トロプリの秋映画を観てなんか刺さらなかったなう~ん…とモヤっていた私だったが、このたび2度目の鑑賞に行ってきた。
映画トロプリ2回目観てきた❄
— しゃとーぶりあん🐻🐟♥10/12健くんソロコン (@oniku_daisuki) 2021年11月14日
今度は長女も連れてったので、スノーハートクルリングもらった。
初見ではモヤモヤしたけど、2回目はまぁ楽しめたかな。
そしてまたヒープリみつけ損ねた😓 pic.twitter.com/3JXTIYdqsR
まぁ長女が観たがったのでその付添も兼ねてなのだが、やっぱり2回目となるとシャロン王女の事情を知った上での鑑賞になるので初見のときよりは楽しめた気がする。前回の感想記事で書きそこねた部分も含め、思うままに感想を書き連ねてみる。
▼初見の感想▼
雪にはしゃぐトロピカる部
トロピカる部、というか突出してまなつが暴走しているのだがw
南の島生まれで雪が初めてだからって、自分ごと雪玉になって爆走する人が今までいただろうかw
不思議な電車に乗ってシャンティアに来た時、防寒具なしで飛び出して凍えるまなつに「雪が降ってるところは寒いんだ、寒いってわかるか?」と真顔でツッコむあすか先輩のシーンが特に面白かった。
ちゃっかり雪だるま作ってるあすか先輩も可愛いしw
くるるん!
TVシリーズ序盤で空気同然*1だったくるるんは、最近特に気になる存在になってきた。
「くるるん!」しかしゃべらないし行動は自由気ままなんだが、今作ではそれが随所に散りばめられていて愛らしくもある。
- 雪の上で飛び跳ねるくるるん
- 宮殿の湖でぐるぐる泳ぎ続けるくるるん
- ポプリとぶつかるくるるん
- 実は引戸であることを把握していたくるるん
くるるんは雪の上にいても寒くないのか。
ちなみに「くるるん!⤵」も好きだけど「くるるん?⤴」も結構好きだったりする。
トロプリ×ハトプリ
前作(ゆめのまち~)に比べてコラボ要素が多かったのはとても良かった気がする。前作は副音声を聞くと双方のストーリーが補完される仕掛け*2だが、みんながみんなリピートして副音声を聞くわけじゃないし…。
トロプリ・ハトプリの共闘はなかなか楽しかった。5GoGoもそうだったけど、高いところから登場したがるのはプリキュアの性なのかwww
ポニーテールをなびかせダブルでおしりパンチをくらわすサマーとブロッサム、海キュア同士水中から攻撃するラメールとマリン、年長キュアのフラミンゴとムーンライトはクールに決める。
そしておしりパンチを全員でもやってのけたり、マル(サンフラワーイージス)とバツ(ペケバリア)のシールドで挟み込んだりと、ダイナミックで面白かった。
そんでもって終盤のパワーアップ技「プリキュア・ハートシャイニングオーケストラ」。シャロンからもらったスノーハートクルリングと、ハトプリが遠隔でパワーを渡した影響もあってか、意匠などがハトプリみのあるバージョンに。ベースはトロプリの合体技「プリキュア・ランドビートダイナミック」なんだけど、これよく見たらセンターがラメールになっている…!
