WordPressで企業サイトやお店の本格的なホームページを作ろう#3 – 「BusinessPress」を使った制作実践編

スポンサーリンク
WordPressテーマ BusinessPress

WordPressテーマ BusinessPress

WordPressを使えば、ホームページ制作会社に依頼しなくても、自分で会社やお店のホームページを作ることができる。

ただ、そのためには少しのWeb知識は必要かもしれない。

だが、心配することはない。

無料であれ有料であれ、WordPressのテーマはどれも、とても丁寧な解説とテンプレートを用意している。

そして、大事なのはデザインではなく、ページを訪れるユーザーへ、いかに自社の情報を伝えられ、販売につながるかだ。

それを常に考えながら、すっきりとして読みやすく、デザイン的にも優れたホームページを作ろう。

今回は、WordPressテーマ「BusinessPress」を使った、会社やお店の顔となるトップページのカスタマイズと、グローバルナビゲーションやカテゴリーの設定について。

スポンサーリンク

トップページ作成のための準備

トップページは、文字通りウェブサイトの最初のページ。コーポレートサイトなら、企業や店舗の顔、あるいは入口となるページだ。

万が一、訪れたユーザーがサイト内で迷子になってしまった場合、トップページへ戻れば、サイトマップやナビゲーションで目的のページに辿り着くことができる。

そのために、「WordPressで企業サイトやお店の本格的なホームページを作ろう#1 – 準備編」で少しだけ紹介した、「Google検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」に出てくる「検索エンジンにとって重要なナビゲーション」をしっかりと作っておこう。

トップページを制作するには、以下を事前に用意する。

  1. ロゴ、ヘッダーに使用する画像
  2. 会社概要(プロフィール)・プライバシーポリシー・サイトマップなど、コーポレートサイトに必要なページ(固定ページ)
  3. 問い合わせフォーム(固定ページ)
  4. グローバルメニューに載せるカテゴリー設定

今回テーマとして選定した「BusinessPress」では、インストールから画面カスタマイズまで、マニュアルを用意している。

ロゴ・ヘッダー画像は、企業や店舗オリジナルのものなので、ここでは作成について説明しない。

上記を用意したら、マニュアルに沿ってトップページを作成しよう。

固定ページを使ってプロフィールとプライバシーポリシーを作成

WordPressで企業サイトやお店の本格的なホームページを作ろう#1 – 準備編」で述べた、コーポレートサイトに必要なページのうち、プロフィールとプライバシーポリシーは、パソコンのWordで文章を作成する感覚で作ることができるので、さっそく作成してみよう。

プロフィールの作成

最初は会社概要、プロフィールのページを作成する。

ダッシュボードの「固定ページ」から「新規追加」をクリックすると、すぐにページ作成画面になる。

プロフィール編集画面

まずは、タイトルとパーマリンクを設定しよう。

一般的に、会社概要なら「profile」または「company profile」となるが、パーマリンクはできるだけ短くわかりやすい方が良いので、「profile」としておき、ページタイトルに「会社概要|Company Profile」と日英表記にしておけば良い。

左上の「+」ボタンで、挿入したい項目を選ぶことができるので、まずは見出しを選択する。すると、文章作成ブロックにボックスが出て、その中央に「H2」とあるので、そのまま使用する。

見出しには重要度順にH1〜H6まであり、文章のタイトルがH1、その次の大見出しがH2となる。見出しはSEOにとって重要だ。

最初の大見出しを「会社概要」としたら、企業の概要となる情報をWord感覚で書いておこう。

デモサイトでは、筆者の会社の会社概要をそのまま書いておいた。

プライバシーポリシーの作成

WordPressでは、デフォルトで固定ページに「Privacy Policy」ページが用意されている。この内容を見てみると、テーマによっては英文になっているので、新たに作成しなければならない。

だが、WordPressはとても親切だ。

ダッシュボードの「設定」の中に、「プライバシー」というタブがある。

ここをクリックすると、プライバシーポリシーの作成について、設定方法とテンプレートが用意されている。

「今までプライバシーポリシーを書いたことがない」という方は、ここのテンプレートをそのままコピペして、固定ページの新規作成画面に貼り付けて編集しよう。

ページ上部の「設定」タブで「新規プライバシーポリシーを作成する」の右側、「生成」ボタンをクリックすると、固定ページ編集画面に移動し、テンプレートの内容がすでに書かれている。

