アデランス医療用ウィッグ（概要編）

こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。

ウィッグは円形脱毛症を乗り切る道中、傍にあるととても心強い存在です。

過去記事『ウィッグ事始め』でウィッグについていろいろ書きましたが、実はその記事の後であおい堂鍼灸院はアデランスパートナーと成るご縁をいただきました。これをアデランスビューティステーションとも成りましたのでこれからはビューティに攻めます（笑）。これであおい堂鍼灸院はアデランスの全製品を取り扱えるチョット異色の鍼灸院と成ったのです。レディーメイドからフルオーダーメイド、ドライヤーから両面テープ迄全てです。逆にアデランス実店舗で扱えない製品（セレクトオーダー製品）までもがあおい堂鍼灸院で取り扱えるように成っています！

そこで本日の記事は円形脱毛症に強いアデランスの医療用ウィッグ（全頭型）についてご紹介したいと思います。

まず、こちらはレディーメイドです。なのでサイズがある程度決まっています。

ただしSMLではなくて５段階の大きさで細かく微調整できます。段階が多いという事はそれぞれの頭のサイズにピッタリフィットしやすくなります。不安なウィッグのぐらつきや締め付けによる頭痛の可能性がぐっと減ります。

そして外観。

この画像は工場から送られてきたままを一度だけ洗って乾かした状態です。

なのでノーカット状態です。

パッと見でどうでしょうか。

前髪や毛先など工場出荷時のままで全くカットしていないので長すぎますが、後ろ姿などはこの時点で既に自然に見えませんか。「こういう頭あるかも」なんて思えそうです。

そして裏面はこうなっています。

ベース（毛の植わっているネット）の端はシッカリとしたネットですが後頭部に相当する部分は柔らかいネットで作られています。これは自毛が多くあってウィッグの中にしまい込むときに柔らかいネットだと収まりがよさそうです。

ネット目の細かさは必要十分な感じです。これが粗過ぎると地肌の肌色が露出してしまうし、細かすぎると通気性の面で快適さが損なわれます。

そして『ウィッグ事始め』でも書きましたが分け目が広くとれる設計ですね。繰り返しますがこれは大事。

私的に合格です。

そして特筆すべきはこの製品、毛は総手植えなのです。

ウィッグの毛植えはミシンによる機械植えと半機械植え、そして手植えがあります。どう違うかというとスタイルの出来栄えに違いが出ます。機械植えは均一で植えられた髪が立ち上がり気味です。これが実際に使用する事になると妙にボリュームが出てしまい頭のシルエットが大きくなり、大げさな雰囲気が出てしまいがちです。一方で手植え、しかも総手植えは職人さんが一束一束その部分に応じた向きにネットに植えられるためボリュームを抑えたさりげないスタイルが可能となります。

インターネットでウィッグを見ると総手植えと書いてある製品が多くあります。調べたわけではないので全部そうだとは言えませんが、総手植えとなっている製品でヒトケタ万円の価格のモノ、特に5万円以下で総手植えのモノは少し怪しいと私は思っています。総手植えに嘘はなかったとしてもやはり職人さんに作ってもらうのでそれなりの人件費がかかる筈なのです。それにもかかわらずお安い価格のモノは職人さんの技術や完成度が犠牲になっているのではないかと勘繰ってしまいます。今回のこのアデランスの医療用ウィッグはネットの結び目を見てもらえばお分かりになると思いますがかなりキッチリ作られています。目立ちませんがこのような細かい部分の完成度はやはり最大手の強みです。歴史のある工場で職人さんもしっかりと教育や研修を受けて技術を身につけていると感じられます。この辺は企業としてのノウハウ蓄積の差が出ます。

そしてこのノーカットの製品を実際にカットしてみるとどのような雰囲気になるのか。

これは続きでお見せします。

私はファッションウィッグでない限りウィッグの自然さはファジーさが最も大切だと思います。世間のウィッグカタログでは如何に素敵なスタイルができるかというイメージ画が多いのですが、実際にそのようなスタイルで毎日生活していると疲れてしまいます。もちろん着飾ったスタイルも出来るに越したことはないし、大事なことですが、それは慣れてくれば何とか工夫できてくるものです。それはそれ。しかし一番肝心なのは普段の日常使いの自然さです。ベーシックな髪型がどの程度自然に保てるか、作れるかが最も大切に思えます。その後におしゃれなアレンジが大切ではないかと思います。なので続きではサンプルとしてベーシックなスタイルでカットしてみます。

そして更に気になる価格ですが、

これもこのシリーズの次回記事です。

良ければ参考にしてみて下さい！