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東野圭吾の小説「秘密」の感想と考察|名作すぎて、何回読んでも泣ける!

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東野圭吾さんの小説「秘密」を読んだことはありますか?

 

東野圭吾さんと言えば、有名な作家さんですよね。

最近だと、木村拓哉さんと長澤まさみさんの「マスカレード・ナイト」の映画で話題です。

「秘密」は映画やドラマにもなっているので、読んだことがある人や映画やドラマを観たことがある人も多いのではないかと思います。

 

インドア派な私は読書も好きでして、東野圭吾さんの小説は昔から好きで読んでいました。

その中でも一番好きなのが「秘密」です。

この小説はいろんな解釈ができて、人によって感じ方が異なり解釈が違うので、これまた面白いのです。

 

東野圭吾さんの小説「秘密」は、名作中の名作だと思っています!!

まだ読んでないというなら、損してますよ~!!

最近、また「秘密」を読んで、やっぱり名作だなぁと改めて感じました。

 

内容は大体は覚えているんだけど、詳しいことは忘れているし、また読んでも飽きないんですよね。

忘れっぽいってお得です!w

本は同じでも、読む時の状況によって、その時その時感じることが変わるから面白いです

 

この記事では、「秘密」の内容を少し振り返りながら、読んだ感想と考察を書いています。

想いのままに書いていますので、ちょっと読みにくいかもしれません!

 

ネタバレがあるので、まだ「秘密」を読んでないよー!

という方は、ぜひ読んでからお読みください。

※ネタバレ注意ですよ。読もうと思っているなら、知らない方が楽しめます!というか、まだ読んでいないなら、絶対読んでほしいです。

 

もう「秘密」を読んだよ!

という方は、考察や感じた感想の違いなどをお楽しみいただければと思います^^

 

東野圭吾の小説「秘密」の感想と考察

本の感想と考察

小説のタイトル通り、いろんなところに「秘密」が隠されていて、最後には衝撃の「秘密」が明らかになります。

もう、最高です!!最後まで読んで、衝撃のラストと物語の中の伏線が一気につながります!!

本のあらすじを思い出したい方は、Wikipediaでご確認くださいね。

 

 

物語は、自動車部品メーカーに勤める杉田平助と妻の直子、娘の藻奈美(11歳)の家族の話で、

どこにでもある平凡な家庭に起こった突然の事故から始まります。

 

ある日、直子は長野の実家に帰るために、娘の藻奈美と一緒にスキーバスに乗ります。

そのスキーバスが事故を起こしてしまい、直子と藻奈美は一命を取り留め病院へ運ばれますが、病院で直子は亡くなってしまいます。

藻奈美は植物状態になるかもしれないと言われていましたが、奇跡的に目を覚まします。

しかし、そこにいたのは体は娘の藻奈美だけど、中身は妻の直子でした

 

最初、平助にとっては、妻と娘の両方を一度に亡くさずにすんで、せめてもの救いがあってよかったなんて思っていました。

私はもし大切な人を失ってしまったら、それも同時に…と考えたら、本当に怖くて、

どちらかだけでも姿形は変わってしまったとしても、生きててくれるだけでよかったと思っていました。

 

しかし、娘の姿をした妻は、妻であって妻ではない、娘であって娘ではない

 

娘の姿をした妻と不思議な共同生活が始まります。

中身は妻の直子でも、体は娘の藻奈美なので、直子は娘の藻奈美として生活していくことにしました。直子も平助もそれがいいと思っていました。

 

しかしですよ、そこから平助の悩みや葛藤が始まります。

 

 

一時期、こんなこともありました。

平助は、一時藻奈美の小学校の担任の先生に好意を寄せます。

直子はそれに気づきましたが、平助に問い詰めるようなことはせず、心にしまっておきます。

娘の姿をしている以上、平助に好きな人ができても自分には止める権利はないと思ったのだと思います。

 

その時の直子の気持ちを考えると、もうたまりません…。

直子にとっては、自分が一番近くにいるのに…、それを見ているだけしかできないなんて…、

なんて切ないんだろうと思いました。

 

 

月日は流れ、直子(藻奈美)は高校生になります。

直子は人生を後悔しないように、医学部を目指して勉強やクラブ活動にも打ち込みます。

もちろん、家の家事だってしっかりこなしています。

直子さん、本当尊敬します。

 

高校生になった直子には、平助の知らない世界があって、

平助は自分だけが取り残されたように感じていきます

直子自身も、藻奈美の体でいるうちに、平助に接する態度にも思春期のような変化が現れます。

その変化に直子自身も驚きを感じています。

 

嫉妬からか、だんだん平助は変わっていってしまいます。

そのうちに、直子の電話を盗聴するために、盗聴器までしかけてしまいます。

このことがきっかけで、平助と直子には大きな溝ができてしいました

 

小説は平助の男性視点で描かれていますが、人間の気持ちの変化がとてもリアルに描かれていて、女性の私も感情移入しまくりです。

 

 

平助は悩み葛藤します。

愛する妻には自分の知らない生活があって、今の自分にはない若さもある。

前に進みたいんだけど、直子のことを考えると、どうしても前へは進めない

平助の気持ちを知っているから、直子も平助の気持ちに応えようと誠実でいようとします。

 

二人はお互いに愛していても、いつまでも今の状態でいられないことはわかっていて

でも、どうすることもできず、だんだん昔のように笑い合える関係性ではなくなっていきます。

 

本当に切ないです。

平助の気持ちもわかるよ!

