
少し前のことになりますが、庭に植物の植え付けを行いました。去年から始めた新しい小さな庭の植栽ですが、コテージガーデン風に仕上げようという大まかなコンセプトをどのように発展させていくかを考えていました。花壇の表面積も少なくやれることも限られているなと思いながら何かいいヒントはないかと思いBBCのガーデナーズワールドという番組を見ていると、番組の中でロンドンの小さなバックヤードを大きな温帯植物を使ってジャングルに仕立てるという一般の企画を紹介していました。
何気なく見続けていると、プログラムの終わりで司会のモンティー・ドンが「小さな庭だからといって考え方までこぢんまりとすることはありません。大きなアイディアを持ちましょう。」と言って締めくくりました。植栽のスタイルこそ異なりましたが、そうか!と目からうろこが落ちた気がしました。空間が小さいからといって小さな植物を使わなくてはいけないということはなく、どんどん大きい植物を使ってダイナミックにデザインいた方がいいのではないかと思いました。
そこで去年植えたバーベナ・ボナリエンシスと相性の良い背丈の高い植物を中心に探し始めました。紫色の細かな花とよく合う白色の花で、できればアキレアのような傘状の形態のものからあたって行き最終的にはアンミ・ マユスを選びました。最初は20cmほどだった背丈も今や1m近くまで成長してきています。白色の細かな花が集合したレース状の花を咲かせた時にバーベナとどのように組み合わさるのかがとても楽しみです。

バーベナ・ボナリエンシスとアンミ・マユスで作るスクリーンにはアクセントとしてデルフィニウム・ブルーバードも使っています。今週から鮮やかなブルーの花が咲き始めました。

去年植え付けたドリオプテリス・エリスロソラ(ベニシダ)は順調に生育しており左右対象で整った形態はシダ植物の中で最も美しいといっても過言ではありません。その手前に伸びてきているのは通称パイナップルリリーと呼ばれユーコミス・オータムナリスです。去年ダン・ピアーソンがキングズクロスの陸橋 で使っているのを見かけて以来チャンスがあったら育ててみたいと思っていました。

下の写真の右端にあるパイナップルのような形のエキゾチックな花がユーコミスです。今回は黄色味がかった白色の物を選んでいます。

気温も徐々に上昇し始めており、日に日に大きくなっていく植物を見ていると一ヶ月後にどうなっているのかとても楽しみになってきます。
今回の植物

ベニシダ

ユーコミス プンクタータ

ホワイトレースフラワー
EXPERIMENTAL GARDEN