日本では、ワクチン接種率が順調に伸び、国民一人一人がマスクなどの日常の感染予防対策を心がけるなどが功を奏したのか、デルタ株の猛威は急速に衰えました。
夏頃の第5波での感染拡大が嘘のように、東京および大阪などの大都市でも感染者数が低水準、そして、地方では感染者数0が目立ってきました。
でも、コロナ感染が一段落しているのは日本だけで、逆に、北米やヨーロッパ、そして、他の多くの国や地域では急激な感染の再拡大に歯止めがかからないようです。 デルタ株に代わり、オミクロン株という変異が南アフリカからヨーロッパに拡散していると報道されています。
日本ではコロナの勢いは急速に衰え、北米やヨーロッパでは急激な感染再拡大。
これは、一体なぜなのでしょうか?
テレビの報道番組やインターネットのニュースでは、多くの専門家がこの理由について、様々な意見を述べています。どの意見も、少なくとも一理ある気がします。
私が個人的に気になった専門家の意見は、「日本は、ワクチン接種が欧米より数ヶ月遅れて始まった。ワクチンの最初の効果が出ているのが現在の状況。日本も、数ヶ月遅れで、今の欧米のような感染再拡大となる。」というもの。
一理あるかもしれません・・・
ワクチンの初期の効果で感染が一時的に減った北米やヨーロッパでは、制限を緩和した為に、現在の悲劇が起こりました。これに伴い、同地域では、再びロックダウンや特定地域からの入国制限の措置を取りました。
逆に、日本政府は、欧米の後追いで有利なデータを参考にできるはずなのに、外国からの入国制限を緩和しようとしています。
日本国内では感染は落ち着いていますから、日本国内の移動は緩和するとしても、外国からの変異株は絶対に入れない水際対策を軽視してはいけません。
「日本ではコロナは終息した。」などと言い出す人が少なくありませんが、それはあまりに時期尚早でしょう。
日本の現在の状況を、ぬか喜びしない事です。
オミクロン株の状況が把握できていない間は、入国制限の緩和は棚上げにするべきです。
もう誰も、コロナの感染を恐れる生活には戻りたくないでしょう。
やっと感染が落ち着いたこの状況を盤石なものにするまで、ぬか喜びせず、第6波を起こさないように、国民一人一人から行政まで、感染予防対策を続けていくべきでしょう!