いい日旅人

いい日、旅日和、きれいな夕日を追いかけて日本をめぐります。
備忘録としての股旅紀行。時には異国を歩くかも。体力次第。

惜別根室本線

2024年04月04日 | このたび
雪割の 峠くだりし 鉄路かな



北国の峠、
残雪まばゆき鉄路、
汽車は行く、
煙は残る、
そんな光景が瞼に残っている、
春まだ遠い、
狩勝峠越え、
追憶の風景だった、













根室本線の部分廃止、
3月31日のTVニュース、
全国からたくさんの鉄道ファン、
布部駅や東鹿越駅でのセレモニーの映像、
とうとうこの日がやってきた、







50年以上も前の話、
北海道ワイド周遊券、
卒業旅行で訪れた、
春まだ浅い根室本線狩勝峠、
長い編成の急行列車、
晴れ渡った十勝平野を眼下に、
蛇行しながら峠を下りていく、
あの時の車窓からの光景、
いまでもはっきり覚えている、









あの時から、
もう何度峠を越えたことだろう、
8年前、
2016年8月の台風災害、
以来、
東鹿越ー新得間は不通のまま、
そのまま廃線の日を迎えた、













根室本線は途中寸断のまま、
富良野ー新得(新狩勝信号所)間が廃線区間、 
途中駅布部駅は『北の国から』、
幾寅駅は『鉄道員(ぽっぽや)』、
名作の舞台として、
いまなお訪れる旅行者も多い、







3月31日、
そんな残念な日を迎えるに至った、
あらためて、
この数年は、
ほぼ毎年訪れていた狩勝峠、
あらためてストックの画像を確認した、







そんな中、
対比されていたのが、
九州の肥薩線、
人吉球磨地方の豪雨災害、
こちらも線路床の流失や、
球磨川鉄橋の崩壊により、
復旧は絶望視されていたが、
このたびのJR九州の発表で、
再開への道筋を示したようだ、
この路線は、
鹿児島県の吉松駅から、
宮崎県の真幸駅、
スイッチバックによる矢岳峠越え、
熊本県側大畑駅のループ線からなる、
通称『山線』と、
人吉から八代間の、
球磨川沿いの『川線』、
南九州3県にまたがる絶景路線だが、
JR九州の発表では、
どうも『川線』のみでの復旧案のようだ、
消えゆく根室本線に心を痛めている中、
少し光が差し込んでくるのかナ、



悲喜こもごもの鉄道ニュースだが、
遅れていた桜前線、
入学式のタイミングで、
見頃を迎えたようだ、
先月、
四国お遍路逆打ちと、
九州神々の国巡礼の股旅、
3週間にわたる股旅の中、
桜前線とともに帰還するつもりであったが、
やっと湘南ベースエリアにも、
遅れて到達したようだ、