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【英単語】を覚えるコツ 絶対に成功!する方法を伝授 失敗談あり

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予備校英語講師歴20年重田真人です。
大手予備校で中1から高3の基礎クラスから東大クラスまでほとんどのクラスを担当しました。映像授業にも多数出演経験あり。
元東海大非常勤講師。
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質・量ともに日本一分かりやすい大学入試英語対策ページを目指します!
資格:英検一級、通訳案内士(英語)、TOEIC950点
趣味:海外旅行、食べ歩き
特技:将棋アマ六段 (全国レーティング選手権優勝 1998)
元技術翻訳者、元富士通
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1. 英単語が覚えられないのは記憶力のせいではない

「英単語が覚えられません。どうしたら良いですか?」

これは英語を教えているものなら誰もが頻繁に尋ねられる問題です。

英単語は覚えた方が良い、覚えた方が得、試験にも効果的なのはほとんどの人がよく理解しています。

かくいう私も英単語を覚えるのには散々苦労しました。ありとあらゆる方法を試しました。失敗の数なら自信があります。汗。

今回はそういう自分の成功体験、失敗体験を踏まえて日頃生徒たちに教えている英単語を効率的に覚える方法を詳しく紹介したいと思います。

ただ、最初に1つ言っておきたいのは英単語を覚えられない理由に「私は記憶力が悪いから」と簡単に言う人が多いですが、記憶力は英単語を覚えるのにも英語が上手になるのにもほとんど関係ありません

皆さんは上手に日本語を話すと思いますが、それは記憶力が良いから?違うでしょう。日本語が上手なのは日本語に関しては常に膨大なインプットがあるから。

情報を読むのも日本語。テレビの音声も日本語。両親の会話も友達との会話も日本語。しかも生まれてから今までずっと。それは日本語は上手になるはずです。

英語が上手になりたいなら、日常生活からとはいかないので教材に頼ることが多くなると思いますが、何より重要なのは英語のインプットを脳内に増やすこと。これに勝る方法はありません。

英単語も同様。とにかくしつこく何度も何度も脳内に英単語をインプットすることを心がけましょう。

 

 

2. 英単語を覚えるコツ

常に試験を受け続けて試験前の集中力を活用しよう

自分の人生を振り返ってみると、特に英単語を特にたくさん覚えたなぁと思える時期が3つありました。

①浪人時代 大学入試直前の半年

②会社員時代 英検準1級を受ける前の1ヶ月

③会社員時代 英検1級を取得するのに勉強した数年間

この3つに共通しているのは何れも試験前で差し迫った必要があったから。

 人間は差し迫った時こそいつも以上の集中力を発揮できると思います。

差し迫った時とはなんといっても試験前でしょう。

学生なら学校の試験前はもちろん、入試前なら自然と集中力は高まると思います。また中学生でも高校生でも自分は教え子には常に英検の受験を勧めています。

英検は5級から1級は細分化されていて誰でも目標にしやすい。

社会人の方はTOEICを念頭に置いている方が多いと思います。TOEICは現在年に10回ほど受験可能。

毎回受ける方は多くないと思いますが、例えば3ヶ月に1度受けることによって、その都度集中力を高められると思います。

大学入試や英検、TOEICの他にも英語の試験はたくさんあります。なかなか集中して英単語を覚えられない人は無理にでも試験を受ける事が強くお勧めです。

1日30分やるなら30分×1回よりも5分×6回

英単語を長い時間続けて覚えることはあまり効率的ではありません。英単語を覚えようとする時は特に集中力が途切れがち。あなただけではありません。

 英単語は小刻みに1日何回も覚えてることが効果的。1日30分やるなら30分×1回よりも5分×6回、1日60分やるなら60分×1回よりも10分×6回やる方が断然お勧めです。

 1回の5分や10分で集中力を使い切る感じ。1回1回は真剣勝負。そして回数を分ければそれだけ英単語を見る回数が増え記憶に残りやすい。

また忙しい学生、社会人の方は隙間の時間をうまく活用してください。電車を待つ2分。次の駅まで3分。こういう時間を無駄にするのはもったいない。

2分あるから5つの単語を覚えよう。3分あるから7つ覚えよう。などと短い時間に集中するとびっくりするほど効果的です。

短い時間たくさんの回数をやる方が集中力を活かせるばかりか、脳内に何度も英単語をインプットするという意味で効果的です。

1日10個覚えるより1日30個

 英単語を覚える時は最初から完璧主義だと長く続きません

昔の英単語帳はたいていAから始まっていて、「あいつはAで始まる単語だけ詳しい」などという笑い話がありましたが、もちろんそうであってはなりません。

英単語を1日10単語覚えるのは少なすぎます。最初だけ覚えて続かなくなるのがオチ。続いたとしても本の最後までいったら最初の方の単語はすっかり忘れているでしょう。

  個人的なお勧めは1日30英単語覚えること。少し多いように思う方もいるかもしれませが、個人的にはこのくらいで大丈夫。少し自分としては多いかな?くらいに設定して下さい。

