[静岡熱海] 洋食屋・ぱなしぇ〜TBSラジオ『俺の五つ星』鳥井氏が執念で探した名店




[静岡熱海] 洋食屋・ぱなしぇ〜TBSラジオ『俺の五つ星』鳥井氏が執念で探した名店
TBSラジオ『伊集院光・深夜の馬鹿力』
22.11.7(月)
#レストラン,#食堂,
■『俺の五つ星』
手前味噌の言い方になるけども,『伊集院光のらじおと』の名物コーナーって「毎週,楽しみにしてます」って言ってくれる人がいる中で,多分トップクラスの人気コーナーは『俺の五つ星』っていうコーナーで,2番目が変な歌かけるコーナー『あレコード』だった感じだったんだけど,その『五つ星…』っていうコーナー。視聴者から思い出の味とか,思い出のレストランを投稿してもらって「子供の頃にこういう所で食べた味が忘れられない」「家族旅行でドライブインに入って,そこで食べたちょっと変わったパンの味が忘れられないんだけど,あのパンて今も食べられる所あるのかしら?」みたいのを捜す。「こういうお店を捜してるんですよ」ってラジオで話をすると,またリスナーの方から「それってここじゃないか?」とか,「自分はoo村の出身で,今は地図からは消えてしまいましたけど…あの事件以来,地図から消えてしまいました,大きな湖になっております…完全円の湖になっておりまス…」(笑)っていう情報来たり。無論,似た感じのTV番組はあるけど,「見つかりませんでした」っていうパターンも,ラジオでは俺はOKだと思ってるから,何というか本当に分からないものを皆で手探りで捜す感じ。選ぶ側の人間としては,「これは奇跡が起こると見つかるかもしれない」とか,逆に「一生謎です」ってお婆ちゃんが送ってくれた投稿が,スマホで検索したら秒で見つかるケースもある。そこは難しい。
ディレクターに「T(鳥井)」っていう男がいて。この男は,人としてはどうしようもない…後輩ディレクターの金子が大笑いしてますけど,「そう!そう!そう!」って言って,後で鳥井君に殴られればいいですけど。後で丁寧に撫でられればいいですけど (笑) もともと,この番組『馬鹿力』のADでもあった鳥井君は色々とダメな所を発揮しますけど,リスナーから「鳥井を嫌いにならないで欲しい」って,これから鳥井を嫌いになるパーツをいっぱいだしますけど,色々問題起こしてるから,主要な役には就かせてもらえないんです。曜日のディレクターとか,年齢的にはOOチーフディレクターになってもおかしくない年齢ですけど,なれない。その鳥井君が担当してたコーナーはたった2つなんですが,それが『俺の五つ星』と『あレコード』だったんです。凄くない?凄いと思うんです。だから,今後も鳥井は培養液に漬けて,企画とかで携わってもらった方がいいと思うんですけども(笑) いずれTBSで処刑はされると思うんですけども(笑) そういうタイプの人なんですけど…何の話しようとしてたんだっけ? …鳥井の偉いのは,「婆ちゃん,そんなのスマホですぐ分かるよ,没だよ」っていうんじゃなくて,ちゃんと連絡して「こういう所がわかりました,オンエアに行く前にわかっちゃったけど,こういう所です,定休日はO曜日です」っていう連絡する。いつも口を開けば「過労で死んじゃう」っていうのがリアリティがある外見で,死神から生気を取ったような顔してるんですよ(笑) 死神って,死にそうな人の後ろに座ってる青白い感じの人じゃん。その死神にだって何万歳か知らないけど寿命があるじゃん。その寿命近い死神の後ろにいるのが鳥井だと思うんですけども(笑) そういう感じの青い疲れ果てた感じの人なんですけど(笑) 「もう無理だよ…俺一人じゃ…」って,うわ言のように言ってるんですけど,だったら,そのオンエアに一切載らないお婆ちゃんの投稿の下調べはいらなくないか?って思うんだけど,でもあの人はそれをやる人だし,もっと言うと,『らじおと』の番組終わっちゃったんですね。番組終わっちゃったんだけれども,これはちょっと驚いたんだけど,番組終わっちゃっても,『五つ星…』に来た情報とか,後処理とは言わないけど細かい事を鳥井は結構続けてて。この『俺の五つ星』は途中放棄の件も結構あった中で,多分最終回かでギリ解決した件があった。俺も金子ディレクターもコロナ感染しちゃって,最終回は出禁になったから,申し訳ないけど関わってないんだけど。
