セリエA第1節 エラス・ヴェローナ対ローマ


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試合の感想

 
セリエA開幕なのです。

私的注目点の一つ、開幕戦のGKを務めたのはミランテでした。大事な開幕戦で彼がGKを務めたということはフォンセカさんは今季のローマの正GKはミランテと考えている可能性が高そうな気がします。ローマ史上最高額のGKであるパウ・ロペスが早くもベンチで年金生活・・・うーん、なんていうか、ブルジョア?

それはそれとして肝心のミランテのパフォーマンスは相変わらずセーヴィングは素晴らしかったと思います。ビッグ・セーブを2回ほど見せてくれたように思います。流石!格好良い!ただ足元というかパスが苦手なのも相変わらずの様子。今日も相手のプレッシングを受けて2回ほどタッチ・ラインにボールを逃がしてしまう場面がありました。GKからパスを繋いでいくカルチョを嗜好すると言われているフォンセカさんからすれば、あそこは華麗に相手をかわして味方にボールを届けて欲しかったのではないかな?と思いました。しかしカルチョの素晴らしい所はチーム・スポーツであるということなのです。パスが苦手なら他の方に任せば良いのよ。と言わんばかりに今日はミランテにお付きの選手がついていました。ミランテがお付きの選手にボールを渡してその選手がミランテの代わりにロング・ボールを蹴っていたのです。ヤバイ、賢い。天才ではないかな?それにしても若くして年金生活のパウ・ロペスとお付きがいるVIP待遇のミランテ、彼らの将来は安泰なのです。やはり、ブルジョア?

スピナッツォーラのかんばせは改めてみると山男のようでした。そしてその風貌から繰り出される仕掛けの素晴らしさと言ったら・・・ギャップ萌え?これがギャップ萌えというやつなの?たまらないのです!スピナッツォーラ、大好き!ゴール・バー直撃のミドル・シュートといい、この試合の私的Man of Matchは彼にあげたいと思います。光り輝いていました。

ヴェレトゥも良かったと思います。今日の彼は攻撃の意識が高かったのか前線への走りこみが目立っていたように思いました。もう少し先で倒れていたらリゴーレだった惜しい走り込みというか、ドリブル?が印象に残りました。そしてコラロフがいなくなった事で直接ゴールが狙える位置でのフリー・キッカーは誰になるのかな?と思っていたのだけれどヴェレトゥが蹴っていましたね。

クリスタンテはいつも寝癖みたいに後ろ髪がはねている印象があって、最初、今日は寝癖?ちゃんと直していて偉い!と感心していたのだけれど、試合の途中でやっぱりはねていたので見間違いだったかも?それだけです。

ペドロの先発は事前に予想されていなかったので驚きました。彼のプレイを初めてちゃんと見たのだけれど、良かったと思います。何が良かったか具体的には言わない、というか言えないのが申し訳ないけれど。なんとなく良かったように思えたのです。ただペドロのドリブルしながら2回くらいボールを跨いだシーンは好きです。なんか格好良かったから。後、後半になってから疲れたのかピッチに座り込む場面があって、2度ほど味方に抱き起こされていたのが可愛かったです。彼は今後にたくさん期待できそうな雰囲気を感じました。流石、一流選手なのです。また抱き起こされて欲しいな、可愛いかったから。

ムヒタリアンのシュート意識高し。カルチョって言うのはね、シュートを撃ってなんぼなの。わかる?と言わんばかりのシュートの美学、大好き!今日は残念ながら不発に終わってしまったけれど、それは彼が悪いのではなく、彼のシュートをブロックしたり防いだりしたヴェローナが悪いのです。彼の美学を汚すような無粋な真似は止めてもらいたいです。美しくないから。ヴェローナの皆様には是非反省していただきたいです。

カルスドルプは自ら交代を申し出て心配していたのだけれど報道によれば筋肉の痙攣だけで怪我はないそうでホッとしました。よかった。

この試合はダン・フリードキンさんの御子息ライアンさんとフリードキン・グループの社長でフリードキンさんの右腕であり、ローマの取締役会のメンバー入りもしているマーク・ワッツさんが観戦予定と報じられていたのだけれど、お二人に加えてダンさんも観戦に訪れていて驚きました。彼らの目にローマはどう映ったのかな?気に入ってくれたかな?気になるのです。

とこんな感じで流石、開幕戦なのです。見所盛りだくさんでした。

けれど、見所はたくさんあっても、私は冗談やノリではなく、わりと本気で今季のローマはスクデットを取れるかも?三冠も夢ではないかもと思っていたので、開幕戦前のワクワクという名の灯火が急速に消えていくのを感じる引き分けという結果に終わってしまいました。

待って!まだ消えないで!まだ始まったばかりなの!まだ早いよ!もうちょっと待ってよ!私のワクワク!

