介護

介護業界の人々③ 成長する人そうでない人

風が福左右衛門は介護施設で働いています。

このブログは理想形の介護を語るのではなく、現場で働く人の人間性をとらえながら日本の将来の介護あるいは福祉を探っていくことを目的としたブログです。

介護職員を例題にしてインテグラル理論を考える

このシリーズの1回目「介護職同士のトラブルの原因はこれだ⁉」、2回目「日本の介護の成立させている体制順応型段階ってどんな人たち?」ともにアメリカの思想家ケン・ウィルバーのインテグラル理論をもとに書いてきました。

今回も同じようにインテグラル理論をもとにして介護職員を例題にしながら人間の発達段階を取り上げたいと思います。

利己的段階というステージから体制順応型段階のステージへ

ケンウィルバーの提唱するインテグラル理論は

・利己的段階

自分の欲求を満足することを最優先する段階。

社会の規範やモラルを面倒くさいものと考えたり、他人や自分の属さない組織は利用するだけ利用するといった思考回路で、その辺りの不合理を指摘すると自己防衛に走って、逆ギレをする。

・体制順応型段階

社会や文化や組織が決めた規則、規範、役割、規範に応えることを最優先する段階。

社会や組織の実力者、年長者、上司の期待や気持ちに応えることが「できる人間」と考え、その枠からはみ出ない。

介護の世界には利己的段階の人がある一定数存在する、と前回書きました。

そして、自分のこと中心な利己的段階の人の人がなぜ、人の面倒をみる介護職に就くかというとになりました。

それは、承認欲求という人類全員の遺伝子に組み込まれた欲求が感謝の言葉を直接もらえる介護の職業に導くのだとも説明しました。

利己的段階の人を見ていると上昇できる人、できない人の様子が見えてきました。

まず、できる人からいきましょう。

読者の皆様は人間の発達段階をどのような絵図を思い浮かべていますでしょうか?

左が低くて右に進むに従い一段一段高くなっていく階段のようなものを思い浮かべていませんか?

人間の発達段階はたぶん螺旋階段のようになっていなっていると思うのです。

その螺旋階段は何周か登っていくと大きな段差が控えています。

それは努力しないと登れない段差です。

大きな段差を超えるには大きく悩み自分を反省した後でないと超えることはできません。

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