皆さん、こんばんは。
元フットサル日本代表 北原です。
久し振りにブログを更新します。
今回のテーマは【セルフブランディングと情報】についてです。
先週木曜日・金曜日に成蹊大学1年生向け必須講座【フレッシャーズ講座】の特別講師として登壇させて頂いた際に、上記テーマを取り扱わせて頂きました。
文学部・法学部・経済学部・理工学部在籍 計1,780名に向けて授業をさせて頂きましたが、是非ご聴講頂いた成蹊大学学生の皆さんにも読んで頂きたいです。
何故読んで頂きたいかと言うと、それは『エビングハウスの忘却曲線』(人間の脳の忘れる仕組み)の観点から復習が思考の定着には非常に重要だと言われているからです。
まずは、『エビングハウスの忘却曲線』の説明から入ります。
これは心理学者のヘルマン・エビングハウスによって導かれた、人間の脳の「忘れるしくみ」を曲線で表したものです。
人間の脳は1度勉強したことを
・20分後には42%忘れてしまう
・1時間後には56%忘れてしまう
・1日後には74%忘れてしまう
・1週間後には77%忘れてしまう
・1カ月後には79%忘れてしまう
とされています。
それを曲線で表したのが、『エビングハウスの忘却曲線』です。
もちろん個人差はありますが、概ね時間が経つほど記憶が減っていくのがお判りでしょうか?
せっかく勉強したことも1日後には26%しか覚えていないという事になってしまいます。
では、それを忘れづらくする方法は何かというと、何度も復習する事です。
期間を置いて何度も繰り返し復習すると定着率が上がり、忘れにくくなることが実証されております。
という事で、成蹊大学で行わせて頂いた授業を振り返って行こうと思います。
まず前編は『セルフブランディング』について提示させて頂きました。
セルフブランディングを、まずは『ブランド』と『ブランディング』という2つに因数分解したいと思います。
★ブランド
この言葉をWikipediaで調べると、
『ブランド(英:brand)とは、ある財・サービスを、他の同カテゴリーの財やサービスと区別するためのあらゆる概念。
当該財サービス(それらに関してのあらゆる情報発信点含む)と消費者の接触点(タッチポイントまたはコンタクトポイント)で接する当該財サービスのあらゆる角度からの情報と、それらを伝達するメディア特性、消費者の経験、意思思想なども加味され、結果として消費者の中で当該財サービスに対して出来上がるイメージ総体』
と出ます。
ブランドはしっかりとコンセプトを持ったうえで、他と差別化をしながら価値を出し続けた結果、生まれるものであり、そこに人(消費者)が価値を感じ、イメージしていくものだという事ですね。
ブランドに対して、ブランディングとは
★ブランディング
『ブランドに対する共感や信頼など顧客にとっての価値を高めていく企業と組織のマーケティング戦略の1つ』
とWikipediaでは書かれています。
ブランドに対して消費者がイメージしている価値を、戦略的にさらに高めていく作業がブランディングです。
これを個人に置き換えたのが、所謂『セルフブランディング』という事です。
セルフブランディングもWikipediaで調べてみましょう。
★セルフブランディング
『セルフブランディングとは、企業や組織に所属しない「個人」が、自らをメディア化し、自らの力でプロモーションすること』
だそうです。
セルフブランディングに対して『パーソナルブランディング』という言葉もあるのですが、従来この両者は同一の言葉の様に使われてきたそうですが、ソーシャルメディアの台頭と共に、二つの言葉は異なる意味合いで語られる事が多くなったとの事です。
企業が行う「企業ブランディング」、企業や組織に所属する個人が行う、組織の中の個としての「パーソナルブランディング」、企業や組織から切り離して、独立したものとして行う「セルフブランディング」。
この様に現在は分類されています。
今回の授業では、これからの時代セルフブランディングが非常に重要な時代に入ってきているとお伝えしました。
不確実性の高い予測不能の時代に入ってきており、安泰だと思っていた大企業の倒産も平然と起こり得る状況になってきております。
その中で、自分の価値を高め続ける事は非常に重要だと私は思っています。
逆に個人として価値を高めていない人は企業の所属企業の倒産などにより、後ろ盾をなくしてしまった際に路頭に迷ってしまう可能性が少なからずあります。
私が最初にセルフブランディングの重要性に気付いたのは、プロフットサル選手への挑戦の時でした。
日本初のプロフットサルチームへ挑戦すべきかどうか悩んでいた時にセルフブランディングの観点で考えた事は、
★もし日本初のプロフットサルチームのキャプテンに就任する事が出来れば、
①0→1を作るプロジェクトの中核を担う事が出来る
②マネジメントの勉強をする事が出来る
③メディアに多く取り上げられる可能性がある
④自治体へのプレゼンの場が与えられる可能性が高い
のではないかと考えました。
特に②と④に関しては自身を成長させる上で欠かせない事でした。
②は、『当時日本人最年少でGMから声を掛けて頂いており、周りの選手は外国籍も多く、日本人選手も私より実績がある中で、そのチームをキャプテンとしてマネジメントに向き合えれば、今後の人生に必ず活きる。』
④は、『日本初のプロフットサルチームであり、まだまだフットサルが認知されていない時代だったので、必ず県知事・市長・区長へのプレゼンの場が設定され、その際にキャプテンとしてチーム・フットサルの魅力について語る場がセッティングされる。
それがあれば、チーム・競技の分析もする事になり、それをしっかりと伝える能力が培える。
要は、分析能力・言語化能力・プレゼン能力が成長出来る。』
という仮説を立てる事が出来、実際にキャプテンを担い、上記項目に向き合えた事はセルフブランディング観点で当時を振り返っても非常に重要な事です。
この仮説を立てる事が出来たからこそ、例え1年でチームが消滅する可能性や、1年でクビを宣告される可能性があったとしても、プロフットサル選手に挑戦する価値があると自分自身で決断出来たのだと思います。
セルフブランディングは今この瞬間からでも出来ます。
自分の人生を考え、そして自分自身の価値を高めていって下さい。
後編は、『情報の取り扱い』について書きたいと思います。
続く→