いきなりだが、今場所のNHKの中継画像を。
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直近6場所、すべて対戦し、すべて照ノ富士が勝ち、それもすべて寄り切りという同一決まり手。

直近1年間の対戦の勝者の側に決まり手が出るというのは、NHK中継を見ていればおなじみの光景だが、過去にこのような状況になったことはあるのだろうか。

ちなみに、ここには載っていない、昨年の9月場所は御嶽海が送り出しで照ノ富士を下しており、この照ノ富士の御嶽海に対する寄り切り連勝街道は昨年の11月から始まったことになる。そして、今場所も照ノ富士が寄り切りで勝ったため、照ノ富士の御嶽海戦、寄り切り勝利は7場所連続での7連勝ということになった。

同一対戦で、一方の力士が同一の決まり手で6連勝というのは、つい数年前にもあった。
稀勢の里ー宝富士だ。平成28年5月場所から平成29年3月場所まで、稀勢の里が宝富士に寄り切りで勝ち続けた。だが、この翌場所の平成29年5月場所は稀勢の里は途中休場。宝富士との対戦は組まれず、NHKの中継で上記のようになる対戦結果が登場することはなかった。

ちなみに、この6場所連続で対戦し一方が同一決まり手で6連勝以上というのは、数は少ないが、ある程度存在している。そして、現在、照ノ富士は御嶽海に7場所連続で寄り切り勝利中ということになるが、これはまだ歴代1位の記録ではない。

歴代1位の記録は貴乃花ー琴の若で9場所連続だ。平成6年3月から平成7年7月のことである。
この時は、貴乃花が琴ノ若に15場所連続で白星中であり、寄り切り連勝開始の直前場所となる平成6年1月に送り出しで勝利。そして、平成7年9月場所は切り返しで貴乃花が勝利し、寄り切り連勝は9場所で止まった。

照ノ富士ー御嶽海は来場所も再来場所もどちらかが休場でもしなければ対戦は組まれるだろう。果たして、照ノ富士はどこまで御嶽海に寄り切りで勝ち続けられるのか。ちなみに貴乃花ー琴の若の対戦は、貴乃花が大関から横綱に駆け上がっていくとき。番付という点では照ノ富士と同じようなタイミングといってよいだろう。平成7年あたりであれば、私もこのNHKの最近6年の勝者と決まり手が出る画面は見ているのだろうが、ここまで貴乃花が琴の若に寄り切りで連勝していたとか、この6場所すべて同一決まり手で勝利という画面を見た記憶は残っていなかった。

そして、この貴乃花。なんと、同一時期に、栃乃和歌に対しても、8場所連続で寄り切り勝利をやっているのだ。琴の若戦での寄り切り勝利が始まった平成6年3月場所は栃乃和歌に送り出しでの勝利だったが、その翌、平成6年5月場所から平成7年7月場所まで栃乃和歌に寄り切りで勝ち続けた。ちなみに平成7年9月場所はこの両者の対戦がなかったため、この記録は止まってしまった。

それにしても貴乃花の横綱昇進前後あたりの強さを物語っている数字といえるのかもしれない。
では、最後に6場所連続同一決まり手で6連勝の記録を表にしておきましたので、ご参照いただければと思います。
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