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LUXMAN アナログプレーヤー「PD-191A」を聴いてきた

2022年10月27日 | オーディオ
本日は「オーディオ」

ラックスマンから待望のアナログプレーヤーが復活したので試聴してきた。
型番「PD-191A」
旧製品のトーンアームが供給できなくなったため、プレーヤーが製造中止になっていたが新設計のトーンアームが出来たので再開した。


今回の試聴システム
アナログプレーヤーは、ラックスマンPD-191AヤマハGT-5000を聴き比べた。
価格がかなり値上げされ、
ラックスマン PD-191A 990,000円(ダストカバーなし)
ヤマハ GT-5000 825,000円(ダストカバーなし)

ラックスマンの場合、トーンアームがSAECとの共同開発でかなり以前のアームよりよくなっているので仕方がないが、PD-171Aより2倍くらいの価格になったので買いにくくなったのは事実と思う。

システム全体
フォノイコライザーは、ラックマンの真空管フォノイコライザーアンプ
EQ-500

スピーカー
パラダイム Persona 7F


真空管コントロールアンプ
ラックスマン CL-1000


パワーアンプ
ラックスマン M-10X


これがアナログプレーヤー ラックスマン PD-191A
旧製品がベースになったデザインなので基本は変っていないが、なかな格好いいと思う。
旧製品と寸法を比べると
高さが12mm低くなっている。
幅は1mm小さく、奥行きが8mm小さい

ACインレットという電源ケーブルの差し込み口が、従来モデルと装着⽅向を天地反転させ ている。最近のラックマン製品は、全て改良されている。

電源ケーブルは、JPA-10000からJPA-15000にアップされた。

以前、電源ケーブルの聞き比べをしていた時にラックマンのアナログプレーヤーに使用されていた電源ケーブルが大変良い音がしたので、私は他の電源ケーブルに交換せず標準品を使っている。


前面パネルは、天然木にローズウッドの光沢塗装したものがネジ止めしてある。
高級感はあるが、これも価格に影響している。


今回のメイン、トーンアーム LTA-710
大きく変わったのが、アームの実効長が10インチと長くなっていることだ。
別の追加ベースをつけると12インチアームも付けれるそうだ。

品番があるということは、単体売りも予定されているかもしれない。
以前のアーム(JELCO製)が 10万円くらいとしたら、今回は30~40万円になるだろうか?

SAECとの共同開発なので「ナイフエッジ」技術が採用されている。
SAECから出ているトーンアームはダブルナイフエッジだが、ラックスマン製はシングルナイフエッジになっている。
SAECのトーンアームの長さは、9インチなのでラックスマンがこだわって10インチにしていることが分る。

SAECのトーンアームWE-4700は、価格 1,309,000円もする!!
アームだけだからね!カートリッジ付いてないよ!


今回のトーンアームは、アンチスケーティングの調整 で糸を溝に入れ針圧数字を決めなくてはならない。
細かい字が見えにくくなっている方には虫眼鏡が必要かな?

交換用アームベースの値段が、旧製品27,500円から今回は55,000円と2倍と跳ね上げっている!

回転数が78回転まで対応している。
私的には、なぜ78回転が必要か?未だに理解できない。
SPレコード用か特別78回転盤だとは思うが?

ドライブモーターが駆動アップされたので78回転対応にされたのだろうか。
ターンテーブルの重量は、旧製品5.0kgから今回は5.2kgと少し重くなっている。


以前は、回転数の確認に33と45という数字が出ていたが、今回は
ストライプ模様となっている。


旧製品のPD-171Aまでは、「着脱式のスタイラス・ライト」が付いていたが
今回は無くなっている。
格好は良いが、邪魔でもある。

今回使用したカートリッジは、ラックスマンのMC フォノカートリッジ LMC-5
価格 264,000円

この写真のヘッドシェルはラックマン製ではないが、付属についてくるヘッドシェルの材質がマグネシウムからアルミの削り出しに変わっている。


感想
聴いた感じは、耳当たりの良い柔らかさをもっている。
音場の広がり空間もある。ラックスマン・サウンドと言って良いのかな?
聴いていて疲れない。

旧製品と比べていないし1枚のレコードしか聴かなかったので、いろいろな表現を書くことは出来ない。
カートリッジ、トーンアームなどいろいろ要素が絡んでくるのだが、大変良い音で再生されていたので良い製品とは思った。

ダストカバーは、生産するのに難しい製品とは聞いている。
今回のプレーヤー用も価格が、99,000円と倍くらい値上がりしているが、私的にはカバーが無いと細かい埃が静電気でくっ付くので欲しい方だ。
ターンテーブルのゴムシートに埃が付くと取りにくしね。
旧製品のPD-171Aのころには、標準でダストカバーが付いていたのに!


聴き比べとしてヤマハのアナログプレーヤーGT-5000を聴いてみた。


使用したカートリッジは、同じラックスマンのMC フォノカートリッジ LMC-5


感想
カートリッジが同じなのでアナログプレーヤーのみの違いが聴ける。
まず、プレーヤーだけでこんなに違うのかというくらい違った。
音量が1割くらい大きくなった。
音質は、先ほどの柔らかい音ではなく、押し出しの強いハッキリした音に変わった。
良く言えば、パンチがあり輪郭がしっかりした音だろうか。
悪く言えば、少し聴き疲れするかもしれないと感じた。

最近の自分好みとしては、ソフトな音質のラックマンが良いかなとこの時は思った。


次にステラTechDAS アナログプレーヤーAir Force V premium を聴いてみますかと
お店の方に言われたので聴いてみた。
システムが違うので先ほどと音質は比べられないが、どんな感じか聴かせてもらった。

テクダス Air Force V premium 
価格 1,540,000円(トーンアームなし)

何と言っても、このプレーヤーの特徴はターンテーブルの吸引装置である。
今回、持っていったレコードはかなり1曲目が反っていたが、セットして再生した時には全くカートリッジの揺れが無かった。


トーンアームは最高4本付けられる



今回のアームは、グランツが付けられていた。
少し硬めの音質だろうか?


カートリッジは、DENONのDL-103
価格が5万円くらいなので、先ほどのラックマンのカートリッジの5分の1になるので正しい比較にはなりづらいと思う。



感想
エアフォースは、くっきりした解像度の良い音色ということは分かる。
先ほど言ったように、アナログはいろいろな装置の要素が絡んでくるので
アナログプレーヤーとしてエアフォースが今回の3台の中で良いかは判断できない。



結論として、デザインはラックマンのPD-191Aが1番良いと思う。
トーンアームもいい感じである。
ただ、価格が10年前には50万円でも高級と思っていたのが、アナログブームもあって100万円でも安い方みたいなことになってきている昨今はどうなんでしょう。
中間の価格帯がオーディオに少なく感じるようになってきた。

では、また。








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