【複製】 防衛的感情表現におけるセラピーの在り方 | メンタルヘルス ~希望へ向かって~

メンタルヘルス ~希望へ向かって~

メンタルヘルスナビゲータによるカウンセリングの提供と、「ホリスティック医学」の概念を基盤とした「次世代型 療院構想」について発信しています。

 

(録画時間 30:40)

 

皆さん、こんにちは!

メンタルヘルスナビゲーターのK・HAMANOです!(^^♪

昨年の今日、書かせていただいたブログの複製版を掲載させていただきます。カウンセリングの技法で、クライアント様の特質を洞察する際、必要な技法なので、共有を図りたく、掲載させていただきました。

 

今日は、「防衛的感情表現」について、書かせていただきます。

 

あらゆる感情は、良い悪いで判断されるべきではありません。

 

喜怒哀楽全ての感情は、生きるエネルギーだと、私は考えています。

 

だから、泣きたいときは泣けば、怒りたいときは怒れば、嬉しいときは喜べばいいと思います。

しかし、「表現」の中には好ましくないものもあります。

それが防衛的に使われる場合です。

奥底にある本当に表現したい感情を変形させ防衛的に表出させてしまう「表現」です。

例えば、境界性人格の人は激しい怒りを示し、演技性人格の人はドラマチックな出来事の中に自分をおき、自己愛性人格の人は他者を執拗にコントロールし、依存性人格は徹底的に他者に依存し、妄想性人格は他者から攻撃されているという思いに固執するという表現をします。

 

これらの「表現」は、「防衛的感情表現」と呼べば当てはまると思います。


これらの「防衛的感情表現」の奥底には、デリケートで脆く、これまでほとんど表現されてこなかった、別の角度からの言い方をすれば、守られてきた感情があるように思います。

これが、私たち補完代替医療(CAM)のセラピストとしての経験から得た、ひとつの基盤になります。

抑圧された感情が表現されたのなら、私は基本的にそのプロセスを見守ります。

 

それは、プロセスがその人を最も良いところに連れて行ってくれると思うからです。

これは古代中国の、老子の考え方に沿うものです。


・人に干渉するのをやめれば、彼らは自分で自分の面倒をみる。
・人に命令するのをやめれば、彼らは自分で行動する。
・人に説教するのをやめれば、彼らは向上する。
・人に押しつけるのをやめれば、彼らは自分自身になる。

というわけです。

これは「ホリスティック医学の定義」にも書かれてあるように、「患者が自ら癒し、治療者はその援助をする」に唱えられているように「病気を癒す中心は患者であり、治療者はあくまでも援助者である。治療よりも養生、他者療法よりも自主療法が基本であり、ライフスタイルを改善して患者自身が『自ら癒す』姿勢が治療の基本となる」にも、当てはまるものです。

それは、セラピストがクライアント様に「共感している状態」と言えます。

 

しかし、「防衛的感情表現」がなされているとき、私は、その「表現」に対して、一定の距離をおきます。

それは、オットー・F・カーンバーグ(米国 精神科医 精神分析家)が主張した、直面化につながります。

「防衛的感情表現」には共感はしないかもしれませんが、その奥底にある、何らかの理由で表現することが困難な感情を見つけ、その感情に共感していきます。

「防衛的感情表現」そのものには共感はしないのですが、そうした表現をせざるを得なかった状況は洞察し、理解はできるわけです。

 

「防衛的感情表現」は、自分の心が生き残るための必死な試みなのだと言えます。
 

なので、その「必死さ」については、共感するところがあると思うのです。
 

オーセンティック(正統・本物であるさま、信頼できるようす・純粋さ)感情が表現された後、それがルーティン化し「防衛的感情表現」になってしまう場合もあります。

境界性パーソナリティの激しい憤怒も、演技性パーソナリティのドラマチックな絶望的悲嘆も、最初はもっと深く、しかし静かなオーセンティックな感情表現だったかもしれないのです。

 

しかし、たとえばそうした表現が理解されることも受け入れられることもない状態が続くと、怒りはより激しい怒りへ、哀しみはドラマチックな絶望的悲嘆へと反復強迫的にエスカレートし、「防衛的感情表現」に変化していくのではないかと考えています。


そして、そうしたエスカレートと並行して「利得」の要素が強くなるということもあるでしょう。

 

激しい怒りをぶつけたり、絶望的悲嘆を見せれば、相手が刹那的にその人の要求をかなえてくれるという「利得」もあり得るのです。

また、セラピーの中で表現されたオーセンティックな感情表現が、防衛的なものに変質していくことすらあります。

 

こうなると、クライアント様が「防衛的感情表現」をすれば、セラピストが共感してくれるという状況になりがちです。

 

このような場合、実は、セラピストの共感は真の意味での共感ではなく、その場しのぎの「共感のフリ」、つまり、「防衛的共感」になってしまっているのです。

 

これでは、もはやセラピーにはなりません。

なので、セラピストには、「防衛的感情表現」と、オーセンティックな感情表現とを見分ける眼が必要と言えるでしょう。

しかし、「防衛的感情表現」と、オーセンティックな感情表現とを見分けるのは簡単ではありません。

 

様々な要素が複雑に絡み合っている場合が多く、一概には言えないのですが、「防衛的感情表現」の場合、何らかの焦燥感、押し付け感、執拗さが見られ、その結果としてのなんらかの見返りを求めますが、オーセンティックな感情表現の場合、そうしたことはありません。

「防衛的感情表現」は、柔らかなレベルでは、誰もがやったことがあるでしょう。

たとえば、うそ泣きとか愛想笑いなどは、柔らかな「防衛的感情表現」だと言えます。

 

私の得意な笑ってごまかすなんていうのも、立派な「防衛的感情表現」です(笑)。

 