直子の気持ちもわかるよ!

もう胸がぎゅーっとなります。

 

最初は、大切な人を同時に亡くさないでよかった、せめてもの救いだなんて安易に考えていましが、

そんな単純なことではありませんでした。

 

神様はなんて残酷なことをしたのだろうと思いました。

 

 

私が考えさせられるなぁと思った場面があります。

 

スキーバスの事故で双子の娘を亡くした会社を経営する男性がいて、その男性は3年前には妻を病気で亡くしていました。

平助が偶然その男性に再会し、その人の経営する会社へ行ったときのことでした。

社員の一人が平助にその男性ついて話をします。

 

「経営していた会社は借金を抱えて潰れる寸前だった。

しかし、あの事故で双子の娘が2人とも亡くなってしまったものだから、

補償金が1億円以上も入った。

そのお金で会社の経営難から逃れられた」

という話でした。

 

男性はよく従業員たちに

「女房に死なれて苦労し、どうしようもない娘二人だったけど、

最後の最後で親孝行をしてくれた。

あの歳まで育てて本当によかった」

と言っているそうで、

 

従業員はその話を聞いて何とも言えない気持ちになると言っていましたが、

平助はその話を聞いて「目に見えるものだけが悲しみではない」と思います。

 

従業員の男性は、その男性の表面しか見えていなくて、

今見えている男性の姿は、本当の姿の上に覆われた部分なのです。

どんなに悲しくて辛かったかは、男性本人にしかわかりません

 

平助は、その男性との何回かの交わりの中で、男性の悲しみや辛さ、悔しさを知っているから、

「目に見えるものだけが悲しみではない」と思ったんだと思います。

 

私には男性が、辛い本心を隠して、気丈に振舞っているようにしか見えません。

もしかしたら、プライドが少し高い方なのかな?と思いました。

自分のカッコ悪い惨めな姿を見せたくなくて、そう振舞うことで、自分に双子の娘が亡くなったことを納得させ、今の冷静さを保っているんだと思いました。

 

誰でも他人から見られているのは、ほんの一部です。自分が他の人を見ているのも、ほんの一部だと思います

もしかしたら、表面しか見えていないかもしれない。

目に見えないものを感じ取れる人になりたいなぁと思いました。

 

 

ストーリーが展開していくと、スキーバスを運転していたバスの運転手の男性の素性が明らかになってきます。

亡くなったバスの運転手は、実は血がつながらない別れた妻の息子・文也を援助するために、長時間労働をしていました

別れた妻の家計は苦しく、バスの運転手は父親の自分が必要だと思ったのです。

 

こここそ、「秘密」を通して東野圭吾さんが伝えたいメッセージなのではないか!と思っています。

それは「自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ」です。

 

バスの運転手は再婚をし、今の奥さんを愛していると言いました。それでも息子の文也に今必要なのは父親だと思い、血のつながらない息子の父親であり続けることにしたのです。

 

バスの運転手は、子供が自分と血がつながっていないと知った時、自分が父親になることばかり考えていて、

あんなに文也のことが好きだったのに、自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ発想がなかったと後悔していました。

 

その話を聞いた平助は、直子にとって幸せな道を選ぶ決意をします

家に帰った後、平助は直子に謝ります。「長い間、苦しめて悪かった。今、俺が言えるのはそれだけだ」と。

直子はその後、部屋に閉じこもって泣いており、部屋からは出てきませんでした。

 

直子が泣いていた理由は、平助と別々の道を歩まなければないからだと思っています。

頭ではいつまでも今の状態でいられないことはわかっていたけど、ついにその時が来て、

平助との別れを意識して泣いたのではと思っています。

 

平助の言葉から、これからは直子を「藻奈美」として認識する決意をし、直子の幸せのため前に進もうとしていることがわかります。

 

直子は、どうするのが平助にとって幸せなるのか。

自分は妻であって妻ではない。娘であって娘ではない。

それが平助を苦しまていると思い、直子も自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ決意をします

 

次の日直子が目覚めると、目覚めたのは直子ではなく藻奈美でした。記憶はスキーバスの事故の11歳のままです。

そこから、直子と藻奈美が入れ替わる生活が始まります。

 

直子と藻奈美は、いつ入れ替わってもいいように、出来事をノートに書いて共有します。

基本的に、学校に行くのは藻奈美で、家に帰ると疲れて眠って、起きると直子が出てきます。

 

奇妙ではありましたが、平助と直子、藻奈美の3人でまた生活をしているようで、穏やかな時間を過ごします

最愛の娘の藻奈美の魂が死んでいないことがわかって、平助も直子も嬉しそうです。

読者としては、今まで辛いことがあったから、こんな穏やかな生活がずっと続いてほしいと思わずにはいられませんでした。

 

