気候変動スタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀をしていましたが、気候変動スタートアップを創業するためスタンフォードにいます。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

211週目:A Team of Teams to Build World's First & Best Practice

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年末やCOPに向けて、様々な案件が同時進行している。

画竜点睛というやつであり、既に仕上がりつつある案件を、もう一度離れて眺めて、あるべき姿、直感的に美しいと思う形に方向付けしていくタイミング。

もちろん、人と人がぶつかり合う現場なので、理想ありのままになることは期待できないが、それでも絵姿の美しさを鮮明に描けるか否かが、ギリギリのところで差を生むのだと思う。

特にファイナンスやパートナーシップは、アナウンスメントではなく、そこから生まれる関係性こそ本質的に意味を持つ。

たかがドキュメンテーションであっても、文言ひとつ、構想ひとつ、ちょっとした言葉遣いでさえ気を付けてアラインメントをとれるか、というのはとても重要だ。

複雑なものをシンプルにし、単純なものにはニュアンスを加え、アウトプットから世界観が立ち上がるようにしたい。

案件終盤はいつもキツイ。体力的にもやることが多すぎるし、精神的にはハードな意思決定をタイトな時間軸で求められる。

だからこそ、平素の積み重ねが活き、インスピレーションの有無が結果を大きく変える。

プロセスに埋もれることなく、創造的な仕事をしたい。

そのためには、やらなければならないことに追われながらも、自分の頭で考え、心で感じてあるべき姿に向き合い続けなければならない。

 

去年は自分が先頭に立ってやっていたことも、今はメンバー一人ひとりがオーナーシップと専門性をもって案件実行している。

現場レベルで自分はもはや必要でなくなる中で、多様な才能の結節点として、あるいは編集者として、自分の力量が試されているのを感じる。

今週チームミーティングで、自分無しに活発に議論が進み、各々の専門性がうまくぶつかり合って結論が出た時、とても嬉しかった。

はたから見れば、何のこともない日常かもしれないが、プロフェッショナルファームのような議論をケニアのベンチャーの一室でできるまでには色々な試行錯誤があったのだ。

優秀な人に来てもらうこと、彼らが活躍し専門性を持つサポートができること、チームの周りに専門家のネットワークを張り巡らせTeam of Teamsとしてレバレッジをかけること、そして彼らの想像を超える構想を描いてチームとして非凡な成果を上げること。

日ごとにチームは力強くなっていく。

World’s First and Best Practiceという壮大な目標を、Komazaに入社した当初のブログから掲げてきた。

少しずつだが、近づいている気がする。

 

tombear1991.hatenadiary.com