パーソナリティ障害の場合、それが極端になってしまうわけですが、本質は変わりないのです。

 

本質が変わらないから、例えそれがパーソナリティ障害の人の表現であっても、理解することは可能なわけです。

 

最後までご高覧ありがとうございました。

 

メンタルヘルスナビゲーター

               K・HAMANO

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【次世代型 療院構想とは?】

 

①西洋医療一辺倒の治療ではなく、「相補・代替・補完・伝統医療」を併せ持った統合医療で、「メンタルヘルス」に特化した、全人的なサポート(身体・精神・社会・スピリチュアル)をおこない、クライアントの「自然治癒力」と「潜在能力」を活かすための援助をし、真の健康人を培う医療の在り方を実現する。

 

②「ホリスティック医学」の定義に基づいて、数多ある「相補・代替・補完。伝統医療」をクライアント自ら選択・統合し、治療側主体の医療体制から、クライアントの主体性を尊重した医療の在り方を実現する。

 

③治病効果の高い、再現性のある「相補・代替・補完・伝統医療」に於いて、健康保険証(共済・国保・社保・船員保険)が使えるように、国に対して法整備を求めていく。また「自立支援受給者制度」に於いても、クライアントの所得に応じて限度額の適用ができるように法改正を求めていく。

 

④「精神疾患患者」「発達障害者」「不登校児童」「触法精神障害者」「ゆとり教育の若者世代・ニートの引きこもり」「DVに悩む家族」「子育てに悩むシングルマザー」「団塊の世代の老後の社会不安」「孤独な独居生活の高齢者」などに対して寄り添うことで、ライフスタイルを改善し「自ら癒す」力を培う姿勢を援助する。

 

⑤行政をはじめ各医療機機関や社会福祉協議会、精神保健福祉センターなどと連携を取り「相補・代替・補完・伝統医療」を、受け身ではなく、セラピスト等が各家庭や施設等に赴いて施術やセッションを提供し、全人的なサポート(身体・精神・社会・スピリチュアル)を導入することにより、革新的な「メンタルヘルス」に取り組む。

 

⓺全国各地に「次世代型 療院構想」を推し進め、地方自治体・各医療機関・NPO法人・ボランティア団体などと連携を組み、社会資源の活用と、ホリスティックな「メンタルヘルス」の在り方を拡充する。

 

《ホリスティック医学の定義》

 

1.ホリスティック(全的)な健康観に立脚する

人間を「体・心・気・霊性」等の有機的統合体ととらえ、社会・自然・宇宙との調和にもとづく包括的、全体的な健康観に立脚する。

 

2.自然治癒力を癒しの原点におく

生命が本来、自らのものとしてもっている「自然治癒力」を癒しの原点におき、この自然治癒力を高め、増強することを治療の基本とする。

 

3.患者が自ら癒し、治療者は援助する

病気を癒す中心は患者であり、治療者はあくまでも援助者である。治療よりも 養生、他者療法よりも自己療法が基本であり、ライフスタイルを改善して患者自身が「自ら癒す」姿勢が治療の基本となる。

 

4.様々な治療法を選択・統合し、最も適切な治療を行う

西洋医学の利点を生かしながら中国医学やインド医学など各国の伝統医学、心理療法、自然療法、栄養療法、手技療法、運動療法、などの各種代替療法を総合的、体系的に選択・統合し、最も適切な治療を行う。

 

5.病の深い意味に気づき自己実現をめざす

病気や障害、老い、死といったものを単に否定的にとらえるのでなく、むしろその深い意味に気づき、生と死のプロセスの中で、より深い充足感のある自己実現をたえずめざしていく。  

 NPO法人 日本ホリスティック医学協会

           (1987年 制定)

 

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そして、どのような形で「次世代型 療院構想」にご参加頂けるのかを含めた、「事前参加申し込みフォーム」を御用意しています。

 

「次世代型 療院構想」事前参加申し込みフォームは、こちらをクリック!

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「次世代型 療院構想」事前申し込みフォーム

 

※お名前とメールアドレスを記入し、そしてどのような形で参加したいのかを選択いただければ、住所や電話番号は必須ではありませんので、ご記入いただかなくても構いません。

 

参加種別の内訳を説明しますと、

 

①「会社」の運営側(理事・役員)として参加したい。

これは当社の事務局に於いて、「渉外担当」「会員管理部門」「相談窓口」「総務」「広報担当」の五つの部門で、運営に携わっていただける方を示します。

 

②「専門会員として参加したい」

これは、数多ある「補完代替医療」のセラピスト・カウンセラー・ヒーラー・コーチ等のスキルをお持ちの先生方で、実際現場でクライアント様へのセッションやカウンセリング等を行っていただき、報酬を受け取っていただく方を示します。

 

③「一般会員として参加したい」

これは、上記のスキルをお持ちでない方で、「次世代型 療院構想」に関心がある方を示します。一般会員は、専門会員の行うセッション等を受療したい場合、一般会員価格で割引させていただきます。

 

④「支援者」として参加したい。

これは、当協会の発展の為に、寄付や広報などの支援をしていただける方を示します。

また、支援者には専門会員が行うセッション等を支援者割引として受療頂けます。

 

⑤「オブザーバー」として参加したい。

これは、社内の会議等で、議決権を有する権利はないが、第三者として当社の発展の為に相談や人材発掘等をして頂ける方を示します。(医療関係者・補完代替医療の有識者など)

 

⑥「コンサルティング」として参加したい。

これは、起業から運営まで、有料で会社運営を具体的にコンサルタントして頂ける方を示します。

 

⑦「その他」

これは、上記に当てはまらない種別で、当社の発展に貢献していただける方を示します。

 

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