語彙力とは、「どれだけ多くの言葉を知っているか」および「どれだけ言葉を使いこなせるか」に関する能力。(参考資料:weblio辞書)。
私の子供は、小学校3年生で9歳の女の子。
日常の生活で、娘と直接話す、または、旦那様と娘が話しているのを聞いて、時々ハッとするような語彙を使うことがあります。
例えば、先日のことです。
旦那様が娘に、机の上と周囲を整理整頓するように注意しました。 旦那様に机が乱雑になっていることを指摘された時点で、娘はかなり不機嫌になっていました。
「今すぐ、片付けなさい!」と言われて、娘はムッとした顔をして「はい、はい。」と心無い返事。
その後も、明らかにやる気がなさそうにグズグズやっていると、旦那様もさすがにイライラしてきたのでしょう。 「このくらい片付けるのに、何分かかっているの?」と、少し声を荒げて娘を注意しました。
すると、娘が「やってるじゃん!」と大声で言い返したのです。
「やってないだろ!やってないから、いつまで経っても終わらないんでしょ!」と、旦那様もかなりの怒りモードに。
すると、娘が「あ~、もう、だるいだるい。」と言った瞬間、旦那様が「早くしろ、このバカ者!」と、近所に聞こえる程の大声で一喝されたのです!
娘は驚いて一瞬たじろぎましたが、ここで最後の捨て台詞。
「あ~、児童虐待、児童虐待!」
児童虐待?
この問題の成り行きとは無関係ですが、9歳の娘がこのような語彙を使いこなしていることに、私は少し驚いたのです。
次は、今週の火曜日の朝。
前日の勤務で忙しく、朝、娘とほぼ同じ時間に起きてしまったので、まともな朝食を作る時間がありませんでした。
私が「食パン、チーズ、ミルクしかないけど、いいかな?」と言うと、娘は一言。
「育児放棄やな、これ。。。」
育児放棄??
自分のことを非難されているにもかかわらず、こんな言葉を知っていたのかと、少し関心しました。
インターネットが普及する以前は、子供の語彙力は、本、学校、家庭、友達などから吸収されていました。
しかし、最近の子供には、情報源としてインターネットが加わっています。ですから、高度な言葉から俗語まで、子供の語彙力は以前より高い傾向にあると言えます。
子供であれ大人であれ、語彙力が高いに越したことはありません。
小学生でも、「すごい」「ヤバい」「ウケる」等の乏しい表現力だけでは、正確な意思の疎通は無理でしょう。
ごく一部の語句に頼ることなく、表現のバリエーションが豊富であれば 話の内容に深みが出て、聞き手に対して説得力のある話し方ができます。
娘の日常会話で見えた言葉から、子供って、意外に高い語彙力を持っていることを認識したものでした。
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