自分の経験ではその気になれば1日50英単語くらい覚えられますよ!

しげT

 

 

3. 英単語本の効果的な活用法

人間どうせ忘れる!繰り返しやることを念頭に

 人間どうせ覚えた英単語は忘れます!1度で完璧に英単語を覚えられたら人間ではない?

なので英単語は繰り返しやることを念頭に置きましょう。2度でだめなら3度。英単語本は5周くらいやるつもりで丁度良いと思います。

それくらいやれば覚えられそうな気がしませんか?

1~3ヶ月で1周しよう

 英単語帳はとにかく最初から最後まで読み通すことが肝要。繰り返しになりますが、最初の方だけ詳しいなんて風にはならないでください。

できたら1ヶ月、最高でも3ヶ月で1周できるような設定にしましょう。

例えば1日30単語覚えるなら1ヶ月で900単語。3ヶ月なら2,700単語になるので、たいていの英単語帳は1周できるはず。

まあ英単語帳は後半の方が難しくなるので簡単ではありませんが、とにかく時間を決めてなるべく短期間に1周終わらせるようにしましょう。

最初は大雑把に、徐々に深めて最終的に完璧主義に

英単語帳には1つの単語に複数の訳語があったり、派生語、反対語などが書いてあったり結構情報が多いのが普通。

 最初からそれらの関連情報を全部覚えようとするとたいてい挫折します

最初はざっくり1つの英単語に1つの訳くらい覚えれば十分。回数を重ねるごとに少しずつ関連情報を覚えていくようにしましょう。

最終的には完璧主義で良いというか目指すのはそこですが、最初から完璧主義だと前に進めませんよ。

英単語の綴りも最終的には覚えた方に良いに決まっていますが、最初は無視して貰って構いません。

偉そうに書いていますが、自分も完璧主義で失敗したことは何度もあります。汗。

しげT

 

 

4. 自分が試した効果的なやり方

1日に覚えるのに必要なプリントを作る

 英単語帳から英単語と日本語訳を抜粋してプリントを作るのはとてもシンプルな方法ですがお勧めです。

A4の紙に英単語と訳だけの以下のようなシンプルなプリント作ります。1枚に30から最大で40単語くらい書くことができます。

本1冊だと重い感じがしますが、これだとすごく軽い。持ち歩くのに最適です。

自分がこれを実践していたのは社会人の時。行きの電車はラッシュアワーの混雑がひどくて単語帳などとても開けられませんがこの紙なら大丈夫。

これを胸ポケットに入れておき、折を見ては単語チェックをしていました。

紙を半分に折って英単語から日本語をチェック。正解できるようになると今度は日本語から英単語をチェックするというシンプルなやり方です。

書き込める時は「正の字」で間違えた単語をカウントしていきました。

間違えた単語は正解するまで何度もやります。1日で6回目にやる時には少なくともその瞬間は30英単語覚えられていました。

また、後から確認する時に正の字が多くカウントされている単語が一目瞭然で分かるので覚えづらい単語が分かりやすいメリットもあります。

単語帳 (フラッシュカード)を作る

 

単語帳を作るのも有効な方法です。皆、英語の勉強を始めた頃はやる人もいるのですがやめてしまう人が多いのはもったいない。

自分は単語帳を作ることは特にしなかったし、有効性についてもあまり考えた事がなかったのですが、ある時に試しに単語帳を作らせてみて効果に驚いた事があります。

中堅の進学校で英語が苦手なクラスを担当したのですが、そのクラスは真面目なのに成績が伸び悩んでいる生徒が多かった。やはり単語力がネックになっていました。

そこでいろいろなアイデアの中から皆に英単語帳を作らせることを思いつきます。これは効果てきめんで自分自身驚きました。

単語帳1つ作らせてみても個性がでます。スペースにイラストを書く生徒がいたり、たくさん情報を書き込む生徒、あるいはシンプルに英単語と日本語訳を1つしか書かない生徒。

