タミヤ フェラーリ SF70H #05 塗装③(細部塗装)・スミ入れ | kingmanの模型製作記Ⓐ

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タミヤ 1/20 フェラーリ SF70H(Item No:20068)の製作記5回目です。
今回はホイール、エキパイ、スキッドブロックやシート等、残りの細かい部分の塗装とスミ入れの製作日記。
このキットはエンジン等が再現されていないディスプレイモデルなので、メインの赤白黒以外で塗装する箇所は少ないです。細部塗装はサクッと終わります(今回の記事が短いかというとそれはまた別の話)。

 


・メタリック塗装


メタリック塗装をするパーツ。
細部塗装をするパーツで一番多いのがメタリック系なのですが、それでもこのぐらいしかありません。

使うのはこれらの塗料。
ほとんどシルバー系です。
クレオスのスーパーメタリック2シリーズは粒子が細かくて綺麗なので毎回多用していますが、最近新色が出たので早く使いたいですね。

塗る箇所が小さいので筆塗りでも行けそうですが、やっぱ細部まで綺麗に仕上げたいのでマスキングしてエアブラシで塗装します。マスキングも難しい形状では無いですし。


空力パーツのステーやホイールナット、リアアッパーアームの付け根はMr.カラー スーパーメタリック2 スーパークロームシルバー2Mr.カラー スーパーメタリック2 スーパークロームシルバー2で塗装。
実車はもう少しマットな質感ですが模型映えするのでこの色で。


ホイールのセンターロックナットは右側用が青、左側用が赤で塗装されているので、それぞれタミヤエナメルのクリヤーブルー、クリヤーレッドで筆塗り。綺麗に塗れました。
今年のモナコGPではメルセデスのボッタスのタイヤ交換時、このナットを舐めてしまいタイヤを外せなくなってリタイア、何ていう前代未聞の珍事もありました(がっつり舐めてしまったのでタイヤを取り外せたのはレース終了2日後w)。
現代のF1ではタイヤ交換を2秒以下でやってしまったりするのでそういう事もありますよね。
タイヤ交換まで速さを突き詰めているのが、流石0.01秒を争うF1という感じです。
実際タイヤ交換の早さでレース結果が変わる、という事も多々あります。
これもチームの総合力が問われるポイントなので好きですね。波乱の展開の要因になったりもしますし。様々な要素が複雑に絡み合うのがモータースポーツの面白いところ。
(特にレッドブルのタイヤ交換が)早すぎて危ないということで最近規制が入りましたけど。


ホイールと(たぶん)ピトー管はMr.カラー スーパーメタリック2 スーパーアイアン2Mr.カラー スーパーメタリック2 スーパーアイアン2で塗装。
F1のホイールは軽量化の為(基本)塗装はされておらず、素材そのままの色味です。
フェラーリのホイールというと昔からドイツ(今は日本)の老舗ホイールメーカーBBS製のイメージがあったのですが、今はイタリアのホイールメーカーO・Z Racing製です。
レッドブルやメルセデス含め今はOZが多数派。マクラーレンは日本のENKEIを使ってます。
そして2022年からはレギュレーション変更でタイヤサイズが18インチになるのに伴い、BBSのワンメイクになるそうです。日本製ホイールの独占契約、良いですね~。


テールエンド上部の断熱板はタミヤラッカー アルミシルバーで塗装。
真上にエンジンの排気口があるので断熱板が配置してあります。
同様の理由でリアウィングの支柱には金色の断熱材が巻かれているのですが、塗装では再現しにくい金ピカ素材なのであとでハセガワのゴールドミラーフィニッシュハセガワのゴールドミラーフィニッシュを使って再現します。



3本(太い方がエンジン用、細い方はおそらくMGU-H用)のエキゾーストパイプは実写ではかなりの輝きを放っているので、ガイアノーツのプレミアムミラークロームガイアノーツのプレミアムミラークロームでメッキ塗装。
下地をツルツルにしておかないとメッキ感が出ない塗料なので、Ex-ブラックで艶々にしてはおきましたが、悪くはないけどもう少しメッキ感が欲しかったですね~。下地にクリアも吹いておけば良かったかな。
実車のSF70Hのエキパイはクロムメッキ感が強く、リヤウィング支柱のゴールドの断熱材が反射して金色に見えるのが印象的なので、あえて焼き色塗装はしません(面倒だった訳では無いですよ?)。


