Calzedoniaのタイツ:評判は日本の靴下と比較してどうなのか?

Calzedoniaはこの5年で爆発的に日本で店舗が増えて、日本の女性の間でも知られるようになったイタリアのタイツ&総合レッグウェアブランド。

日本のタイツや靴下のメーカーとちがって、生地からのデザインが豊富なCalzedoniaですが、クオリティはどうなのか、お勧めの商品は何なのかなど、Calzedonia商品の初心者向けに解説します。

タイツ屋さんのCalzedoniaってどんな会社?

Calzedoniaは、Intimissimiと同じイタリアの大手アパレル企業「Calzedonia Group」の傘下にある。

近年、日本を含むアジアで急激に店舗を増やした。本サイトでブログを書き始めた2015年頃は、まだCalzedoniaGroupが日本に上陸していなかった。

イタリアの大手アパレル企業Calzedoniaの売り上げ推移

Calzedonia売り上げ
出典:https://www.calzedoniagroup.com/organizzazione/fatturato

2021年のカルツェドニアグループの売上高は2,505百万ユーロで、2020年12月31日時点の1,941百万ユーロから、+29.1%(恒常為替レートでは+30.5%)増加。

2020年はパンデミックもあったからか、売り上げが前年2019年よりずいぶん下がっている。Calzedoniaならではの、お出かけ用のセクシーなデザインのタイツが売れなかっただろうし、夏の水着もロックダウンの影響売れなかったであろう。

2019年の売上高と比較した2021年の成長率は3.9%。

Calzedoniaの業績ページ

Calzedoniaの経営戦略と懸念点

小売り売チャンネルの強化・開拓やeコマースとの統合を進めた商業面、およびグループの工場の強化など生産面、物流にも投資し、サプライチェーン効率化を進めてきたそうだ。

なるほど、EBITDAも純利益も順調に伸びてきているよう・・・。

出典:https://www.calzedoniagroup.com/organizzazione/fatturato
Calzedoniaの営業利益: Utile Nettoは Net Profitのこと

「順調に売り上げも利益も伸びてきている」という事実に関連して気になるのが、それに伴って品質が落ちていないか、デザインの質も落ちていないかだ。

この点は、次の項目以降で見ていく。

Calzedoniaのタイツのデザイン

Calzedonia のタイツたち

Calzedoniaのタイツは、そのデザイン性が買う理由である。ユニクロのような耐久性は期待してはならない。

Calzedoniaのタイツは、大胆で、セクシーで、着こなす難易度の高さを乗り越えて着こなすのが醍醐味の買い物なのだ。

【日本と違う】Calzedoniaのデザイン【ここがポイント】

日本のメーカーが作るデザインとは具体的にどの辺が大きく違うのだろうか?以下に重要ポイントを上げてみた。

レース使い

柄の大人可愛いレースをふんだんに使ったタイツが多い。全体がレースのデザインも豊富。一方で全体をレースにするのではなく、オペークな黒いタイツ部分と、レースの組み合わせが遊びごころが在る。日本のメーカーでは無いデザイン。

一本ラインでアクセント

ストッキングに一本だけ黒い縦ライン、もしくはタイツに縦に一本分だけ透け感部分を作って縦ラインを強調する。さりげないけれど、インパクトある主張をするアクセントになる。

一本だけのアクセントがパワフルに効いてる

ガーターベルト風

ガーターベルト風は、模様(プリント)だけを入れているのではない。素材感を変え、ニーハイっぽくなる生地も質感を変えている。生地の厚み、透け感も異なるものを合わせていて高級感がある。プリントだけのニーハイ風、ガーターベルト風とは比較にならない。

ニーハイ風、ガーターベルト風も質感の差をつけて高級感を

大胆なコントラスト

片面だけ透け感低めのタイツで、もう片面はストッキング。技術的には難しいだろうと思うこのデザインは破れやすいが、他では中々ない。Calzedoniaのトレードマーク的なデザイン手法だった。

【問題】Calzedoniaのタイツはデザインが陳腐&チープ化

Calzedonia Group全体に共通する話だが、年々あきらかにデザインがチープになってきている。素材が「簡単」な組み合わせしかやらなくなってきた。そもそも、手のかかる作業であり、コストのかかる原因となる、生地や素材感の異なるものを組み合わせる、アクセントとして取り入れるというデザインパターンが一気に減った。

同じ値段で2010年頃のデザインと、今ではインフレを考慮したとしても、デザインの格下げ、コストカットが見て取れる。

Calzedoniaのタイツの品質

一言で言うなら、耐久性が全くない。これは、店舗を日本へ拡大する前にも散見されていた。ただ、日本へ進出を果たしてからのほうが圧倒的に品質の低いところがベースラインになっており、一度履いたら破れる率の増えたことと言ったら!