それぞれ単語帳を作るのを楽しむようになり、自分が作ったものゆえ愛着を持って英単語を覚えようという意欲が増したようです。

ちなみに単語帳のことを英語ではFlash Cardと言います。文字通り英単語を見た瞬間に訳語が浮かべば最高です。長文の速読にもつながります。

ということで、英単語帳を作るのは手間がかかりますが効果は保証します。お勧めです。

音声を聞く

英単語本の音声は必ず活用しましょう。

センター試験ではリスニングが導入されましたが、新たに始まる共通テストでも同様で配点も高まっています。TOEICは言わずもがな。

 ネイティブの発音で英単語を聞くことはリスニング対策にもなります。

受験用の英単語本はCDが別売りになっていることが多いですがCDは必ず買うようにしましょう。

TOEIC向けの英単語本は現在では無料でダウンロードできるものがほとんど。スマホとの連携も良く使い勝手の良いアプリもたくさんあります。

ただ、英単語を覚える前に音声を聞くのはお勧めしません。音声は英単語をある程度覚えてから確認用に使った方が効果的です

自分が1番やったのは「DUO3.0」をやった時。受験やTOEICに特化したものではありませんが、例文を使って英単語を覚える本で自分は「DUO3.0」が1番優れた英単語本と思っています

 

この音声CDは一時期例文をほぼ暗記するくらいに聞き込みました。

 

 

5. 英単語の綴りは正確に覚えなくても良い?

英単語の綴りを覚えるかどうかは学生か社会人によってアドバイスが変わってきます。

というのも、学校のテストは綴りを覚えることが肝になっている事が多く英単語の意味を知っていても綴りが不正確だったら試験の結果は散々でしょう。

 学校のテストで良い得点を取るには英単語の綴りを正確に覚える必要があります。絶対に避けて通れません。

一方で社会人の方でTOEICの高得点を狙っている場合、綴りを正確に覚えていることはそこまで重要ではありません。

また、社会人の方で会社で英文を書くような場合も、Wordなどスペルチェックがあるソフトなら間違いは自然と訂正してくれます。

だから綴りが大切でないとは言いませんが、最初から綴りまで正確に覚えようとすると完璧主義になりすぎる落とし穴に落ちてなかなか勉強が進まなくなります。

 社会人の方は最初から無理に英単語の綴りを正確に覚えているのではなく、徐々に正確に近づけていくようなイメージの方が長続きしやすいと思います。

 

 

6. ダジャレで英単語を覚えるのは邪道か?

自分が高校生に英語を教える時は「システム英単語」を勧めていて、たいていの生徒は素直に従ってくれるのですが、1度すごく意外な相談を受けたことがあります。

最初は「自分は 萌え単 でないと英単語覚えられないのですがこれで大丈夫ですか?」というもの。「萌え単」というのは「萌える英単語もえたん」

 

女の子のイラストがいかにも感じですね。少し古くなりましたが一部で熱狂的に受け入れられた本です。

話を聞くと他の英単語本では覚える気にならないとか。それならこちらも止めるのは野暮。本人のやる気が出る方法に勝るものはありません。

また、「ダジャ単」というダジャレで英単語を覚える本にはまっていた生徒もいました。

 

今でもこんな本があるのか。

かくゆう自分も受験生時代は当時のベストセラー「試験にでる英単語」の他に「英単語連想記憶術」という英単語本を持っていました。

これがまさにダジャレで覚えるような本。「ダジャ単」の元祖と言って良いでしょう。

「試験にでる英単語」ほど真面目にやらなかったのですが、「英単語連想記憶術」にあった英単語は今でも結構覚えています。

lamentable「悲しい」 →ラーメン食べる悲しい学生

algebra 「代数」→主ぶらぶら代数を解く

abandon 「捨てる」→ あ、晩だと勉強捨てる

orphan「孤児」→ 王ファンの孤児

かなり強引ですが今でも頭に残っています。ダジャレの効果は馬鹿にできません。

 萌え単やダジャ単がファーストチョイスになるのはどうかと思いますが、息抜きがてら2冊目の英単語本としてやるのは全然ありだと思います。

 

参考になったと思われるところは積極的に取り入れて英単語をどんどん覚えましょう。英単語を覚えて損は1つもないですよ。英単語は1つでも多く覚えた方が絶対に得

 

 
 

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