよう」じゃないけど
悲しい話しじゃなくて
面白い事、楽しい事をしたら人生はバラ色じゃないか
…………的な

もちろん
そんな事、できなかったし
そんな気持ちに持って行こうとしたら
私は病気になったと思う。

心からなんて笑えない
ずーっとずーっと思ってた。

11年が過ぎて
特に子ども達の前では
満面の笑みで笑う事にしてる。

そう思い始めて最初は
その反動で心が重くなったけど
最近、当たり前になって笑える……よ。
たぶん……

それで
悲しみが少なくなったり
小さくなったり
晴れやかな気分になったりはしないけど
元気にはなるなあ……と思う。

笑顔や笑いの影には
いつも
アユと凛がいて
そこも笑ってる。

時々
「それでいいんだよね?」と確認したりして……

昨夜も楽しい仲間たちと一緒に大笑いして過ごした。
いい夜だった。

笑うとか楽しい事をする
って簡単
そして人を引き寄せる。
悲しみに共感する方がずっと難しいと思う。
共感したい人はいっぱいいるかもしれませんが……
共感するって難しいよ。



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