日々妄想で暴走

萌えを追いかけ生きてゆく

SEX DRIVE ~私の可哀想な化粧師・黛 愁悟~ (CV.テトラポット登) 追記あり

2022年01月22日 | テトラポット登

元モデルという経歴と『過剰(イクセス)フェロモン』を武器に数々の依頼をこなすあなたは
諜報機関『シノワズリ』の一流エージェント。
あなたの任務を陰で支えるメイク兼スタイリストの黛 愁悟は、
あなたの元バディであり、そして元恋人。
2年前に起きたとある事件をきっかけに破局した二人は現在同僚として
それぞれの任務に当たっている。
お互いを想い合いながらも、心の内をさらけ出すことが出来ず、
今もどこかぎこちないままの二人。
しかしそんな二人に、とんでもない任務が舞い込んで……?

シナリオ:兎山もなか 制作:ステラワース (2021年)

 

シリーズ3作目はテトラくんが登場場です。期待しない方がオカシイでしょう!
そして期待通り、いや、期待以上のものを貰った気がする。

特殊任務に励んでるヒロインだし、元バディだし、テトラくんは元カレだし
どういうことになるのか分かんなかったけどこれは…凄かった。

飄々とした口調でずっと突き進むかと思ってたけど、そうじゃなかったのが
まず、キャラの厚みに繋がってる気がした。
仕事の顔とヒロインに見せたい顔と本来の彼の顔と…って言う風にいくつも
感情がちゃんとあるんですよ、彼の台詞の中に。
単に言葉遣いが違うってだけじゃなく、纏う空気が違うというか。
そして、その変わり様が絶妙で、しっかり切り替わる時があり、微細な時もあり、
こんなん出来るのテトラくんくらいしかいない気がする。

愁悟が口にしてる言葉って自分に言い聞かせる為に放ってた言葉が多いんだよね。
「寝取られ」しかり「興奮」しかり。
特に、物語のクライマックスで何度も愁悟の口から出た「興奮」ってことば。
現場的には「欲情」を意味にした「興奮」だったけど、「嫉妬」や「怒り」の意味で
彼の口から零れてた気がする。そして彼自身は無意識っぽいのがまたなんというか…
拗れてていい。

ラスト、互いの気持ちが改めて結び直されてからの物言いと雰囲気がまた好きすぎる。
本来の彼の軽さと情愛の深さが見え隠れしてマジで好き。
愁悟本人は重いヤツだって自分で言ってたけど、彼の物言いでヒロインちゃんも
聞いてるこちら側も救われた所が多々あるので、彼にはこのままであって欲しい、
なんて思ったり。

二人の過去から始まり現在に時間軸が移って未来への流れを感じさせる構造に
なっていた本作。ツライ気持ちで聴いてたトコもあるけど、最後でちゃんと
気持ちいいトコに落ち着いたのでホッとしながらヘッドフォン外せました。

そういえば、当たり前だけど世界が繋がってるから愁吾の口から仲邑くんや一粋さんの
名前が出てきてニヤリとなりました。一緒にヒロインちゃん達のことも聞けたし。
それにしても「大根ちゃん」はみんな共通認識のあだ名なんだねw

特典はとりあえずポケドラ版を聞いたデス。前日譚だったんだけど、これを聞いた後に
本編聞きなおしたら、色々愁悟もヒロインちゃんも可哀想すぎて、威力がデカすぎる…。
なんとかなった二人が聴けて良かったですわ。ホントまじで。

<追記>
メイト版、ステラ版ともに特典も聞きました。

来たわ。特典版も全部コンプリすると物語の奥行きがさらに広がる構造の作品。
これさ、特典で付ける内容じゃない気がするんだけど。
もちろん、本編だけで話は完結してるしそれだけでも十分だけどさ、全部聞いたら
愁悟のキャラの解像度と重たさが増し増しですよ?!

時系列的にはメイト版→ポケドラ版→本編→ステラ版 って感じかな。

過去話が2段階の展開になってるのもズルいんだけど、ステラ版の濃さたるや…。

愁悟の焦燥とか苛立ちとか、なんか一気に押し寄せてきちゃうじゃん、それ。
まずは行為の濃さが半端ない。タイトルの文言に「嫉妬」ってあって聞く前から、
話の流れはだいたい予想してたんだけど、想像通りの展開ではなかったわ。
もっと軽いの予想してたよ、わたし。色んな意味で。
まさか特典で3ラウンドものを聞くことになるとは…。
最後のラウンドに至ってはヒロインちゃんからのアクションで始まり、愁悟が
ある意味で彼女によって救われる道を見出す的な?

行為中の奔放な単語の応酬に、ともすれば、ただのAV系にも聞こえちゃいそう
なのに、そうならないのはひとえにテトラくんの緻密で繊細な演技のお陰もあったかと。
もちろん、シナリオ自体も上手いなぁって思うんだけどさ。
彼の口から飛び出てくる文言は刺激的だしあけすけなのに、なんか切なく
響く時があって、聴きながら彼の気持ちを想像してしまうことが多々ありましたのよ。

最後のバスルームでのやりとりも好き。落ち着き場所も有難いけど、そこに至るまでの
愁悟の言い方よ。あんな重い苦しいトコロのからの心の展開を聞かされたあとに、
その空気感で聞かせる?そのキャラ、他の人がやったらたぶんただのキャラブレに聞こえるよ?
天才だわ・・・天才がおりますよ。ここに純然たる天才が。

セクドラシリーズ、前作2作と今回の作品ってちょっと物語上の雰囲気違わない?
って以前思ってたけど、3作とも違う雰囲気なんだわ、今気づいたけど(今更)

まさにキャラによって物語の特性が違ってて、それぞれの魅力が爆発してる感じ。
1作ずつ単品で聴くもよし、連作と心得て聴くもよし、聴ける心の体力がある人は是非とも
全部聴いてもらいたい、そんな作品でありました。

いやぁ、この高揚感があるからこれ系のジャンルやめられないんだよねぇ…

 

ちなみにシリーズ他作品の感想は

黛愁悟(テトラポット登)
愛すべき化粧師 ☆

中邑陽介(冬ノ熊肉)
油断ならない後輩 

貴瀬一粋(土門熱)
気だるげな教育係 
甘やかな教育係 

 


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