眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

ウェイク・アップ

2022-06-21 00:44:00 | 新・小説指導
また書きあぐねてるの
寝かせてるの
寝かせすぎてもええことないで
何でもそうや
すぎてええもんあるか

通り雨?
そういう話ちゃうねん
何? 悪夢?
悪い夢なら早くすぎてほしい
いやそういう問題やない

すぎたら何でもあかんっちゅう話や
書きあぐねるのは悪いことじゃないよ
それはある意味では熱の表れです
ロケットが打ち上がる前みたいなもんや
熱持ってるでしょ
熱ないと何でも上がらへんよ
ミサイルでも花火でもみんな一緒や
戦争ちゃうで

「小説家の戦場はフィクションの中ですよ」

地球の土地は限られてる
小説はどないですか?
スペースあんねん
フィクションの中やったら
いくらでもスペースあるよ
スペース・オペラや

フランス人でもスペイン人でも
鳥人でも宇宙人でも
なんぼでも歩けますよ
ただそれは

「書いてこそのお話です」

いいですか?
いつまでもあぐねてたら
そこから何も始まらないよ
小説はどっちかしかないの
寝かすか起こすかやねん
小説家になるたった一つの方法を
教えますよ
一回しか言いませんよ
時間ないねんから

小説家になるには
なりたいですか?
どないや
なりたいからここにおるんや
はい
もう答えはあるやん

ええですか
小説家になるには
あぐねてないで

「書いてみることです」

まずは書いてみるのよ
簡単や思うでしょ
そうやねん
簡単やねん
簡単なようで難しい
難しいようで簡単
どっちやねん
どっちもどっちやで
でもそこがスタートラインです

そこを踏み出せなかったら
永遠に踏み出せない
そこから先の風景は何もあらへん
書き出してみたら
案外楽になりますよ
だってずっと書きたかったんだから

書きたいように書いて
楽しくないわけないやん
当たり前やん
何やこのロケット飛ぶやないの
大気圏越えたら案外楽やん
壁を一枚越えたら世界変わってくるよ

新しいスペースを見つけます
元々あんねんから
見つけて当然なのよ
何これ
何やこんなとこあったんかいな
今まで何してたんかな……
早く来たらよかったやんけ

でもそこで迷う

知らんスペースで自分を見失ったりもする

何や違ったのかな?
来るとこ間違えたのかな?
場違いなスペースに出てしまった?
やっぱり才能なんてないの?
楽しいことばかりやない
スペース開けた分だけ
苦しい面も見つかってくる
何でもそうでしょう?

5歳から6歳になった頃どうやった?
覚えてない?
12から13歳になった時はどうやった?
そうやろ
思い出してごらんよ

色々見つかってしまうのよ
自分を見たり他人を見たり
友達や先輩や先生や
子供やないか大人ちゃうんか
ごちゃごちゃごちゃごちゃ
失敗もついてくる
急に上手くはいかないのよ

でもそれでええねん
そういうもんやねん

「失敗は踏み台やと思いなさい」

何も悲観すべきことやない
失敗してそれで終わりちゃう
終わりは始まりなんや
違ったら違った
誤ったら誤ったで
そこからつかめることは必ずある
ヒントにはなる

書きながらもがいていくしかないのよ
駄目や思ったらやり直す
違う思ったら反対に行く

「小説家は終わりと始まりを繰り返す」

自分で学び、自分で成長できる
みんな自分次第や
どう?

小説家ええやないか!

あぐねてるなと思ったら
あぐねてることを自分で意識しなさい
あぐねてることを認めて
肯定して否定しなさい
破壊して創造しなさい
そして書いてみる
小説家なろう思ったら
あぐねてないで書いてみる
それがはじめのはじめなのよ

書いてみる
何か違う
書いてみる
何かあかん
書いてみる
やっぱあかん
書いてみる

「小説家はエンドレスです」

だからみんなやめられへんのよ
一度はまったら抜け出せない
でもそこまで行くのは簡単じゃない
そんで一番大事やねん

わかる?

書きあぐねてるあんたは
もうわかってるやろ

「あんたなりたい者は何?」

そやね
スペースあんねん
待ってますよ

まだ見ぬ読者が先に待ってます


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