あとは、会社名その他適宜変更すべき箇所を修正すれば、それでプライバシーポリシーが出来上がる。

忘れてはならないのは、会社概要と同様にパーマリンクの設定だ。

最後に、トップページ用の固定ページも作成しておこう。この時点では、トップページのタイトルだけの空のページで良い。

スポンサーリンク

プラグインを使ってサイトマップと問い合わせフォームを作成

WordPressでは、「プラグイン」という拡張機能をインストールして、さまざまな機能を追加することができる。

コーポレートサイトで必須の問い合わせフォームや、ウェブサイト全体の目次となるサイトマップは、プラグインを利用すれば簡単に作ることができるので、さっそく必要なプラグインをインストールして作ってみよう。

「Contact Form 7」を使って問い合わせフォームを設置

最初は問い合わせフォームを作成しよう。

問い合わせフォームを設置するには、「Contact Form 7」というプラグインを使用する。

ダッシュボードの「プラグイン」→「新規追加」を選び、「プラグインの検索」窓で「Contact Form 7」と入力して検索。

探しているプラグインが見つかったら、「今すぐインストール」→「有効化」のボタンをクリックする。

インストール済みプラグインの一覧に「Contact Form 7」が表示されるので、設定をクリック。

ダッシュボードに「お問い合わせ」という項目が追加されるので、画面上部の「新規作成」をクリック。

すでに簡単な問い合わせ項目ができているので、タイトルだけ入力して保存すると、下記画像内のようなショートコードが生成されるので、これをコピーして固定ページの新規作成を行う。

固定ページ編集画面で、タイトルを入力し、文章編集画面に先ほどのショートコードを貼り付ける。パーマリンクを設定して公開すれば、以下のような簡単な問い合わせフォームの出来上がりだ。

コンタクトフォームではさまざまなタグが用意されていて、これらを利用するとより詳細の問い合わせフォームを作ることができるので、試してみよう。

フォーム編集画面

「WP Sitemap Page」を使ってサイトマップを設置

ウェブサイトのサイトマップには、ユーザー向けの目次となるサイトマップと、検索ロボットのためのXMLサイトマップがある。

ここでは、ユーザー向けのサイトマップを作成して、ナビゲーションの項目に加えよう。

問い合わせフォーム同様、サイトマップ作成のためのプラグイン「WP Sitemap Page」を使用する。

プラグインの新規追加から、「WP Sitemap Page」をインストール→有効化すると、設定項目にWP Sitemap Pageが追加される。

WP Sitemap Page

画面上に表示されている、

サイトマップを表示するには、任意のページまたは投稿で[wp_sitemap_page] を使用します

の、ショートコードをコピーして、固定ページを新規作成し、編集画面にペーストする。

WP Sitemap Page編集

固定ページにWP Sitemap Pageのショートページをペースト

これだけで、新規に記事を作成するたびに、サイトマップに記事タイトルとリンクが自動的に作成される。

現時点では、まだ固定ページしか作成していないが、以下画像のように表示された。

サイトマップ・サンプル

グローバルナビゲーション作成の準備①:カテゴリー設定

続いて、ウェブページの上部に表示されるグローバルナビゲーションを作成するため、メニューに表示されるカテゴリーを決める。

「投稿」→「カテゴリー」画面で、新規カテゴリーを追加していく。

カテゴリー編集画面

「名前」は、メニューに表示されるカテゴリー名、「スラッグ」は、いわゆるカテゴリーのパーマリンク名だ。URLに表示されるので、カテゴリーがわかるように半角小文字で決めよう。

「親カテゴリー」は、すでに追加したカテゴリーをメインカテゴリーにし、追加するカテゴリーをサブカテゴリーとする場合に使用する。親カテゴリーを持たない、独立したカテゴリーなら、設定する必要はない。

「説明」は、カテゴリーページにジャンプした時、タイトル下に表示される、カテゴリーページの説明文となる。

デフォルトカテゴリーが用意されているので、これは編集で会社のメインとなるようなカテゴリーに変更しておこう。

画像は、筆者会社のウェブサイトをもとに作成したカテゴリー一覧だ。

この後、このカテゴリーや固定ページをもとに、各種メニューを作成していく。

スポンサーリンク

グローバルナビゲーション作成の準備②:メニュー作成

ウェブサイトのメニューには、

  • ヘッダーメニュー
  • フッターメニュー
  • その他必要と思われる箇所へ設置するメニュー

がある。

グローバルナビゲーションとは、全ページに共通するメニューのこと。一般的には、ページ上部のヘッダー部分に表示されるメニューを指す。

グローバルナビゲーションは、サイトマップ同様、ユーザーが訪れたい場所へ、的確に早く誘導するためのもの。上記で設定したカテゴリーを使うことが多く、わかりやすい単語で設定する。