近年カルツェドニアの品質に関する評価はガタ落ちで、「品質が良い」といった評価が一切見られない。

以下で、品質が悪さの詳細、実際の口コミ、特定の商品例を挙げて説明する。

Calzedoniaは品質が急激に悪化

日本で店舗が増えると同時期に品質も悪化。

これは、日本進出が関係あるということではなく、一気にオムニチャンネルで多店舗&Eショップからの、マルチタッチポイント羽交い絞めにして顧客ゲットという戦略のため、品質(原価)が切り捨てられた形だろう。

カシミア入りタイツはCalzedoniaの安っぽさ全開

冬用のカシミア入ったデザインへったくれも無いタイツ類は、一度洗うともろもろ。裏返してかつ手洗いしろと言うことらしいが、その手間かけるならアンタのところのタイツは買わんわ。品質がそもそも良くないねん。そんなもんを丁寧に手で洗えるか!そう長年のカスタマーである私は思ってしまう。

ただ、暖かいのは暖かい(素材的なところよりも厚みが物を言っている印象)ので、900円ぐらいでセールしていたら買っても損した気分にはならないかも。

元々、デザインが極度に凝った、様々な素材や生地を組み合わせたデザインも多かったため、毎シーズン大量に新たなデザインを出すファストファッション性を商売の軸とするタイツの耐久性に問題があるは仕方が無いと受け入れるカスタマーも多かっただろう。

しかしながら、最近のデザインは陳腐なものが増えている。かつ前シーズン、前々シーズンの使いまわしも増えた。使いまわしたデザインの素材や縫製が劣化していることを長年のカスタマーである私やイタリア人女性たちは気づいているに違いない。

その証拠に多くの口コミが上げられる。

Calzedoniaのタイツへの口コミ

長年、Calzedoniaグループの商品に親しんだ、イタリア人の口コミを見てみよう。

酷い品質、最低な会社:17ユーロもしたストッキングが、はこうとして片足を入れたとたん破れた。中国製の低品質な商品と同等。可能なら★ゼロをつけたいところ。
泥棒!!:15.95ユーロでカシミア入りタイツを購入した。初めてはいた日のこと、3時間後には両足先とも破れた。爪も伸びてなかったのに。ちゃんと品質管理してください。同じようなことが去年も2回ありました。
品質が良かったのは昔の話。最近、カルツェドニアで靴下、レギンスを買ったけれど、両方とても質の悪い素材を使っている。縫製もガタガタ。どちらにせよ、実際の値段に見合う価値は全くない。

口コミも総じて酷い方へ酷い方へと転落している。

多くは、「以前は値段の価値があった。値段は高いけれど、デザインと質はそこそこ良いから買っていた。」からの「今は値段は高いけれど、一度ですぐ破れる。生地の質が悪い。縫製が悪い。」

私の意見とも一致している。まぁ酷くなった。一回で敗れる率が半分か。Calzedoniaのタイツを買うのはギャンブル性が高いものになった。

カルツェドニアで上手く買い物する方法

そんな品質がガタ落ちのカルツェドニアだが、安ければ、値段に見合う品質になるはず・・・。カルツェドニアで上手く買い物するための方法や時期については以下の通り。

Calzedoniaのタイツやレギンスを買うタイミング

圧倒的にセール期間。Calzedoniaのタイツやレギンスはセール期間に買おう。しかも、7割引きになったタイミングで。

それまでに買うのは、お金が余ってしょうがないタイツは沢山持っているという方にしか勧められない。どうぞ経済を回してください。

Calzedoniaのデザイン、質、総合的に考えて、買うならセール時期。

7割引きになるのはシーズン終わり。2月頃かな。

Calzedoniaはどこで買うのがおススメか

買うのは沢山ある店舗でも、オンラインでもよい。

オンラインは送料無料のハードルが低い。気に入らなければ、未使用品は返品可能。

店舗は見て触って買える。触っても肌触りで品質は正直分からないので、品質は悪いと思って買うのが良い。

結論:Calzedoniaでタイツを買うのに向いている人

ちょっと他の日本のメーカーと違ったデザインが欲しくて、質は気にしない人。値段も気にしない人。そんな方にお勧め。

または7割引きのセール期間なら、デザインさえ気に入れば、特別な日に着るために買うのも良い。いかにも分厚いウールやカシミアのタイツを購入して、寒さ対策に使うのも7割引きならメイクセンスだ。

さぁ、Calzedonia未経験の方は、興味があればいざセールシーズンにCalzedoniaへ!

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この記事を書いた人

Macaron

海外進出における営業や展示会出展サポート、英語の通訳・翻訳、イタリア語の通訳、ビジネス英会話講師。分からないことを丸投げしたい個人や小規模事業者におススメ。神奈川と石垣島の2拠点で活動。