「今の米国株はバブルではないから安心」は本当か

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お疲れ様です、ローンウルフです。

2024年に入ってからも好調さを維持しているアメリカの株式市場。ですがその上昇の陰で割高さを指摘する声も少なくありません。しかし

「今のアメリカの株式市場は割高かもしれないが、バブルというほどでもないのであまり心配する必要はない」

といった声も聞かれます。

今のS&P500の予想PERは20.68倍と(5月3日時点)歴史的に見て割高ではあるものの、ドットコム・バブル最盛期だった1999年末の予想PERが30倍近くまで迫ったことを考えれば、確かにバブルと呼べるような水準にはなっていません。

極めて割高だったドットコムバブル

また株価をインフレ調整後の1株当たり利益の10年間の平均で割って算出するCAPEレシオについても、ドットコム・バブル時は40倍を大きく超えていましたが、現在は33.95倍とかなりの過熱感を感じるものの、当時ほどは上がっていません。

また市場を先導している銘柄についても、ドットコム・バブル時のスター銘柄だったシスコ・システムズのPERは100倍を超えていました。

しかし現在の市場をけん引しているAI・半導体銘柄の代表格であるNVDAのPERは37.31倍と、割高さを感じさせるものの成長率を考慮すれば当時のシスコ・システムズほどの過熱感は感じさせません。

株式バブルは発生していなかったリーマンショック

今が株式のバブルとまでは言えないなら実際心配する必要はないのではと思うかもしれませんが、必ずしもそうとも言えません。

それを思い知らされたのが2008年のリーマンショックによる株価暴落です。リーマンショック時にS&P500は半値以下へと暴落劇を演じました。

しかし当時のアメリカ株がバブル状態になっていたかというとそうではなく、先ほど載せたCAPEレシオは2008年1月の時点において24.02倍と、ドットコム・バブル時の40倍台と比較して大幅に割安でした。

また予想PERも16倍前後と長期平均と概ね同等の水準にあり、およそ株式バブルが発生していたとは言えない状況でした。

そうした中で金融機関の信用不安が発生したことであれだけの暴落劇が起きたわけですから、「現在のアメリカ株はバブルじゃないから大丈夫だ!」などと考えず油断しないほうがいいと思います。

株価の暴落対策は暴落してからすることはできません。相場が好調な時から備えをするべきです。あまり楽観的すぎると、思わぬ出来事に足をすくわれることになるだろうと私ローンウルフは考えています。

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