スーパーゴールド2スーパーゴールド2で塗装したのはステアリングボスだけ。
F1はステアリングホイール(ハンドル)を外さないと乗り降り出来ないので、緊急時に一瞬で外れるようクイックリリースボスが装備されています。

 

・スキッドブロックの塗装

F1マシンのアンダーパネル底面には木製プレート(スキッドブロックまたはスキッドプレート)の装着が義務づけられています。
これはセナおよびラッツェンバーガーの相次ぐ事故死により、F1マシンのスピードを下げ安全性を高める為1994年シーズン途中から採用されました。
このプレートがある事によって車高が上がり、空気抵抗が増えて速度が落ちる、という仕組みです。
スキッドブロックが地面を削ってコースを傷つけないよう、木製合板で出来ています。
ですが、木製だと走行中に火花が出なくなって見栄えが悪い、迫力が無いという事で一部だけチタン製になってます。
そんなセナ由来のパーツなのでしっかり再現したいところ。

ということで、木目テンプレートを使って木目塗装しました。
テトラモデルワークスのエッチング製木目マスクセット2テトラモデルワークスのエッチング製木目マスクセット2を使いました。
ちなみに、アクステオンからは本物の木を使ったSF70H専用スキッドブロックも出ています。3000円しますけど。

テトラモデルのテンプレートはパターン違いで4枚入ってます。

その中の1枚を適当に選び、ズレないように固定してからMr.カラー ウッドブラウンMr.カラー ウッドブラウンでエアブラシ塗装。

こんな感じになりました。
テンプレートの長さが足りないので何回かに分けて塗装しましたが、木目が変にならなくて良かったです。

木目がはっきりし過ぎな気がしたのと細かい木目が無いと変な気がしたので、Mr.ウェザリングカラーのサンディウォッシュMr.ウェザリングカラーのサンディウォッシュをざっと筆塗りしました。

最後にタミヤエナメルのダークアイアンをマウント用モールド(この部分がチタン製になっていて火花を散らせる)に流し込んで出来上がり。
まあまあ良い感じになりました。

 

・コクピットの塗装


最後にコクピットまわりのパーツを塗装して終わりです。
シート、足元のクッション、ヘッドレストを塗装します。
ヘッドレストはベッテル用、ライコネン用で微妙に形が違うらしく(身長が違うので取り付け位置も違う)二人それぞれ用のパーツが用意されてます。写真はベッテル用です。
足元のクッションは実車は柔らかそうな素材になっているので、拘る人はそれも再現するみたいですが、ほとんど見えないし面倒なので色塗るだけにしました。

シートはクッション部分をグレーFS36270で塗装、足元のクッションはダークイエローで塗装し、マスキングした後グラファイトブラックで塗装。

こんな感じになりました。

 

・スミ入れ


綺麗なF1マシンなのでスミ入れするか迷ったのですが、コクピット周りに割とモールドが多く厚めにクリアを吹くと埋まって見えなくなりそうだったのと、別パーツになっているモノコックとエンジンカバーの間の隙間だけ変に目立ちそうだったのでスミ入れしました。
いつものように黒色でスミ入れしてしまうと汚くなりそうだったので、茶色にしました。
Mr.ウェザリングカラーのステインブラウンMr.ウェザリングカラーのステインブラウンを使用。


モノコックの複雑なモールドが浮かび上がって良い感じです。
この時点だと若干目立ち過ぎますが、クリアコート後は丁度良くなりました。


今回で塗装は完了。
次からこのキットの製作で一番時間がかかったデカール貼りに入ります。

今日はWRCのラリーギリシャ パワーステージ、F1のイタリアGP決勝があるのでこの辺で。
WRCはトヨタのロバンペラが優勝しそうだし、F1の方もレッドブル、マクラーレン、メルセデスの闘いで面白くなりそうなので見逃せませんよ!
ではまた!