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【現代思想とジャーナリスト精神】

最新日本政治における小沢一郎氏の意義

①立民党代表選で小沢一郎氏が泉健太候補の推薦者であった。なぜ立民党内右派の泉氏推薦か?
その理由を以下に私なりに推論してみた。
 小沢一郎氏はオール沖縄結成の立役者の一人だった。自民党幹事長から新進党、民主党結成と保身や利権にこだわることなく政権樹立のために奮闘した。清濁併せのむ政治家である。自民党内なら安倍晋三氏よりも石破茂氏に近い。

②小沢一郎氏は保守主義者だ。だが「自民党本流の保守主義者」(岸信介・中曽根康弘・小泉純一郎・安倍晋三)というよりも「保守本流」(石橋湛山・田中角栄・福田赳夫・大平正芳・伊東正義・鳩山由紀夫)に近い。一本のすじを持つ保守派だ。立憲保守主義を標榜する枝野幸男氏の政治信念に通ずるものがある。

③ 私は3層から成る国民統一戦線という立場を2014年(『座標ー吉野源三郎・芝田進午・鈴木正』発行いりす発売同時代社)から公開している。3層とは、❶市民と護憲共産れいわ社民の共闘層❷立民国民の立民政権派❸護憲保守派である。3つの政治勢力が、イタリア版オリーブの木のように漸次加わり、最終的にはそれぞれが円卓の論理で対等な立場で論議し決定は異論の留保を保障するゆるやかな結合の国民統一戦線を成就する政権構想である。しかしこの考えは自民幅広政権に吸収合併される危険大である。小沢氏は吸収されるだろうか?否と考える。その根拠を述べる。

④ 保守主義は日本の「風土」「空気」を考えると、保守というより体制順応主義に陥る。小沢氏が今後どのような政治手法で自らの信念を実現するか。そこから先は同時進行だ。ただ森ゆうこ、山本太郎など小沢氏の薫陶を受けた政治家の実態を見ると小沢氏を私も支持しうる政治家の一人である。

⑤ 小沢一郎を理想化しすぎないこと。小沢一郎を見逃さないこと。両者はともに必要である。いま日本共産党は、志位和夫委員長じかに立民党泉健太代表に当選の祝意を贈った。驚いた。現在の日本共産党は、過去の国際的共産主義運動の範疇を超え、市民社会における個の発達を踏まえている。日本でも、1950~60年代に、市民社会論争、大衆社会論争があった。その段階ではまだ日本は市民社会とよべる社会ではなかった。労働運動・労働組合運動や住民運動が対抗運動として国民をリードした。いまも労働運動、住民運動は重要な運動である。あらたに市民が草の根から集まり集会やデモ、運動を自発的に組織したちあがるようになった。東日本大震災に伴う福島原発事故反対運動をわずかな市民が集いそれが野党や団体に広まるころからが画期と私は考えている。

⑥最終
小沢氏を論ずることは、小沢氏個人以外の政党をも考察に収めることが重要である。立憲民主党、日本共産党。この2政党を検証しなければ小沢氏を論じきることはできない。さらにオール沖縄を考察する重要な段階だ。日本の各政党は課題として立ち向かう課題として抱えている。了

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