そしてかの「ハートキャッチオーケストラ」よろしく巨大女神出現。メリケンサックはたしかなかったはず…
で、巨大女神は鉄拳制裁…!?と思ったら寸止めして暴走シャロン怪獣を優しく包み込んだ。
思えばランドビート~は巨大象だし、~オーケストラは巨大女神だし、必殺技の親和性はあったんだなぁ。
シャンティア〜しあわせのくに〜
劇中で披露されるシャンティアの歌。
- シャロンの鼻歌
- ラメールらがシャロンに向けて歌ったもの:「シャンティア~しあわせのくに~」
- 商店街の歌の大会で歌ったもの:「シャンティア~しあわせのくに~エンディング主題歌Ver.」
の3パターン。YouTubeで公開されているのはエンディング主題歌Ver.である。
この2曲はANiUTaでも配信されており*3、何度も聞いているうちにハマってしまった。まさに歌が人々の記憶に残り、歌い継がれる体験をしたような気分だ。
エンディング主題歌Ver.はオリジナルに比べてポップ寄りの曲調だが、それもまた良かったりする。ただ、欲を言えばエンディングはプリキュアの姿じゃなくてあのステージ衣装で歌って踊ってほしかったな…(まぁこっちは5人だけじゃなくてハトプリも歌ってるしな)。
シャンティアの歌を歌い継いでいくと言っていたけど、歌の大会だけじゃなくてそれどういうコネだよ?!っていう広め方してるのがちょっと笑えたw
あとラスサビのブロッサム「芽吹く〜春」からのサマー「真夏の太陽~!」のくだりが結構癖になってるんだけど、わかる人います?w
シャロンとかローラとか
ローラと心を通わせるシーンで、シャンティアの歌について国じゅうの人々が「歌っていた」と話していた…過去形じゃん…。大勢のゲストに囲まれ戴冠式に1人毅然として登場するシャロンは、2周目ではひときわ悲しく感じた。
シャロンを庇いブロマリのフローラルパワーフォルテッシモを受けてしまったラメール。慌てるブロマリ、衝突する3人。倒れるラメールに冷たく「ありがとう」と言い放つシャロンは、グランオーシャンの復興を願って指輪をくれたあのときとは別人のようで、悔しそうで悲しそうなラメールの表情が印象的だった。
2周目は景色を意識して見ていたけど、シャロンの作った"シャンティア"は和洋折衷というか色々な国の建築物が乱立した感じだった。宮殿はオリエンタル風。「本当のシャンティア」と同じ様相なのかは正直よくわからない。
やっぱり平和だった頃のシャンティア描写が圧倒的に少ない。2カットくらい、時間も一瞬だった。太古の昔の国家だけど、シェルターがあったり彗星の接近を察知することができたりとそれなりの高度な文明を得ていたと思しき描写があったが、もう少しこの国についての説明というか、"笑顔あふれる幸せの国"であることを裏付ける何かがほしい*4ところだった。
シャロンの作った"シャンティア"は、自身が過ごしていた本当のシャンティアを元にしていると考えるのが自然ではあるが、そうだとしても再現されたのはあくまで外観だけであって、人々が作り出す文化・文明はそこに乗ってこない。ホワンはおそらく彗星によってシャロンが得た力で生み出された存在だろうし、プリキュアたちが「本当のシャンティア」を知る機会はほぼ無いに等しい。なので歌はとても良いんだけれど、シャンティアがとても良い国だと断言する根拠が弱いのでなんだかなぁと思ったりもした。
5人が「シャンティア~しあわせのくに~」を歌って*5シャロンの心を溶かしていくも、「永遠なんてないわ」と呟くシャロン。この言葉の重みよ…一瞬で全てを失ったシャロンの絶望は察するに余りある。。その無念を抱いたまま現代に蘇ったシャロンを救済する術はもはや残されていない。現代にも咲き続けるスノードロップを引き合いに出し、シャンティアの歌をこれからも歌い繋ぐと約束してシャロンを見送ったが、ご都合的に国が綺麗すっかり元通りというわけにもいかないし、落とし所としてはこうするしかないよな…とも思う。
シャロンと"シャンティア"が消えて元の世界に戻ってもローラの手には指輪が残っていた。つまりこの指輪だけは彗星の力関係なくシャロンの遺品だったのではないか?と思った。そんな大切なものをローラに託したシャロン。グランオーシャン復興とローラの未来を願う気持ちはきっと本物だっただろうし、一方で亡くした自分の国をなんとしても取り戻さんとする気持ちもまた本物だった。あすか先輩が「ローラに自分を止めてほしかったのではないか?」と推測していたが、確かにそういう側面はあったのかもしれない。
その他箇条書き
- 車内で大道芸人たちと交流してるのいいね(ここにハトプリが乗り合わせてないということは別便なのか?)
- きちんとした挨拶するローラに驚く一同w
- うわーって飛び出したサマラメは初代のオマージュ?
- また商店街のシーンでヒープリ見損ねた!
- 過去作とのコラボは今後も続くのだろうか?
- 春映画なくなってしまうん…?
以上、まとまりないけど雑多に感想書き散らし。
全体的に悪くはないけどうーん…となるのは相変わらずなものの、やっぱり1回より2回観たほうが楽しめたかな。
長女はシャロン消滅のシーンで涙したと言う。もらったスノーハートクルリングは、学校に行く時以外はずっと肌身離さず持ち歩いている。そんな姿が微笑ましかった。
ところでトロプリ36話が不穏すぎて気になってるんだが…
伝説のプリキュアがあとまわしの魔女と戦っていて劣勢になっているシーン(まなつの夢)もだが、何より終盤で本物の女王さまが囚われていた部屋にある記憶吸い出し装置の存在…あれが元々ここにあったというのはどういうこと…?
まさかグランオーシャンもシャンティア同様既に滅んでいたとか無いよね…。何か裏がありそうで怖いな。