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EXPERIMENTAL GARDEN

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2019.05.29
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カテゴリ:ガイド

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5月下旬現在去年植えたエレムルス・クレオパトラが見頃を迎えています。植え込みからすらっとした花茎を伸ばして細かな花が下から順に花火のように次々と咲かせていく姿はとても優雅で見ごたえがあります。エレムルスは様々な名前で親しまれていて、フォックステール(狐の尾)、デザートキャンドル(砂漠の蝋燭)、キングズスピアー(王の槍)などの異名を取っています。2014年にロンドンのオリンピックパークを訪れた時に初めて目にしましたが、その時の強烈なインパクトは今でも忘れられません。それ以来いつか使ってみたいと考えていたところ、去年の11月に球根が安く売られているのを見かけて思わず購入してしまいました。

(植え付けの記事は​​こちら​​)

前置きはさておきエレムルスの解説に移りたいと思います。まず基本性質です。

基本性質
高さ:約1.5m
広がり:約0.4m
日照:日向
湿度:乾燥
耐寒性:-15℃から-20℃
土質:砂の混じった肥沃なローム

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球根の選定と植え付け
球根は大型のクモのようなグロテスクな形をしています。上からの圧力に弱いので、植え付けの後踏みつけないように注意しましょう。販売されているものを選ぶときも平積みの下敷きになっている場合はすでにダメージを受けている可能性があるので、なるべく棚からぶら下がっているものか、平積みであれば上の方から選んでいくほうが無難です。
西アジアの乾燥地帯が原産のため乾燥を好み湿気を嫌います。水はけの良い土壌を選んで植え付けてください。球根の掘り上げに関しては、雨量の増える梅雨を乗り切れるかどうかがポイントになってくると思います。現在は水はけの良い場所に植えてあるので地植えでも一年間を乗り切れるかどうか経過を観察していきたいと思っています。

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成長の過程
植え付け:10から11月。特に寒さ対策はしていません。
発芽:3月中旬。一つの球根から二つ発芽しました。
花茎の成長:発芽後から5月下旬まで。
開花:5月下旬

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デザインと配置
今回はエレムルス・クレオパトラをサン・ガーデンに配置しています。これまで初夏に咲く花がやや不足していることもあり、球根を足そうと思っていました。下の写真では背景に紫のサルビア・カラドンナ、手前にニフォフィア・ミニスターバーシュクール(クニフォフィアとの表記されることもありますが本ブログでは発音に近い音を採用しています。)、左側にオールドローズのデュシェス・ドゥ・ブラバンが咲いています。この時期は背の高い植物が少ないこともありストラクチャーのしっかりしたエレムルスは重宝されます。
花壇の中盤に配置するのに適しています。ほとんどの球根類と同じくはの鑑賞価値が低いため前方の配置には不向きです。後方に配置することもできますが、後方には低木などより表面積が大きな植物を配置する方が適しています。1mからそれ以上のインターバルで数カ所に植えると花壇全体に統一感が生まれます。一カ所にまとめてしまうと目立つだけにやや異質感が出てしまいます。
薄いオレンジ色なので他の色と合わせやすく、今回は紫、黄色と薄めのピンクとの組み合わせになっています。他にも黄色や白の品種もあるので花壇の他の植物との関係性を見ながら色を選択すると良いと思います。

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最後に
エレムルスは非常に優雅で鑑賞価値の高い花で有名な庭園で使われているのを目にしたことがある方も多いと思います。少し手に入りにくい花かと思っていましたが、通信販売や少し大きめの園芸店に行けば普通に見かけるくらい流通しています。植え付け時期までに時間がありますが、来年の庭づくりに向けて採用を考えてみてはいかがでしょうか。


今回の植物


クニフォフィア ‘ミニスター ヴァーシュアー’



サルビア ネモローサ ‘カラドンナ’


デュシェスドゥブラバン




​​​​ ​​​​​EXPERIMENTAL GARDEN​​​​​​​​​​​​​​​​​​​






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最終更新日  2019.05.31 09:42:10
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