だんだん藻奈美でいることが多くなり、直子はそろそろ自分がいなくなると平助に言います。

ある日、藻奈美は平助に横浜の山下公園へ連れて行ってほしいと言います。

それは、直子からの指示でした。山下公園は二人が始めてデートをした場所です。

 

平助は直子が藻奈美の中からいなくなるのを、感じます。

平助は床屋で髪を整え、直子の好きなCDを買ってラジカセを準備をします。

 

山下公園につきベンチに座ると、藻奈美と直子が入れ替わります。

それは、直子が平助に永遠の別れを告げるためでした。

直子が永遠の眠りについた後、藻奈美が目覚めます。目覚めた藻奈美はわあわあと泣きます。

 

ここの場面、最初に読んだときは気づかなかったんですが、

今回読み返して最後まで読んだあとに、

この涙は藻奈美が自分の中から直子が消えてしまった涙ではなく、直子が永遠に平助に別れを告げた涙だったと気づきました。

というか、解釈しました。

 

直子は、愛する者が幸せな道を選んだ結果、直子ではなく藻奈美として生きる決意をしたのです

 

 

月日は流れ、藻奈美の結婚式のシーンになります。

藻奈美は直子が平助からもらった結婚指輪を自分の結婚指輪に直してもらいます。

親戚のおじさんのお店で、二人の結婚指輪を作ってもらったお店でした。

 

藻奈美はおじさんに、直子の結婚指輪を自分の結婚指輪に作り変えたことは、絶対に平助には秘密にしてほしいと言います。

でも、事情を何も知らないおじさんは、藻奈美の結婚式当日にお店に来た平助に、指輪の話をしてしまいます。

そこで、平助は気づいてしまったのです。

直子は消えたわけではなく、藻奈美が直子であることを

 

直子の結婚指輪は藻奈美が大切にしていたテディベアの中に隠しておきました。

それは、直子と平助しかしらない「秘密」のはずでした。

もし藻奈美がそれを知ったいたとしても、

わざわざ指輪を作り変えたことを秘密にしてほしいなんて言うはずがありません。

 

山下公園で直子が消えたのではなく、あの日、直子が藻奈美として生きることを決めたのです。

 

直子にも感服でした。

どこかで平助と二人で生きることもできたのに、

体は藻奈美だから、平助は藻奈美の姿をした直子を完璧に妻と思うこともできない。

妻であって妻ではなく、娘であって娘でもない自分がいることで、平助が前に進めずにいた

だから、直子は妻の自分の存在を消すことで平助に前に進んでもらおうとした

 

結婚指輪を作り変えたのは、やっぱり直子にとっては平助が大切な存在で、

いつまでも心にいることには変わらないんだと思います。

 

結婚式場でウェディングドレス姿の藻奈美を見た平助は、藻奈美ではなく直子だと確信しました

最後に直子(藻奈美)の結婚相手である文也に2発殴らせてくれと言います。

父親として、一発は藻奈美の分です。もう一発は直子の分です。

直子の分を殴ろうとしたとき、平助は泣き崩れてしまいます。

 

この場面で平助が泣いたのは、直子が自分以外の人の物になることに泣いているのではないと思っています。

自分のために存在を消して、藻奈美として生きることにした直子の愛や優しさに涙を流しているのではと考えています。

 

平助は藻奈美が本当は直子であることに気づいても知らないふりをして、

直子も平助が本当のことを感づいたのに気づいても知らないふりをします。

それはお互いに「愛する者にとって幸せな道を選ぶ」ために、「秘密」のままにしたほうがいいと思ったのだと思います。

 

藻奈美の結婚相手が文也っていうのも、これまたいいですよね!!

東野さん、天才すぎるよ!と思った瞬間でした。

 

東野圭吾の小説「秘密」の魅力

ポイント

「秘密」の素晴らしい所は、

 

平助の悩みや葛藤の気持ちの描写

直子の平助を想う気持ち

出てくる登場人物同士の絡み方

登場人物の背景

伏線の張り巡らせ方

最後の最後で大どんでん返し

 

うーん、うまく伝えられません。

読んだ方はおわかりですよね?

とにかく、本当に素晴らしい小説です。

 

【まとめ】東野圭吾の小説「秘密」は、名作!

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「秘密」にはいろんな解釈があります。

今回は、私の感想を交えて自分なりの解釈を紹介しました。

同じように解釈をした人もいれば、ちょっと違う解釈や感想を持った人もいると思います。

それは個人の感じ方で、一人ひとり違うから、正解も間違いもないと思っています。

 

「秘密」読んでいる途中、涙腺が崩壊しまくりでした。

内容が素晴らしいだけではなく、「愛する者にとって幸せな道を選ぶ」というメッセージ性のある小説です。

 

またしばらくして読み返したいと思います。

忘れっぽいので、何回読んでも楽しめますからね!

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恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。

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