「昔,映画製作現場にいた若い頃に,助監督(AD)をやってました,今は実家に帰って実家を継いでいます,東京離れてます。自分みたいな下っ端の助監督ができることは,お弁当とかケータリング,食物のメニューを充実させたりとか,撮影所の周りにある美味しいお弁当とかを探したりとかするのを一生懸命やってる中で,一軒のレストランがあって,そこで作ってくれるふわとろオムライスみたいのがすごく美味しかった。それも周りの世間がふわとろオムライスなんかやってない頃にやってて,すごく美味しくて,お店もあって,そのお店に行ってました。そのお店には撮影所の人も来てたし,円谷プロも近かったので円谷プロの人とかも来てました。久しぶりに上京した時にそこを訪ねたら,お店はもう跡形もなくなってました。撮影所もすごい変わってたので,どうなっているのかか知りたいです」みたいなメールが来た。その時に「今も撮影所はあって,そこで働いてる古株の人達とかは知ってるかもしれないから,ラジオに向かって『そういう人たちがいたら,ラジオで番宣していいので,情報ください』ってやったらどうか?」っていうメールが来て,その通りに呼び掛けして,しばらくほっとけほっといた。そしたらそれこそ当時『シンウルトラマン』を撮ってた最中の樋口監督とかがメールをくれて「『シンウルトラマン』oo月頃に公開になりそうですよ」みたいな話と「自分も助監督時代に,特撮技師だった時によく行きました,懐かしいです」みたいな話から,ちょっと東宝でも偉くなっちゃってるような人から「あそこはすごい知ってるよ」とか,あとさらには東宝の中で訊いて「『お前ら,あの店知らない組か?美味かったんだぞ』って話で盛り上がりました」みたいなメールが来て,お名前が分かったりとか,「こんなことを言ってた気がする」「お店を閉める寸前に行ったらこんなこと言ってた気がする」みたいな情報がいっぱい来る理由 。
■ ラジオ番組終了後の執念
最終的に鳥井が,電話取材とか続けると「俺が分かってんのはここまでだけど,あの店がどこにあるかわかったら,連絡欲しい」って皆が言うお店だったけど,最終的にはその主人はもう飲食業を辞めてることがわかった。辞めてるんだけれども,俺のラジオ番組が終わった時点,今年の春の時点で,「近いうちに自分の昔からの夢だった小さいレストランを熱海でやろうと思う」ていう情報に当たった。
これも複雑なのは,最後がどうなったかはあんまりよく覚えてなかった。というのは,間抜けな事に俺も鳥井もこの番組の最終回にコロナに感染してるのでスタジオにいない。だから鳥井も俺も連絡を取り合いながら「これはこういう風に進行してくれ」っていう進行台本を徹底的に書いて,切畑徹っていうサポーターに丸投げにして終わっちゃってる。だから,なんかはっきりしないまま最後そんな感じで終わったんだけど。
ってことだったんだけど,俺はもう『俺の五つ星』はもうなくなってるし,『伊集院光とらじおと』は完全になくなっているんだけれども,この東宝の撮影所の人達や円谷プロの人達に「もし何かこれから情報がわかったら教えて欲しい」っていう事に関しては,どうも鳥井は生きてる,どうやらそれはあいつの中では生きてるらしい。他に生きていなきゃいけないのに,死んでる事がいっぱいある人なんですけど(笑)  これはヤツの中では生きてることらしくて,局内では急に「伊集院とは口なんかきくもんじゃないよ」っていう空気の中に…そこまでじゃネェよ(笑) そんなんなってたら,この番組続けるのもヤだよ。そんなになってる中のところに,鳥井からメールが来て。
「実は熱海のあの店,本来もっと早く開店する予定だったんだけど,コロナの事情とかでお店に使う照明とか内装とかが全然入ってこなくて間に合わなくて出来てなかったんだけど,この秋に開店する事になったんで,一応,映像会社の人達と,伊集院さんと,一緒にやってた竹内香苗だけには御報告を」
っていう感じでその報告が来た。
■熱海へ
「…そうか!」ってなって,検索。でも開店ってなっても,全然それがネット上とかでは情報とか全然分かってこなくて,最終的に鳥井から「住所が分かりましたんで」っていうメール貰って「じゃあ行こうか」って思って,NAVITIMEに入れたら,熱海から電車乗ってくんだけど,伊豆半島の駅で降りてNAVITIMEで調べたら駅から1.9km。オレモトツゼ仕事が入ったり消えたりするから,ある時仕事がポンて空いた時に行こうって思って,もっかいNAVITIME検索したら,ちょっと謎なことが起こってて。距離1.9kmの所要時間が出て来て,電車の時間とかもでるけど,1.9kmで徒歩58分??匍匐前進の時間入ってる?(笑) 『鳥人間コンテスト』のおもしろ人力飛行機なら58分ってわかるけど(笑) 今度は自転車NAVITIMEで調べると,1.9kmで標高差が300m。勾配が15%位ある。勾配15%って,都内の車が登れる坂のベスト3ぐらいです。これは徒歩じゃムリだって思って,和歌山から戻ってきてるカミさんに「車に乗っけてって」。
お店に電話して確認。座席数8。少ない。さらに宿泊出来るレストランみたいな名目だから,あと開店直後だから食べログとかにも出てこない。その宿泊も2部屋しかない。民泊とプラスアルファみたいな感じで,宿泊者もそれ以外も食べられるけど,多分座席数が8席しかないレストラン。
