今回は、先回の続きで『女性に人気のお洒落な高級帽子ショップ』の壁面造作什器を中心に進めていきます。押さえとしては、以下に示した3箇所のエリアです。

環境図は理解されましたか?再度復習したい人は、以下に進んでください。今回の作図集は、『帽子』です。機能的に、理解しにくいところはありません。

ただ、『帽子』という特殊な商品でもあります。ですから、アパレルショップとは違う機能が有ります。意識して進めてください。

クランクした壁面什器の見え方感

まず、壁面造作什器について!

単に壁面什器と呼んでも良いのですが、現場で組み立てや、取付けを行う什器のことを造作什器といってます。本来の造作什器は、壁面下地に細工をして、積み上げていくのを呼ぶのですが、最近では、ただ単に壁面什器と呼ぶようにしています。

ついでに、壁面自立什器というのが有って、これについては、工場で製作した什器完成品を出荷。その後、什器を搬入して、売り場に設置します。これでれで終了ですが、味気ない無い什器が多いようです。

それでは進めますが、上の壁面什器も、言ってみれば単品什器の連続で成り立っているようなモノですが、やはり、並べるには並べるの考えがあるんです。

シンプルでいて、スッキリしたイメージを意識することにしています。あくまで主人公は、商品ですから!私はいつもこの辺りには気を配ります。

この図面は、壁面什器なのに棚可動はありません。『帽子』のサイズをバイヤーから情報を得て、計算→作図スタートしています。

所々ですが、棚にちょっとしたデザインが見え隠れする辺りは、デザイナー色気みたいなものでしょう。良い考えだと思います。実施図も楽でした。

みなさんには、このような壁面什器もあるんだ!程度で見識を増やしていただければOKです。尚、詳細図については、追って作成します。

サービスカウンター/お客様への気配りは大切

壁面の一部に設けられたサービスカウンターですが、様々な用途があります。それは、アドバイス、修理、オーダーなどなどです。

帽子へのアドバイスは、必須かもしれません。それに、修理やオーダー品など、お客様への気配りは本当に大切な機能であり、重要な役割を担うサービスカウンターです。

カウンター横の小さなショーウインドウは素敵なアイデアです。このカウンターが、如何に重要な役割を担っているのが理解できます。

機能面については、C展開図〜F展開図に出ていますので、再度、環境図で確かめてください。ただ、説明が無いと分かりにくいので、これについても追って、お知らせしますのでお待ちください。

2022.04.26追記
関連記事を作りましたので、以下サイトを参考にしてしてください!

柱巻きが重要なVMDを果たす

それでは、最後に店舗中央に陣取ったようにあるのが、この柱巻きです。このひと升ひと升に、お洒落な帽子群が展示されるんですから、とても目を引きます。きっと圧倒させるでしょう。

この柱巻きも、壁面と同仕様としてますが、グリッドにしたことが、アイデアでしょう。モノ(商品)をひとつのグリッドに置くことで、高級感は確かに上がるのと、価値観もそれなりに上がるでしょう。

まさに、これこそが、VMDです!

それぞれの、ボックス(グリッド)に照明を当てている辺りも、素晴らしいです。絶対に目を引きます。尚、前述した機能面も、この作図で理解できると思うので、これ以上は必要は無いと考えます。次回を楽しみに!

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