フリーメイソンの起源は何?一年万年前の発祥説は信憑性が低い?

みなさんはフリーメイソンという集団のことをご存知ですか?フリーメイソンといえば謎の多い組織というイメージが強いですよね。

謎に包まれているフリーメイソンですが、実はその会員数は全世界で600万人を超えているといわれています。もしかしたら日本にもフリーメイソンに属している人は多くいるのかもしれません。

そんなフリーメイソン発祥起源はどんなもので、一体どんな活動をしている組織なのでしょうか。また、一万年前から存在しているという説にも少し触れてみましょう。

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フリーメイソンとは何だ

発祥は400年ほど前とされている

フリーメイソンは、16世紀後半~17世紀初頭、つまり大体400年程前に発足された組織と言われています。かなり昔から存在しているんですね。

活動拠点である「グランド・ロッジ」が、16世紀には、スコットランドに存在していた証拠もある為、この頃が発足時期と言われています。

また、最も古いフリーメイソンリー発足の疑いとしては、レギウス・マニュスクリプトとして知られるある詩人が、およそ1390年頃が疑わしいと言った事が最初です。

しかし、この証言を確立させる証拠は出ておりません。

さて、そのフリーメイソンリーですが、実は数多くの歴史上の人物が所属していたといわれています。例えば、

  • ベートーヴェン(ドイツの作曲家)
  • ジョージ・ワシントン(アメリカ初代大統領)
  • ナポレオン・ボナパルト(フランス第一帝政の皇帝)
  • シャルル・ド・モンテスキュー(フランス哲学者)
  • アーサー・コナン・ドイル(作家 シャーロック・ホームズの著者)

などここに紹介しきれない程の歴史上の偉人たちがたくさん所属していました。どの人物も誰もが知っているような有名人ばかりで驚きですよね。

そして、所属国に縛られていないことが分かりますね。因みに日本の美容外科、高須クリニックの院長もフリーメイソンだという事はとても有名な話ですよね。

白と青の絨毯に彩られた美しいフリーメイソンのグランドロッジ内部

フリーメイソンの目的

では、フリーメイソンとは一体何を目的にした組織なのでしょうか。

フリーメイソンの基本理念とされているものが5つあります。それは

「自由」「平和」「友愛」「寛容」「人道」です。

フリーメイソンは友愛結社であり、会員同士でお互いに人格を磨いていこうという目的を持ち活動しています。フリーメイソンの会員同士は「兄弟」と呼び合っているほど固い絆で結ばれているそうです。

フリーメイソンの表立った活動内容

そんな自己研鑽や平和を目的としているフリーメイソンの活動内容ですが、主にボランティアやチャリティ活動を通した社会貢献活動が中心となっています。

知られている活動としては、孤児院・ホームレス・犯罪や事故の被害者を支援する活動があります。日本にもフリーメイソンリーである「日本グランド・ロッジ」が存在し、慈善団体の活動や、学校設立の援助を行っています。

一方で非公開にされている活動もあり、それは多くの謎に包まれています。

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フリーメイソンの起源は

実はフリーメイソンの起源説はいくつも存在しており、確かなものはまだわかっていません。その中でも有力であるとされている2つの説と、おまけ説を紹介していきます。

石工組合説

これは最も一般的に言われていいるのではないでしょうか。石工職人の組合だった説ですね。

昔、石工は城や宮殿など貴重な建物を建造していたことから、特別な存在であるとされてきました。その為、その建築方法など機密な情報を暗号化して仲間と確認していたといわれています。それが現在のフリーメイソンになったのではないかという説です。

言ってみれば当時の石工建築は「秘伝の奥義」になります。秘伝の奥義となりますと当然機密性は高くなり、暗号化や秘密裏の情報伝達が多くなります。そういった様を見て神秘性が高くなり「秘密結社」と大衆の目には映るようになっていったのかもしれません。

テンプル騎士団説

謎に包まれるが故に魅力的で、ゲームや映画でも神秘的に描かれることが多いテンプル騎士団を始まりとする説ですね。

フランスで結成されたテンプル騎士団は、多くの謎と秘密に包まれています。結成当初は9人の組織でしたが、貿易などで大成功し、富と名声を手に入れました。ところが、出る杭は打たれるもので、解散に追い込まれてしまいます。

そこでスコットランドに逃げ延びたテンプル騎士団が新たにフリーメイソンという組織を立ち上げたのではないかという説です。

おまけ:一万年以上前発祥説

これは恐らく考えにくい説です。というのも情報の発端が余りに根拠が乏しく、胡散臭い為です。

というのも、一万年以上前説が浮上した主要因が、南米エクアドルのラ・マナで掘り出された1万年前の遺物の中に、13段のピラミッド型石材の頂上に目が描かれているオーパーツが見つかったとされるもので、このオブジェクトが本当に1万年前の物か全く確証がないのです。

出土年数が1980年だったり1984年になったり10mの深さからだったり100mの深さまで掘ったと証言が変わったり、このような重要出土物を、発見者のギレルモ・ソトマヨーアが知人に譲渡していたりと非常に怪しい。

その他遺物が300点ほど出土したようですがその300点全てを知人に譲渡したのでしょうか。私なら場所も取るし迷惑としか思えません。(笑)

ちなみにこのラ・マナで出土された遺物は学術的調査もされておりません。オーパーツと言われる物自体ほとんどがフェイク(クリスタルの髑髏等)なので、前述の統一感の無い情報からしてもフェイクの可能性が濃厚です。

そして1万年以上前に存在して歴史的になにかの活動痕跡が発見されているという事もありません。

フリーメイソンまとめ

フリーメイソンについて簡単ではありますが、なんとなくどんな組織であるかなどはイメージがついたかと思います。

行っている活動からして慈善団体のようなイメージがわきますが、依然謎が多いことは確かです。会員になるための条件もいくつか存在しているようで、謎が多いからこそ興味がわいてきますね。

謎が多い組織ではありますが、フリーメイソンのおかげで守られているものや助けられている人たちも多くいるのかもしれませんね。

あなたにとって馴染み深い文化や風習も、もしかしたらフリーメイソンの息がかかっているのかもしれません。

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