電話したら「その節はお世話になりました…」って仰られるけど、こっちからしたら,勝手に人から来た投稿を勝手に取り上げて,言ってるだけだから「ご迷惑をかけてなかったのならば幸いです」ぐらいの感じなんだけどね。その店にカミさんと行く。
熱海からだから,別に人里完全に離れてるわけではないけど,道自体はガタガタの一車線しかなくて,車同士のすれ違いは,もし万が一あったら,どっちかがしばらく戻るっていうところで。戻ってボコってなってるとこにケツ入れて,その間に行ってくださいみたいな細道。地元の方しか通らないような道のすごい急坂。マニュアル車の苦手な人だと結構キツいかも。マニュアルで坂道発進に慣れてない人だとちょっとキツめの坂っていうのと,キツイいカーブも多い。「…大丈夫?本当にこの先にある?」みたいな所で,Googleマップを信じて最後まで行ったところに,看板がかかった民家がある。フツーの民家。
「その節は…」「じゃあ,ご飯いただきましょう」てなって。ふわとろオムライスと,伊豆半島だし漬け丼頼むけど,マァァ美味い。いいのは飽きが来ない味で美味しい。ご主人に言わせると近所に住んでる爺さん婆さんとかが毎日来れるぐらいのローテーションの品数しかない。大体7品しかないけど,割とバラエティに富んでて。漬け丼にしても,すごい猛烈な味付けとか,変わったことはない。オムライスと漬け丼食べて,「まだ行ける」ってなって牛モツカレーも頂く。どれもこれも,他では食えない感じで,妙に狙った味でもない。尖ってない味で,毎日行ってもいいなって感じの味。特にカレーとかは,その撮影所の人とか来たら「コレ!」って絶対になるわっていう何とも言えない美味しさ。甘口だけど,フルーツ入ってるけど,酸味は立ってない。モツの食感もいい。
鳥井の仕事は,どことどこに,ちゃんとその撮影所での情報をもらった人に伝えるのまでを仕事としてるみたいで,お店には撮影所の人も来られて,割とその頃の話をしたりとかで盛り上がってるらしくて。
で本当にワンオペ,一人で営業してて,どうしても混む時間に近所のおばさんに手伝って貰ってるって言っても,本当に普通のリビング。そこに一人か,料理運んだりするのに来てもらってるだけで,宿泊応対も全部一人でやってるらしい。道も,うちのカミさん乗ってるWAGON-R WIDEがギリ通れる幅。譲り合いでうえまで来れる感じだから,混雑自体が多分迷惑以外の何物でもない感じだから,ちょっと注目してくれる人がいるのならば,そのことが分かった上で,ちゃんと連絡を取って,開いてるのならダメ元で行くみたいなところではないです。繁盛して欲しいけど,繁盛の度合いが相当難しいというかシビアなところで,お店の名前言いますけどひらがなで「ぱなしぇ」っていうお店です。泊まれるレストランみたいな事で,ググると場所とかはわかるんですけど,常識的な時間に常識的な言葉使いで電話をして,もし行ける事だったら,行って,しかもその時に,対向車が来た時に完全に譲れるみたいな人だけで,混みすぎず空きすぎずになってくれるならそれは良いことだと思うので。
ご飯食べて,帰ろうかなと思ったら「もうすぐ依頼者が来る」って主人が言う。「?」。この「ぱなしぇ」の場所が,『五つ星』の依頼者の家から偶然3分の所。だから依頼者の子はほぼ毎日,ここでご飯を食べる。変な感じ。依頼者も俺も主人も,初めて会った人なんだけど,そこでなんかその話をして「ありがとうございます,その節はお世話になりました…」って,誰もわかんない人なのに。で帰りに鳥井に「実は行ってきたんだけど,とても美味しかったし,みんな鳥井に感謝してたよ」って伝える。TBSの中で鳥井が感謝される事なんてないんだから(笑) 鼻つまみ者なんですから(笑)  みんなが「鳥井が来た!」ってなってますから(笑) けど,なんかその鳥居の感謝のされようと,それに対して「ちょっと鳥井はマイカー持ってないし,歩いて行くのは相当無理だぞ」って言ったら「実は最近体すごい鈍ってて,歩いてて。歩いて行きます!」って来た珍しく前向きなメールの翌日に「歩き過ぎで腰を壊して歩けなくなったんで」っていう返信あったから,相当ヤツらしいんですけど(笑)  なんかちゃんと鳥井の評判を全国的に下げたのは僕ですけど,凄い生き方の下手なヤツですけど,『あレコード』と『俺の五つ星』をやって「忙しい忙しい…」と青白い顔をしながら,何故かその円谷プロダクションの同窓会みたいな事の連絡網みたいな事まで,なんかやってる感じとか,なんか俺は「そういう人は居てくれなきゃ困るな」なんていう風に思いましたけど,明日明後日に死ぬかもしれませんけど,それはわかんないですけど(笑) 

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