さて、超難題のようにとらえられている節がある、来場所の予想番付です。
いつも通り幕下5枚目まで。

まずは幕内です。
202207幕内
多くの方が三役の人数を増やせとか、増やしてくるのではないかといったことを言っているようですが、私の予想としては上位はこれ一択です。苦肉の策として、1回コロナ全休の十両力士は一律1枚降下というのがありましたが、あれは複数人いたからまだ理解を示せましたが、今回は逸ノ城1人ですので、それをほかの力士のバランスが取れないという理由で適用するのは個人的な意見としては反対。それをすることを否定はしませんが、逸ノ城は自分の意思に反して休んでいるわけですから、ここで編成の都合でこの手を使うのはどうなんだろうとは思います。ですので、逸ノ城据え置きは前提で考えています。

審判部のメンバーが変わったことで何かを期待したいというのはなくはないですが、先場所までの踏襲となれば、少なくとも東4枚目の若元春までは他に選択肢が考えられません。2場所連続で総当たりの地位で10勝している霧馬山が不憫すぎるのですが、平幕の勝ち越し者は全員、半枚は上がっています。いわゆる星勘定で言えば、隆の勝は琴ノ若より上に行くべきとか、その琴ノ若と玉鷲は9勝で西から東に回るだけなのかという意見はあろうかと思いますが、上が詰まっている以上、致し方がない。阿炎が勝ち越していれば、大栄翔が11勝を挙げたことで3関脇にしてきたとは思いますが、今の番付はこういうもの。他者との星勘定の比較で言えば、確かに琴ノ若より上にいかない隆の勝もまた不憫かもしれませんが、なぜに大栄翔が今場所小結だったのか。それは先場所、東平幕筆頭という地位で勝ち越したから。

しかも中位以下もいわゆるエアポケットが出来なかった場所だったので、予想番付は比較的作りやすい場所となりました。

十両と幕内の入れ替えもこれでよいのではないでしょうか。西十両筆頭の英乃海が東に回るだけで入幕お預けとしましたが、これも番付運とでもいうのか。単純に星勘定では大奄美、錦富士より劣っていますし、英乃海昇進前提で考えると、大奄美と錦富士のところで線を引かねばならない。ここは個人的な思いではありますが、優勝決定戦の結果は関係ないといいつつも、ここで十両優勝の錦富士を昇進させないで大奄美を昇進させることに抵抗があり、かといって錦富士を本割では同成績の大奄美を追い抜くというのはあり得ない。そう考えると英乃海は東に回るだけというのが一番しっくりくる形となりました。

続いて十両です。
202207十両
こちらも基本的には昇降目安で並び替えただけに近いものとなっています。7~9枚目付近がエアポケットになり、荒篤山の落ち幅はやや緩め。さすがに炎鵬の9敗1枚落ちはどうかとも思いましたが、8敗の魁勝と島津海を据え置き、平戸海と美ノ海の上げ幅を少し大きめにしたところ案外すっきりとしました。

今場所の十両と幕下の入れ替えはすっきりでしょう。千秋楽の取組もはっきりしていました(人数バランスの関係で狼雅が十両で取るには取りましたが)。金峰山も北の若に負けたことで昇進できずは分かりやすい形かと思います。

果たして実際の番付はどうなるのでしょうか。新しい審判部での編成には注目です。