【漫画】バクマン。7 ギャグとシリアス 【7巻/感想/ネタバレ】

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原作:大場 つぐみ 漫画:小畑 健

「エグイ話。僕は亜城木先生のエグイ話が読みたいです」

2010年3月刊行物。

サイコーとシュージンの奮闘も虚しく「TRAP」の打ち切りが決定。失意に沈むふたりだったが、サイコーは亜豆の励ましで復活。18歳までにアニメ化という夢は絶望的になってしまったが、亜豆は待っていてくれるというし、不必要に生き急ぐ必要は無くなってプラスに働くか……?

あくまでもギャグ路線で進めたい港浦さんと対立してしまう亜城木夢叶。自分がこうしたいという気持ちが強く出てしまっている港浦さんの印象は良くないけど、ちゃんとデータを集めた上で説得しようとしてくるところは好感が持てる。
そうか、編集者は編集者で自分で連載を立ち上げたことがないという事実はプレッシャーになってくるのか……。

港浦さんに対抗するため、連載ネームの準備をしながらも月例賞に出す原稿も用意する作戦に。えげつないほどのバイタリティである。また身体を壊さないといいが……。
この作戦を考えたサイコー、めっちゃ悪い顔してるの笑っちゃうな。勢いだけで言ってるわけじゃなくて、こんなことをしたら人間関係が拗れるとちゃんと理解した上で行動してるのがまた凄い。
港浦さんの意見も突っぱねるばかりじゃなく自分の中で咀嚼して考えるシュージン偉いよな。だけどサイコーを貶められたら即ギレするのがかっけーんだ。

殺し屋が殺し合う内容は子供が喜ぶアニメにならないという話、今だと『鬼滅の刃』や『SPY×FAMILY』がキッズにもウケているわけで、ハズしていることになるな。それとも当時と今でヒットするものが変わってきてるのかな。

すっかり編集部にトラブルメーカーと認識されている亜城木夢叶。その一方で、溢れかえるほどのやる気も認めてもらえているのは良いね。
ふたりが若いから、じっくり育てていこうと思われてしまうのは良くもあり悪くもありというところですねぇ。

亜城木夢叶はテクニックでやっている部分が多く、心が足りないという指摘が。このふたりは最初からそういう分析タイプなんだよなぁ。改めてそこに言及されるということは、今後そこが壁になってくるのかなぁ。
でも天才タイプから分析タイプに移行するのは出来るかもしれんけど、その逆は無理だよな……。

亜城木夢叶の大学受験は引くほどあっさりと終了。結果の見えてることなんかどーでもええわってスタンス潔いw
この大学には何とかつてシュージンをブチ切れさせた石沢も在籍していた。彼は彼で月刊誌に連載を持っているらしいが、今後関わってくるのか……?流石に今度は暴力沙汰はやべぇぞ……。

「hideout door」終了後、蒼樹さんとまたタッグを組みたい中井さんは勢いあまって蒼樹さんに告白を。もっとねちねちした感じになるかと思ったけど、まっすぐ言ったのは凄い良かったね。
即玉砕したのはしゃーないが、漫画家としては尊敬してるってのは本音だろうし、まだ脈アリっぽいけどねぇ。

なのに中井さんと来たら新しい職場で加藤さんと出会って、即新しい恋を始めていたのであった。駄目だコイツ……。
え、加藤さんって30近いの?随分童顔なんだな。

蒼樹さんは山久さんという編集者と新連載に向けて詰めていくことに。目指すはちょっとお色気要素のある恋愛漫画。
亜城木夢叶がタッチしない部分をこちらが担ってくれるってことかな。ジャンプには必ずあるお色気漫画のノウハウにも言及してくれるのは興味深い。毎話3カット以上のパンチラ、パンツの描写はリアルにと。成程なぁ。
お色気の話が出て、恥じらう蒼樹さんえっちだなぁ。あまり感情を表に出さないタイプだったので、表情が変わると一気に魅力的になったな。

あ、原作だけを担当してる作家さんは専属契約システム適用されないのね。編集部からすると、作画をしない人を抱え込むメリットは薄いってことなのかな。打ち合わせの手間も増えるだろうしね。

異性の心情等を学ぶため同盟関係を結ぶことになったシュージンと蒼樹さん。おーっと、これはこれは……。蒼樹さん、早速シュージンのことを好きになり始めてるっぽいじゃん。
蒼樹さんって大学院生だったのか。あまりガツガツしていないのは漫画の道が駄目だったら教職という選択肢があったからか。文系なんだよな?文系の院生から教師って普通の流れなのかな。

シュージン、蒼樹さんの女教師スタイルを妄想していたが、ビシッとスーツと眼鏡をキメるのは蒼樹さんには似合わないでしょ。もうちょっとこう、柔らかい感じの方が良いと思うんだ。

蒼樹さんの通う大学にはあの岩瀬さんも在籍。いたなぁ、そんな奴!彼女は小説家としてデビューしており、まだシュージンの事を諦めていない様子。ただ、相変わらず漫画の事は見下しているスタンス。
岩瀬さんの再登場って最初から想定してあったのかな。まさかここで拾ってくるとは思わなんだ。

いやぁこれはこれは人間関係が拗れそうだぞ~~~~!くそーっ、おもしれぇじゃねぇか!!本筋も人間関係も面白くなってきやがったー!
ジャンプ漫画恒例の人気投票も。ただ本作の場合、キャラじゃなくて劇中作の人気を競うのね。本作らしいなw

燃:A+ 萌:A+ 笑:A 総:S-

シリーズリンク
バクマン。6 無茶と根性(2010/01)
バクマン。8 パンチラと救世主(2010/05)

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バクマン。 7 (ジャンプコミックス)

漫画

Posted by お亀納豆