【古墳】仲姫命陵(藤井寺市)

仲姫命陵

「仲姫命陵(なかつひめのみことりょう)」は、大阪府藤井寺市沢田にある前方後円墳です。宮内庁により仲津山陵(なかつやまのみささぎ)として第15代応神天皇の皇后、仲姫命の陵に治定されている他、考古学的には「仲ツ山古墳(仲津山古墳)」と呼ばれています。

仲姫命陵(仲津山古墳)は全国で9番目、古市古墳群では2番目、さらに藤井寺市内では最大の規模を誇り、ユネスコの世界文化遺産のリストにも登録されています。位置的には古市古墳群の中心からやや北東寄り、藤井寺市の東部にあり、500mほど南西には夫である応神天皇の陵もあります。

現在は周囲を神社や住宅に囲まれ、そばには近鉄線や国道も通っていますが、周濠を持つ立派な古墳であり、その規模は墳丘長約290m、前方部幅約193m、高さ約23.2m、後円部径約170m、高さ約26.2mという大型前方後円墳となっています。

墳丘は3段に築かれていて(最新の測量図では4段築成を意図していた可能性も指摘されています)、くびれ部の両側に造出しが設けられています。また、埋葬施設には石棺が用いられているという伝承があります。堤には葺石や円筒埴輪が並べられてた他、形象埴輪も出土しており、これらから仲姫命陵は4世紀後半~5世紀初め(後半とも)に築造されたと推定されています。

仲姫命陵の周辺を見ると、応神天皇陵以外の天皇陵として允恭天皇陵がある他、仲姫命陵の陪塚とも考えられている鍋塚古墳、古市古墳群を形成する古室山古墳や赤面山古墳、三ツ塚古墳(助太山古墳・中山塚古墳・八島塚古墳)などの古墳があります。



アクセス

拝所を目指す場合、公共交通機関では近鉄南大阪線「土師ノ里」駅、あるいは「道明寺」駅が最寄りとなります。

「土師ノ里」駅から国道170号(旧道)を南に進み、約80m先の信号のある交差点から西側の住宅地内に入り、さらに80mほど歩くと仲姫命陵周濠沿いの道に出ます。そのまま周濠沿いを西に約400m進んで(途中に澤田八幡神社あり)小室八幡神社に入り、境内を抜け鳥居前の道を左に進むと150mほど先に拝所があります。

「道明寺」駅からは西へ約250m進み、道明寺天満宮の神門前を左折。南に150mほど進んで右折し国道170号(旧道)に出ます。「道明寺5丁目北」交差点から西に140mほど進んで府営藤井寺道明寺住宅の角に郵便ポストと古い「右 應神天皇皇后仲姫命御陵参拝道」の道標を右折すると約400m先に拝所があります。

仲姫命陵に駐車場はありません。

2021年11月撮影

仲姫命陵(藤井寺市)


仲姫命陵(藤井寺市)

仲姫命陵(藤井寺市)

仲姫命陵(藤井寺市)

仲姫命陵(藤井寺市)

仲姫命陵(藤井寺市)

仲姫命陵(藤井寺市)

仲姫命陵(藤井寺市)

仲姫命陵(藤井寺市)

仲姫命陵(藤井寺市)

仲姫命陵(藤井寺市)



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