バイブルランドin福井

安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

誰が支配者なのか

2021-10-25 04:00:00 | 時代を切り開いた預言者たち イザヤ書
イザヤ書
◆ペリシテに対する警告
14:28 アハズ王の死んだ年のことである。この託宣が臨んだ。

14:29 「ペリシテの民よ、だれも喜んではならない/お前を打った鞭が折られたからといって。

蛇の根から蝮が出る。その子は炎のように飛び回る。」

14:30 乏しい者も、糧を得/貧しい者も、安らかに伏す。

「わたしは、飢えによってお前の根を断ち/お前の残りの者を殺す。

14:31 門よ、泣き叫べ、町よ、助けを求めよ/ペリシテの民は、

皆、おののけ/北から、砂煙を上げて来る者があるからだ。その隊列から落伍する者はひとりもない。」

14:32 異国の使者たちに、何と答えるべきか。

「シオンの基を据えられたのは主である。苦しむ民は、そこに身を寄せる」と答えよ。


アッシリヤもイスラエル最大の敵でしたが、この国に対して極暑だった小国、ペリシテに対しても、

29節の言葉を神は語られたのです。

ペリシテ人はいつもイスラエルの敵でした。

士師記のところで、サムソンが戦ったのはペリシテ人でしたし、サムエル記第一、第二でも

イスラエル初代の王、サウル、まだ二代目のダビデにおいても敵として何度も登場してきます。

このようにイスラエルの全歴史を通じてペリシテ人は、

ひたすらイスラエルを叩くことしか考えていませんでした。

そして南ユダ王国のアハズ王がが死にます。

この頃にちょうど北イスラエルは滅びます。

またユダも多くの町が占領されてしまいます。

それでペリシテ人たちは大いに喜びます。

基本的に彼らは弱小な民族でした。

イスラエルを憎んでいましたが、力関係ではイスラエルに負けていました。

それで、ちょうど学校で、喧嘩に弱い奴が、喧嘩に強い人が転校なり、

退学なりで学校を去ったときに、「いなくなった、ざまあ見ろ!」と

憎しみの込めた喜びの叫びを挙げるのと同じです。

ペリシテも、イスラエルが大国に倒されて折られて、ユダが倒れることを喜んでいたのです。

そして31節です。そのペリシテは、紀元前701年アッシリヤによって倒れました。

バビロンと同じく、残りの民もおらず、完全に滅ぼされてしまいます。

そして興味深いことに同じ名前を使っている人々が現在も存在しています。

パレスチナ人です。

「パレスチナ」という言葉は、「フィリスチナ」つまり「ペリシテ」から由来しているのです。

彼らはペリシテ人がかつて住んでいた同じガザ地区にいます。

そして絶えず、イスラエルの弱みをつかもうと躍起になっています。

今も、イスラエルが撤退したそのガザ地区からイスラエルの領土にミサイルを撃ち込んでいます。

けれども、神からの厳粛な警告を聞かなければいけません。

日本も隣国、韓国や中国との関係も同じ聖書の原則を知らなければならないのです。

ここで言えることはペリシテのような諸国の民に対する神の裁きと

イスラエルとユダに対する神の裁きには大きな違いがあることです。

前者の諸国は完全な破壊なのですが、神の民には懲らしめはありますが、回復があります。

私たちはどちらに属しているかです。

神なき、この世でしょうか?

それとも神の子であるイエス・キリストの支配につくか否かです。


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