苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

令和4年・但馬完全開幕宣言! 5/14 但馬

それはGWの前だったか、突入した頃だったか忘れましたが、影のボスから『中辻肥前畑線はどないやねん?』と連絡が入りました。
僕もまだ自分では走っていなかったし、他からの情報も入っていなかったので『再来週ころに見てきます!』とだけお答えしておきました。
なにせその方は多可町のあの焼き鳥の名店『鳥富』の絶品もも焼きを教えてくれた大恩人。
はい、食べ物に関してワタクシ絶対受けた恩は忘れません。


というワケでこの日はまずスタートにその中辻肥前畑線、別名『裏氷ノ山・絶景スカイライン林道』を走り出します。


先週に続いて、場所によっては少し散りはじめていますがタニウツギ(覚えました!)の花が咲いています。
今年は特に咲きっぷりが良かったような気がしてなりません。

中辻側から入るとあちこちでやや荒れた状態が続きます。
この林道は天候の影響をとても受けやすく、その度に幾度も修復を繰り返しています。


でもこの前も書きましたが、但馬の林道で好きな道を3本選べと言われたら、間違いなくここはそのひとつ。
これまでいろんなドラマにも遭い、子熊が前に飛び出してきたり、支線で崖落ちをしたりと思い出が尽きません。

但馬でも少し奥まった所に位置するため、他のライダーともまず遭遇することはありませんが、この日は真新しいタイヤ痕3、4台分がクッキリとついていました。

基本的にはフラットな快走ルートなのですが・・

今現在はこんな崩落や落石、流水溝などなどいろんなアトラクションが現れてきます。
トレール以上のスペックが無いとちょっと厳しい、乗り手にもある程度以上のレベルが求められます。

中間付近の石碑があるポイントは以前に比べると周囲が伐採されて、とても見晴らしが良くなっています。

ここの紅葉の季節の景色は、また最高に素晴らしいのですよ♫

肥前畑に近づく終盤付近のオープンエア区間。


ここは僕の定点撮影ポイントです。

さあ、もうあとは全てフラットだろうと思っていたら、一番大きな崩落がありました。
これ以外に何箇所か倒木処理もしていただいていたので助かりました。
先行の方々、誠に感謝いたします。

ということでこの道の開通は確認して、早速影のボスにご報告を入れて任務完了。


この先、舗装林道『畑ヶ平』から『扇ノ山林道』にも繋がっていますが、その入り口にはロープが張られています。
でも地元の農家の方がそれを開けて入って行ったので、もうそちらも問題無いのでしょう。
僕はそこで103号線で別方向に移動します。

道端にはシャガの花(これも覚えた!)と小さな花はツユクサかな。

ウロウロ、キョロキョロしていると思いがけぬ新発見!
以前から何度も試みていたあの高原に続く牛飼いの道、そして謎の名称の古道の入り口が見つかったのです。
何度も何度も調べながら見つからなかったその入り口が、こんなひょんなタイミングで現れるなんて!!
う〜ん、雰囲気は最高!
でもこの先の地形図を見るとかなり急勾配だから、果たしてバイクで行けるかどうか・・
これは次回の探索班イシューかな?

このエリア、岸田川沿いの集落の風景も大好きです。
独自の文化もあって、とても興味が尽きないのですよね。


この日はもうほとんどの田んぼでは田植えが終わっていました。
それにしてもこんな大きな岩が田んぼに残されているのも珍しい。
氷山の一角ではなく巨岩の一角で、取り除くことはできなかったのでしょうね。

扇ノ山に近づくにつれて道路脇に残雪が増えてきました。
それもそのはず、昨冬からお世話になったクロカンスキーのメンバーの皆さんは、ついこの前までこのエリアで滑っておられました。


目的地の草原では空が雲で覆われてしまったのが少し残念。
セルフ撮りでしばし遊んで昼ごはん。

真夏になると草が伸びてきてしまうので、今が眺めは一番良いのかも。
ただ鹿と猪のフンがすごく多いので、むやみにはゴロンと寝そべれません。

この日の後半のスタートはいつも優しい『草太林道』。
何が優しいかって、路面が土質でとても走りやすく、『ん、僕ってこんなにウマかったっけ?』と勘違いさせられるくらいなんです。

贅沢を言うならば、もう少し距離があって(正確に測ったことはありませんが4〜5kmくらい?)絶景ポイントがあればなあ・・ということでベストスリーからは惜しくも対象外。

まあでもホント、走ったことが無い方はぜひ一度お試しください。
ここはハンターカブでも楽しめるでしょう。



今日のバイクBETAでは熊波は走りたくはないので、スルーして稲荷尾林道へと。
(ちなみに熊波も開通しているそうですよ、相変わらずアトラクションの連続ですが)

ここは知る人ぞ知る、『悪女と聖母の林道』。
中盤のワチャワチャな区間と、それを過ぎた後半の包み込まれる雰囲気はまるで別物です。

そのややこしいとも言える区間は写真を撮っているヒマも無いのですが、今回はとにかく高さも太さも実に中途半端な倒木の連続でした。
乗ったまま潜れるのか、体当たりして強引に抜けられるのか、とってもビミョーなものばかりなんです。
下手に突っ込むと軽い脳震盪やむち打ち、あるいはその枝に跳ね返され転倒というケースも過去には何度か。

でもそれを全てクリアすれば、こんな美しい森がアナタを迎えてくれるのです。

特にこの新緑の季節、そして秋の紅葉の季節、ここは楽園です♫




じっと耳を澄ますとあたりには「ホッホ、ホッホ」という鳥の囀りが・・



それを抜けると今度はみんな大好き、あの展望東屋のある場所です。


バイクに乗っていない人にもここの写真を見せると、みんな揃って『行ってみた〜い!』と言ってくれます、そりゃそうだよね。

そしてこの日のラストは『仏ノ尾林道』、僕の但馬ベストスリーのうちの一本です。

路面は硬め、バラスが多いところでは少し走りにくく、ビギナーの頃はむしろやや苦手にしていました。
夏以降は道の左右からススキが張り出してきて道幅を狭めます。

距離は12kmほど、この絶妙な長さがライディングに集中できるのかもしれません。
広島・福山の盟友たらさんにとって初めてのここの走りで、途中一度も止まらず見事なスムーズライディングで駆け抜けたのには驚かされました。


ここも冬の被害はほとんど無く、昨冬のあの大雪の割には影響の少なさに驚かされます。


国道ではなく、町道を走りながら帰路につくと、その途中で良いポイントが見つかりました。
樹々の間に見えるのは鉢伏山。


このあたり、走るためというよりも、良い風景写真を撮れる場所がいくつもあるんです。




さあ、これで但馬エリアはほぼ全て開幕です!
メジャーな瀞川氷ノ山線も問題無しとの情報も続々と入っています。
一年前半のベストシーズン、梅雨入りまであと半月?ほどですが、このチャンスを逃さずに目一杯走りましょう♪


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