女ひとり、歳をとる。

お金なしの60代、犬2匹と同居中。

『イマドキの野生生物』

2021-10-14 19:46:22 | 日記

 

きょう、東京都写真美術館で開催されている宮崎学さんの、

『イマドキの野生生物』展に出かけてきました。

宮崎さんは永年にわたって野生生物の写真を撮り続けています。

先日、NHKの日曜美術館の再放送で、宮崎さんの最近の活動を見ました。

そんな折、同じ番組を見ていたMちゃんから写真展へ誘われたので、

ランチ付きならOKと返事しました。

 

30年ほど前には、宮崎さんの写真展や講演会に何回か行っていました。

宮崎さんの野生生物に対する情熱はすごくて、

あるときの写真展の懇親会でイナゴの佃煮が出されたときは、

びっくりもしましたが、納得する気持ちも強かったです。

全ての自然をありのまま受け入れる、

長野県の伊那で暮らしている宮崎さんには、

イナゴの佃煮は、おしゃれなクッキーよりも、

おもてなしの心が詰まっていたものだったかもしれません。

 

NHKで見た再放送の宮崎さんは、以前と少しも変わらずに、

精力的に撮影活動をされていて、神がかりのイメージはそのままでした。

あるとき、撮影していると、

野生生物たちが自分のレンズに気がついている・・・、そう感じた宮崎さんは、

赤外線の特殊センサーや小型ストロボなどを組み込んだ無人の自動撮影装置を開発して、

たくさんの作品を生み出しました。

当時、カメラマンが実際にシャッターを押さないなんて邪道だ!

という批判も多かったように記憶しています。

でも、作品の動物や鳥や昆虫たちには、生き生きとした生命の力強さを感じました。

 

今回の写真展の作品も無人の自動撮影が多くありました。

とくに冬に死んだ二ホンジカが完全に骨になるまでを、

7ヶ月にわたって撮影された20カットの作品には心を打たれました。

雪に埋もれていた1頭の二ホンジカの死は、

大小さまざまな生物によって食べられ分解され、

次の生命に繋がっていき、大地へと帰っていく。

そんな風に死んでいけたらといつも思っています。

でも、人間には無理、それならできるだけ静かに去って行きたい。

いつもにも増してそう思った宮崎さんの写真展でした。

 

 

ランチは『アンティーカ ピッツェリア ダ ミケーレ』

恵比寿はほとんど行ったことがないので、ネットで探していきました。

ナポリに本店があるというこのお店のピザは、ナポリ風の薄い生地。

30㎝以上もあるマルゲリータはMちゃんとシェアして、

アンティパストの盛り合わせも一緒にいただきました。

たいへんおいしかったのですが、2人でもちょっと多かった💦

わたしは少し残しました。

ホントに食べられなくなりました、悲しい・・・。

 

 


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