灯火が消え、真っ暗闇の中で考えることと言えば、当然良いものであるはずがなく・・・。何故なのか?どうして勝てないのか?ユヴェントゥスやインテルと一体何が違うのか?という思考が私を襲い、どこからとも無く呟きが聞こえてきたのです。

答えは財力

と。

ローマはクンブラを当初3000万ユーロで獲得すると報じられていました。そして蓋を開けてみるとチェティンと10代の若手選手二人の譲渡が付くとはいえ、現金の支払いは1550万ユーロ+350万ユーロのボーナスに抑えられていて、私はあら、ローマ、お買い物上手と思っていました。しかし、財力という呟きがきこえてからというものそれは婚約指輪を用意してくれた殿方に

「その指輪、定価は30万円だったのだけれど、身につけているもの何個か譲るから値引きしてくれないって粘ったら、19万で買えた。僕、凄くない?」

と自慢げに言われた気分になりました。凄く惨めです。悲しいです。

結局、お金が無いとスクデットは無理なのかな?強くなれないのかな?いや、でも工夫すればあるいは・・・

ビッグ・クラブとは言えないヴェローナの方が決定機が多くて、なんというかムズムズしたのに、そんなことできるの?

とまた呟きが。

次第には、ローマに12人対11人くらいの人数のハンデが付いてないのはおかしい!ハンデくらい付けてあげてよ!ローマは弱いのだから!セリエAの意地悪!などと自分でもわけの分からない思いを抱え、なんで私はユーヴェやインテルのファンじゃないの?何が楽しくてローマ・ファンやらなければならないの?それもこれも全部バティストゥータ様のせい(詳しくはコチラ)!もうやだ!という考えに至り、最終的には何故だか、そもそも強さとは何ぞや?という哲学的なことを考え、眠りについていました。

眠りとはなんと素晴らしいものなのでしょうか。ひとたび眠れば、気分も落ち着き冷静さが戻ってきました。何、まだ始まったばかり、絶望するには早過ぎる!灯火が消えたのならチャッカマンで再点火すれば良いだけの話!一押しすれば火が付く!あら、簡単!

さて、無事再点火したところで次節は早くも王者ユーヴェ戦です。ここでユーヴェを倒せれば、灯火も大火へ変わるというもの。そしてユーヴェのピルロさんは新人監督、それも実習は一切なし。新人は先輩にしごかれる、これは世の常識!

というわけでフォンセカ先輩が新人ピルロさんをしごいてくれる事でしょう。これは楽しみなのです!やっぱりスクデットとれるかも!

そのピルロさんだけれど、ユーヴェ・ファンの方のサイトを見てみるとフォンセカさんと同種のカルチョを嗜好するみたいです。なのでミラー・ゲームになる可能性が高そうです。となると違いを生むのは個の力になるのかな?個の力か、個の力、個の力、個の力と財力は等しい・・・。ん?財力?・・・待って!ダメ!だから早いって!まだこれからだって言ったじゃん!まだ消えないで!まだ始まったばかりなの!まだ早いよ!もうちょっと待ってよ!私のワクワク・・・。

・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・

これで諦めたと思うてか?甘い、甘いぞ!何度でも点火してやるぞ!このチャッカマンで!えい!・・・あれ?付かない・・・。どうして?

チャッカマンのオイルが切れてる・・・嘘でしょ?


無念


コメント

  1. おおかみ司書さんこんばんは。

    残念でした。前半は割と良い感じだと思ったのだけれど、後半はあまりうまくいかなかったですね。
    皆個人的には悪くなかったのだけれど、まだ意志疎通が上手くいっていないのか、重なってしまうシーンも多かった気がします。
    ペドロもまだ怪我から復帰したばかりであまりチーム練習もできていないでしょうから、今後に期待したいですね。

    なんだかミリクの移籍が難航しているのですかね? でもジェコの移籍は進んでしまっているようで、これはもうローマがスアレスを獲得してしまえば良いのではないかと思います。(笑)
    バルサが契約解除してくれるなら移籍金はかからないし、スアレスならバティストゥータさんの再来として文句なしなのではないでしょうか!

    返信削除
    返信
    1. にょろろさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

      残念です。凄くがっかりしたのです。何度かゴールポストが相手のゴールを防いでくれて、今日はツイていると喜んでいたら、ローマのも防いだのでえー!ッて思いました。

      >今後に期待したいですね。

      はい!ユーヴェに勝てる気がまったくしないけれど。(笑)

      >これはもうローマがスアレスを獲得してしまえば良いのではないかと思います。(笑)

      わー、素晴らしいアイデアなのです。特にスアレスならバティストゥータさんの再来として文句なしなのではないでしょうか!と言われてしまったら期待せずにはいられないのです。ローマならまだEU外枠もあいているし。にょろろさん、天才!



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