フッターメニューも、全ページに共通するメニューなので、グローバルナビゲーションと同類となる。

ただし、フッターメニューには、

  • プロフィール
  • プライバシーポリシー
  • サイトマップ

など、企業情報ページのみにとどめておくのが一般的だ。

「お問い合わせ」については、ヘッダー、フッターメニューともに設置するのが良いだろう。

ヘッダーメニュー作成

まずは、ページ上部に表示されるヘッダーメニューから。

メニュー編集画面

ダッシュボードの「外観」→「メニュー」画面の「メニュー構造」で、メニュー名(Header、Footerなどわかりやすい名前で)をきめ、「メニュー設定」で設置箇所を決めて「保存」をクリック。

続いて、「メニュー項目を追加」箇所で「カテゴリー」を選択し、作成した各カテゴリーを選ぶ。

この時、親カテゴリーと子カテゴリーの設定がある場合、子カテゴリーをプルダウンで開き、「⚪︎⚪︎下の階層」をチェックすれば、サブカテゴリーとして設定される。

その他、どのページからもトップページに戻れるよう、トップページを追加しておこう。名前はTopでもHomeでも良い、ウェブサイトのトップページを示す単語にしておこう。

フッターメニュー作成

フッターメニューも、ヘッダーメニュー作成と同じ手順となる。

ただし、上述の通り、フッターメニューには企業情報ページにリンクするメニューとなるので、すでに作成した固定ページ全てを選択する。

「メニュー構造」では、ドラッグして位置を変更することができるので、必要順に並べ替えておこう。

デモサイトでは、ナビゲーションラベルを書き換え、全て英語表記にしておいた。

全てを網羅したトップページの作成

ここまで用意できれば、トップページのデザインは決まったようなものだ。

ダッシュボードの「外観」→「カスタマイズ」を選び、カスタマイズ画面の「ホームページヘッダー」を選択する。

カスタマイズ画面

ここでは、

  • 背景画像
  • 見出し
  • テキスト

のほか、ヘッダー内に設置するボタンを作成することができる。

見出しはウェブサイト名、テキストにはどんなウェブサイトなのかがわかる、その会社を端的に示すテキストを入れておこう。

注釈で書かれている通り、HTMLタグが使用できるので、文章を改行させたいところで<br />タグを入れることができる。

全て設定できたら、上部の「公開」ボタンをクリックすれば、まだ記事は作成されていないが、ウェブサイトの体裁は整った。

ちなみに、デモサイトをブラウザに表示させると、筆者の会社サイトのトップページに合わせ、少し簡素化したが、すっきりとしたトップページになった。

デモサイトのトップページ1

デモサイトのトップページ2

ページボトムまでスクロールしたところ

しかし、ホームページヘッダーができただけで、まだその下には何も書かれていない。筆者の会社サイトのように、カードスタイルのデザインでメニューを作ったり、最新情報を載せたりと、トップページに必要な情報を掲載しなければならない。

ある程度記事ができたら、最新の投稿や人気記事などをトップページに並べるのも良いだろう。

固定ページの編集ページの左上、「+」をクリックすると、さまざまなフォーマットを追加することができる。

まとめ

ウェブサイトのトップページには、ユーザーのサイト内移動を想定して、さまざまな情報にアクセスできるツールを用意することが必須だ。

このことは、全ページに共通するヘッダー、フッターにも共通する。

今回は、WordPressテーマ「BusinessPress」を使用して、トップページ他各固定ページとグローバルナビゲーションを作成した。

前回ご案内した各種テーマでも、このテーマ同様、それぞれのテーマの特徴に合ったウェブサイトづくりができる。

しかし、これでウェブサイトが完成したわけではない。

大事なのは、企業やお店の商品紹介や、販売戦略、認知度アップのための各種施作だろう。そのために、記事をどんどん追加していくことが必要だ。また、ウェブサイト一本では足りないかもしれず、SNSとの連携やSEO対策も必要となる。

WordPressを使えば、ウェブサイト制作は簡単に始められるが、制作作業は企業が存続する限り続くということ。そのため、会社や店舗内にウェブマスターなるスタッフを決めて、作業に集中できる環境を用意することも大事だろう。

コメント

スポンサーリンク